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*微圧法については腹部微圧法を参照のこと
イス前屈微圧法の目的対象者のイス座位での前屈姿勢での身体情報(腰背部の緊張)を調整し腰背部の不具合や症状を改善する。(脳の記憶・パターンの書換) ①写真のように相手に自然な姿勢(力を抜いた)でイスに座ってもらう。 ② 「この位置に姿勢を正して座って下さい。」等の言葉かけはしないこと。 ③イスへの座り方は個人差があるので相手が無意識に行う姿勢を優先すること。 |
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具体的手順(イス前屈微圧法)①写真のように施術者は対象者の後部に位置する。 ②施術台がない場合は相手の座位での姿勢に合わせて無理のない体勢で位置すること。 ③写真のようにイス座位のまま、前屈姿勢になるよう指示する。 ④決して無理な前屈姿勢を強要しないこと。楽にできる範囲で前屈姿勢をとらせること。 ⑤施術者の両手のひらは、写真のように「ハの字」の形にする。 ⑥前屈姿勢を保持したままの状態で施術者は、写真のように下(腰部)、中(背中)、上(肩甲骨下部)の順に微圧法を繰り返すこと。 ⑦それぞれの微圧法は心で3つ数える程度とし、前屈姿勢のままこの3箇所を一セットして行う。 ⑧2~3回繰り返したところで終了する。 ⑨終了後、症状、痛みの確認を行うこと。 |
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イス座位微圧法 上方から見た写真 |
イス前屈微圧法は座位での腰背部の緊張を解消し前屈時の腰痛や可動不良を解消します。
この技法は日常生活の中において、特別な道具も使わずディスクワークなどの際、イスに座った際に手軽に前屈時に症状が出る腰の痛みを手軽に解消できます。
イスで座位の姿勢から対象者に自然な状態で前屈姿勢をとってもらいます。
その際、痛みや可動不良によって前屈時の角度が変化してきます。
ポイントは痛みが発生する直前の状態で前屈姿勢を保持することです。
前屈姿勢は脊柱起立筋等が関与して体幹を調整しています。
前屈姿勢で痛みがある直前を保持することの意味は、その状態の筋の緊張を解くことで、脳に安全・安心というメッセージを筋肉を介して伝達することにあります。
この技法においては、微圧法を活用します。
症状が改善されてくると、最初は前屈できなかったほどの痛みも、この技法を続けていくこと前屈時の角度が広がっていきます。
これは前屈時の動作により発生している細部の筋群の緊張を解消していくことでもあります。
他の技法同様に、やさしい施術を心がけ対象者の脳に不安を与えないように注意して行ってください。
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