第1 章 標準アプローチ法実技の実際
■ 標準アプローチ法手順について
標準APP法は患者が訴える症状が“歪み”により引き起こされているものであれば、ほとんどが回復する。
応用APP法は身体における全ての“歪み”を正した上での回復法である。
回復法を行う上で全ての基幹となるアプローチであるから、手順を理解し、精度を高めることが大切となる。
確実に標準APP法をマスターするように心がけること。
また、回復法では現代医学の解剖学での詳しい骨格や筋肉の構造を知る必要はない。
よって、ここでは標準APP法を行う上で最低限の身体活動に重要だと思われる骨格、筋肉ついてのみ解説する。
回復法では生きている生身の人間の身体動作が大切であって、既存の医学に目を奪われすぎてしまうと、全体を見ないで一部分ばかりを見て誤りを起こすことにつながる。
すなわち解剖学的な見地からの骨格や筋肉等に目を奪われてしまって、通常の生活の中において、身体中で多くの筋肉がどのように連動、関与して働いているかについて最大限の注意を払うことが大切である。
生身の人間の実際の生活環境に照らし合わせ、それぞれの身体活動を理解し、スキルやパフォーマンスの向上による回復法を応用するためには、たとえ指先1つの関節であっても多くの筋肉によって連動し、脳の働きによってコントロールされていると言う観点から回復法の実技を学習してもらいたい。
解剖学的に骨格や筋肉の詳細について学習することも知識にはなるが、実際の施術の現場においては、あくまで参考としかならないことを念頭に置くこと。
次の記事「標準APP法における骨格検査法/骨格検査時の注意」
標準アプローチ法/仰臥位・伏臥位骨格検査解説
<目次>
1.標準アプローチ法実技解説/ 標準アプローチ法手順について
3.標準APP法における骨格検査法/検査と観察(用語の説明)
7.標準アプローチ法実技解説 /膝の曲がりと高さをみる(仰臥位)
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