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予約システムカテゴリー
1.回復整体は繰り返しの運動療法/早期回復させる重要事項
2.他の民間療法における次回施術提案の根拠について考察
3.回復整体の次回予約提案は理論に基づく一連のプロセス上にある
4.回復整体で開業することのメリットとデメリット
5.回復整体における次回施術の具体的伝達法
6.整体師は指導者(専門家)である/次回予約のための考え方
7.予約システム(回復カリキュラム)は整体院成功の鍵
8.整体院はチームワークで回復カリキュラム(予約システム)を実行する
9.回復整体予約システム(回復カリキュラム)の理論的考察
10.予約システム(回復カリキュラム作成)まとめ
前の記事「回復整体の次回予約提案は理論に基づく一連のプロセス上にある」
目次
重症者を最短で回復させることが可能
回復法では、現代医学や他の方法では解消できなかった比較的重度の慢性的な症状を訴えて来院する患者が少なくない。
例えば、5年来、10年来の症状や痛みを抱えている場合である。
言葉で伝えても、なかなか理解しにくいと思うので、先ずは以下に当学院卒業生の症例報告を動画をまじえてみてもらいたい。
*記事「介護の現場、ケアマネージャーの重症者の症例報告」
このような症状を訴えて来院する方の殆どが、毎月、毎年と症状を悪化させている。
いわば、下り坂を転げ落ちていくような症状である。
その下り坂を転がるような症状を回復法では押しとどめ、更に回復に導いていくのである。
その過程で、どこに行っても良くなるどころか悪くなっていく症状を回復させるのである。
回復法では、これらの重症者に関して最短で回復させる技法が確立されている。
5年、10年と言う重く慢性的な症状を最短で回復させる方法を骨格診断から導き出し、それを実行していく。
悪くなる一方の症状を場合よっては数日、または僅か数ヶ月という最短期間で回復させることが可能である。
重症者を対象にするには一般目線からの説明を
ただし、一般的な常識を考えて実践する必要がある。
上記のように、5年、10年と言う長年の症状であり、更に悪化していた状態を施術者も患者も初回にしっかりと認識しなければならない。
回復の期間は人間によって全く異なってくる。
どんなにひどい症状で何年も苦しんでいても、一度の施術でほとんどよくなったという例もあれば、数日、数週間、数か月というような例もある。
同じ症状だからと言って、同じ過程で回復していくわけではない。
症状改善の「目安」はついても、確実に何回来ればよくなるというものではない。
骨折と違い、患部を固定したり、仕事や家事を中断させ強制的に入院させることはできない。
こちら側の思惑と違って、症状に対して無理な動きをしてしまう可能性も大きい。
人それぞれ、生活環境も違うため、根本原因も変わってくる。
これらをひとまとめにして、○○症は何回施術に来ればよくなる、そんな無責任なことは言えない。
何年も苦しんでいた症状すべてが数日で改善すれば、もちろん言うことはないだろう。
しかし、そんなことはできない。
慢性痛のほとんどは視覚的に患部が見えない。
だから、そのような「何回の施術でよくなる」という幻想が生まれると考えている。
骨折であっても、程度により数か月はかかるのだから、まして原因不明の症状が何「回の施術で良くなる」と言ってしまえば100%嘘になる。
このように視覚的に理解しにくい慢性痛等、これまで悪くなる一方であった症状であることを、患者は理解することが出来ない場合もある。
回復整体であまりにも簡単に痛みや症状が改善してしまうために、逆に一般的な目線から説明をしなければ成らないことがある。
5年、10年の症状について、場合によっては3ヶ月、6ヶ月というように期間がかかる場合もある。
そのときに、長期間かかって改善したという認識を施術者も患者も持ってはならない。
なぜならば、前述したように、これまで悪くなる一方であり、どこに行っても改善しなかった症状が僅か数ヶ月で改善されたという事実を忘れてしまうからである。
もし、回復法を受けず、悪くなる一方だったことを考えるとどうであろうか?
