⑤上腕回転筋弛緩回復法(四十肩・五十肩の痛み)

⑤上腕回転筋弛緩回復法(四十肩・五十肩の痛み)

このページは以下の回復整体基礎理論①~⑥の説明中の技法です。応用技法として単体でも活用可能ですが、基礎理論説明と合わせて活用ください。(この技法自体は回復基礎理論⑥からリンクされています。)

回復整体基礎理論①(身体の歪みを解消する仕組み)

回復整体基礎理論②(対症療法と原因療法)

回復整体基礎理論③(身体と脳(心)の関係)

回復整体基礎理論④(呼吸運動理論)

回復整体基礎理論⑤(可動範囲と程度と加減)

回復整体基礎理論⑥(標準アプローチ法技術解説)


⑤上腕回転筋弛緩回復法

上腕回転筋弛緩回復法は上半身に対する筋肉の緊張を改善させる技法である。
この技法は、回転動作、軽圧及び牽引の3つを同時に行うことで相乗効果を出すことが可能となる。

上腕回転筋弛緩回復法は、施術者の指(指頭)を利用した軽圧と回転、牽引を同時に行う画期的で高度な技法である。

軽圧とは相手に触れていることがわかる程度の圧力を加えることを言う。
ここでの回転は、肩部の関節に対し、360度の回転を相手の可動範囲に応じて、程度と加減の法則を厳守して行う。

相手に決して痛みを与えず、相手の状態に応じて常に一定の回転を心がけ、軽圧は肩部の可動範囲に応じて、角度調整、圧力調整を行う。

可動範囲のない相手に対しても、施術が進むうち各所の緊張が解消されると回転が大きくなり、痛みや不具合が解消する。
この場合、主に施術者の片手の4指の指の腹の部分を利用し、胸部周辺、後背部周辺、肩部周辺面、に対しアプローチする。

この方法で改善される主な部位は大胸筋、僧帽筋、三角筋、小円筋、広背筋、脊柱起立筋等、また、これらの筋肉に関連した鎖骨、肩甲骨、上腕骨等の可動不良や痛みの改善に有効である。
これらの部位の具体的な症状としては背中の痛み、首の痛み、四十肩、心臓病等、疲労や背部周辺の様々な症状が改善される。

以下、上腕回転筋弛緩回復法における手順と注意事項を述べる。

ア)施術者の体勢は、体側と平行に、相手の肩に近い位置で正座又は片膝座りをする。

イ)相手から見て施術者の上方側の手を呼気で相手の手首に触れる。

ウ)イの後、吸気で相手の手首を軽く持ち上げ、相手の肘を立てた状態にする。

エ)相手から見て下方側の手に持ち変え、相手の手首を保持する。その際、相手の肘関節に対し、可動を壊さないよう注意する。

オ)吸気で保持した手首をゆっくりと肘、肩の可動を壊さないように持ち上げる。この時、絶対に相手の手首を強く握りこまないこと。指先で一定の大きさの輪を作り、この輪を崩さないように保持する。

カ)そのまま、手首、肘、肩の関節の可動を意識しながら初め小さく、左右どちらか回転しやすい方向にゆっくりと回転を始める。

キ)回転と同時に、下方側の施術者の指頭で相手の胸部、肩関節、頚椎周辺に対し軽圧を行う。

ク)肩関節の可動範囲を意識する。回転方向は、床面に対し水平方向だけではなく、垂直方向も含まれる。逆回転も行う。

ケ)鎖骨周辺から肩関節周辺を軽圧する。

コ)ア~ケの終了後、更に保持した相手の手を吸気で、上方へ牽引する。

サ)反対の手で肘を支えながら牽引する。牽引を保持したまま、自分の体勢を整え、回転を開始する。

シ)肩関節を中心軸に回転させる。逆回転も行う。同時に軽圧。主に肩甲骨周辺を軽圧する。このとき、牽引が解けないように注意する。

ス)呼気で、肘立ての状態まで解放、更に呼気で、元の位置まで解放する。最後に吸気で、施術者の手を開放する。

相手の肘を立て回転を始める

相手の肩(腕)付近に図のように位置し、相手の肘を立て回転を始める。同時に反対側の手で軽圧を行う。図は、回転をかけながら胸部周辺に対し軽圧回転を行っている状態。

背中側に対して軽圧を行う

上記の図の後、対象の腕に対し牽引をかけ、回転を加えながら背中側に対して軽圧を行う。

相手の手首に触れ、軽く挟み込み保持

呼気で相手の手首に触れ、軽く挟み込み保持する。図の場合、相手の左側に対して回復法を行う場合。

相手の肘関節の可動を意識し、肘を立てる

施術者の保持する手を左に移し、吸気で相手の肘関節の可動を意識し、肘を立てる。この時、施術者は相手の手首を決して握らないこと。

相手の手首を強く握らない

相手の手首を強く握らないように注意しながら、図のように肘、肩、各関節の可動を壊さないようにゆっくりと持ち上げ、更に左右に回転させていく。

胸周辺の筋肉に対し軽圧を行っていく

図のように、身体の前面に対して回転をかけながら、胸周辺の筋肉に対し軽圧を行っていく。この時、指先に力を入れないこと。

牽引が解けないように回転を加えていく

図のように、対象の腕に対し牽引をかけ、牽引が解けないように回転を加えていく。同時に施術者の反対側の手は、肩甲骨周辺に対し軽圧かけていく。

胸部周辺(黒線の部位)に対して軽圧を行う。

胸部周辺(黒線の部位)に対して軽圧を行う。この場合も、4本の指のそれぞれに対する触れ方、角度、圧力を調節して行うと回復法の精度が高くなる。

肩甲骨周辺、脊柱起立筋、頚椎周辺筋肉に対して軽圧を行う

肩甲骨周辺、脊柱起立筋、頚椎周辺筋肉に対して軽圧を行う。この場合も、4本の指のそれぞれに対する触れ方、角度、圧力を調節して行うと技法の精度が高くなる。


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