実際に症状について医師から、「一生良くならない、痛みと上手に付き合いなさい」などと、もう回復は無理だ・・・
と、言われたという方も少なくない。
回復法で改善した期間が例え数ヶ月だったとしても、上記との比較からすれば最短で回復したと言えることは明らかである。
そのような考えを患者にも理解してもらう必要がある。
回復整体の施術を受け、症状が軽くなり、痛みが楽になってくると、「自然に良くなってきた」と感想を述べる方が多い。
施術家冥利に尽きる感想だが、これも一般目線から考え相手に伝達していく必要がある。
「自然に痛みを忘れる」これは自然治癒力を完全に信用している回復整体の強みであるが、逆にいえば「一般的には何もしなくても、自然に良くなった。」と感じてしまう可能性もある。
ここに施術家と患者との適切な意思疎通がないと、「この整体院にこなくても、時期が来たから良くなった。」そのような誤解を与えてしまいかねない。
本当はそんなことはありえない。
医師からも見放され、何年、何か月も苦しんできた症状や痛みが、わずか数週間、数か月で改善されたのである。
確かに自然治癒力を使ったのは患者本人であるが、そのきっかけをつくり、手助けしたのは施術家にほかならない。
だからこそ、回復までのプロセスを相手の目の前で理論立てて説明して理解してもらう必要がある。
もっとも、理論とは難しいことを説明するのではなく、相手に合わせた説明という事である。
相手の目の前で、身体の歪みを改善し、症状や痛みを解消していけば、説明は難しいことではない。
自然治癒力を利用した回復整体は、変化が自然に発生するので、施術前と後のでは、当たり前すぎて相手には理解しにくいところがある。
例えて言えば、多少の筋肉痛や一日の疲れが夜に出ていても、健康であれば睡眠を十分にとれば朝にはすべてが解消している。
不思議でもなんでもない当たり前の事だが、回復整体の施術を受けると、この現象と同じ感覚になる。
すべてが自然な感覚で改善していくため、「当たり前」に感じてしまう。
目の前で歪みや関節の不具合、痛みをとれたということを事実として説明する。
施術をしてもらった=だから痛みが解消した。
というように、伝えない限り、自然現象として感じられてしまうのだ。(確かに自然現象なのだが・・・)
だからこそ施術者が変化を見逃さず、説明することが大切である。
初回の施術から始まり、施術を繰り返すうちに次々に身体に変化が現れる。
昨日までできなかった身体の動き、姿勢が今日はできるようになった。
あるいは、その変化に家族も気が付いて「〇〇ができるようになったね」と言われたなど。
健常者にとっては小さな変化にみえても、重症者にとっては大きな変化であることを、施術者も認識して患者の言葉に敏感になること。
日々の変化を、なぜ身体が変化したのか(健康になったのか)、高齢者や子供に回復整体の理論を例え話を活用し、理解してもらうよう心掛けたい。
このように悪くなる一方であった、長期にわたる慢性疾患等が僅か数ヶ月で改善したという事実を施術者、患者双方が理解することが重要である。
人間とは現金な生き物で、10年20年と苦しみ、現代医学で一生良くならない・・・という症状が仮に6か月で改善しても、人によっては劇的に良くなったと思わない方もいる。
そうした方は、「あそこの整体院で時間はかかったけどよくなった」といっても、「劇的に良くなった」と思わない可能性もある。
こればかりは本人の考え方なので仕方がないと言えば仕方がない。
だが、施術を受けていたその間に施術者が信頼関係をしっかり築いて、適切な伝達を心がけていれば相手の認識も変えることが可能である。
先の述べたような「自院に施術に通って長い期間かけて回復した」という認識を持たせない工夫をすることで回復後の相手の認識は全く違ってくる。
来院されたほとんどの重症者に、「あの整体院で施術を受けたら、人生が変わった」それくらいの認識を持ってもらう事ができれば、地域で話題の整体院になれるだろう。
こうした整体院は、再現性のある技術(回復法)と独自性を持つことで患者との信頼関係が生まれる。
信頼関係は地域社会に根付いていくことにおいて必要不可欠である。
実際に成功している回復整体院を見れば難しくない事が証明されている。
重症者を扱える回復整体院の経営的な利点
さて、こうした事実を整体院の経営的な側面から見たらどうだろうか?
回復法で整体院を開業すると、開業当初は比較的軽症な患者が来院するが、あまりに劇的に改善されるので地域で話題になる。
すると、口コミされた方は更に自分より重症の患者を紹介してくる。
更にその患者を改善させると、より重症な患者が来院する。
このように段階を経て、何年来の症状を抱えた患者が多数施術に訪れるようになる。
患者にとっては、上記の説明にあるように、本人の症状についてしっかり認識がされていれば、最短で改善されたということになる。
施術者側からこの状況を考えた際、慢性的で重い症状については繰り返しの施術が必要となる。
例えば、10年来の症状が3ヶ月で改善したとする。
その3ヶ月の期間に自院での施術日数が45日間(45回の施術)と考えてみると整体院を経営する側にとっても、とても魅力的な方法であると考える。
慢性的で重い症状の患者が口コミで多数自院に来院するシステムができることで、安定した経営が可能になり、収入も増加してくる。
慢性的な重症者が短期間で改善し、更に整体院の経営も安定し、地域社会においても評判の整体院となる。
患者は健康という人生において最も大切なものを取り戻すことができる。
更に整体院の経営者として社会的成功を手に入れ、地域社会から見てもなくてはならない整体院になれる。
日本回復整体総合学院の理念は、「不調者は健康を施術者は社会的・人間的成功を」である。
この理念に基づき施術だけでなく健康回復情報を提供するプラットホームになるための整体院・整体師の育成が重要と考えている。
これはまさに、近江商人の「三方よし」の考え方と同じではないかと思う。
回復整体院のデメリット
①人間が嫌い、人間関係が苦手
上記でも解説したが重症者の対応も可能であり、それが経営的なメリットとなる反面、人間が嫌いだとか関係性を持つことが苦痛だという方にはこの仕事は向かないだろう。
②基本に忠実でなければ、経験だけ積んでも結果が出ない
回復整体は他の療法と比較すれば短期間で習得できる技術であるが、練習すればするほど上達するとは限らない。
通常の整体療法であれば、一度学んで経験を積んでいけば上達するものである。
長年、整体師として活動していれば、自然に技術力は高まっていく。
しかし、回復整体は練習を積めば積むほど「下手」になる可能性もある。
例えば、回復整体を学んで何年も経過している卒業生がいたとする。
卒業して何年も経験を積んでいる先生と、回復整体を学んで半年の研修生の技術力を比較すると、場合によっては基本に忠実な研修生の方が上手という事もあり得るのだ。
こうして述べると矛盾に感じられるが、これは事実である。
その原因は「基本から離れてしまう」ことにある。
回復整体は、基本に忠実であることが最も重要だからだ。
基本から離れると、どんなに経験を積んでも上達しない。
我流とは理論から逸脱した方法で、患者に対応すること。
研修を受けている当初は基本に忠実なため、とても良い結果が出やすい。
しかし、基本を忘れ相手に触れる感覚や、伝達を自分なりに解釈して「強い刺激」を与えたり、他の療法と組み合わせ全く違う方法で行ったりすると全く結果がでないこともある。
デメリットと言えるかどうかわからないが、常に基本を学び続ける必要があるという事になる。
具体的には研修で用いたテキストや動画を観て、毎日自分の技術は基本に忠実であったかどうかを確認する必要がある。これがとても面倒に感じる方もいるだろう。
伝達は適切であったか?
我流になっていないか?
こうしたことを自問自答する必要がある。
結果が出ないという卒業生は、殆どの場合我流になっていることがあげられる。
修正するために過去の資料で学習したり、時々修正のために講師に直接学ぶ必要もでてくる。
技術は短期間で習得できるが、その技術を基本に忠実に再現するための日々の学習がとても大切という事と、修正をやめてしまうと結果が出ないので経営的に苦しくなること。
根気と忍耐力も必要な仕事である。
③気力と体力も必要な仕事である。
回復整体は他の整体療法と比べれれば、それほど体力を使わない。
実際、当学院の学院長は身長150センチ程度で活躍していた。
小柄な女性でも、一日20人~30人の施術が可能である。
ただし、適切な方法を守ればの事である。
重症者が多数来院するという事は、それだけ神経を使うことになり、場合によってはそれがストレスになり体力を消耗することもある。
一日何十人もの重症者が来院するのだから当然である。
日々の精神的疲労、体力的疲労を取り除く必要があり不摂生ができない仕事である。
それは、心身が健康でなければ、相手に余分な刺激を与える可能性があるからだ。(疲れているので、つい力が入ってしまった等)
夜遅くまで飲み歩く、自分の事を大切にできない等の方は技術力が低下するので学び続けることは難しいと思われる。
患者第一に考えられた療法だからこそ、施術者自身も健康でなければならない。
*詳しくは、「超多忙整体師(毎月500人施術)=超健康整体師で成功する」参照のこと。
整体師は気力と体力を常に温存しておかなければならない。
重症者を見るという事は、それだけ真剣に対応しなければならないし、神経も使う。
日々の学びを考えないと継続できない。
使命感ややりがいがある仕事なので楽しんで仕事をすることは大切だが、決して楽をして収入を得る方法ではないことを理解していただきたい。
まとめ
回復整体のメリット
・重症な患者も最短で回復させることが出来る。
・数年来の慢性的症状が数ヶ月等、短い期間で改善したという事実。
・回復法での整体院経営は重傷者が来院するほど経営は安定する。
・患者は健康を、施術家は社会的成功を得られ、地域社会にも貢献できる。
回復整体のデメリット
・人間嫌い、人間関係が苦痛な場合は難しい
・常に基本に忠実でないとやっていけない仕事である
・簡単に習得できるがその後は根気と忍耐力も必要、決して楽な仕事ではない。
・重症者も対象になるので、気力と体力を充実させるため、不摂生が出来ない
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