施術の目的は「脳への伝達」体の歪みの徹底解消

「回復整体」の簡単な理論・「脳の勘違い」を利用するの続きです。

 

 

なにより「人」をみる療術、「回復整体」

「回復整体」は、人をみる療術です。
自分たちの技術(ワザ)を頼りにするわけではありません。

患者さんの不調が回復することが最も大切なことで、治療家の技術(ワザ)の権威などはどうでもいいことと考えています。
ですから、学院では、その手法をヒミツにしません。

「回復整体」のやり方は、インターネットなどで広く公開しています。

 

素人でもカンタンに学べるその技術だけでも、家族の人にやってあげて大きな効果があがります。

たとえばご主人の腰痛を軽くすることができるし、おばあちゃんの肩こり、膝の痛みが楽になったりするのです。
「この人の痛みを心から癒してあげたい」と感じることができるならば、誰でもできる療法です。

それは技術の力ではなく、「人をみる」という心そのものにあるパワーではないかと思います。

それは、誰にでもあるものです。
一般的な治療家の先生方はどうしても、「自分のワザで治してやるんだ」という気持ちを抱いています。

ワザ(療術)が痛みを取り、疾患を改善させるという先入観があるからです。

しかし逆に、そういうイメージがあるために、治せなくなっている治療家が少なくありません。

 

お孫さんがおばあちゃんにやってあげる肩たたきのほうが、よほど効果があることだってあるのです。
ワザの真髄ばかり追究しようと考える治療家は、そこを考える必要があるのではないでしょうか。

くり返しになる部分もありますが、「回復整体」という療法について、以下の3点でまとめておきます。

 

①施術の目的は「脳への伝達」

痛みを感じるのは、脳です。また、体の動き、状態をコントロールしているのも脳です。

「回復整体」は、そのような脳に対して患者さんの五感を通してアプローチをかける療術です。

優しく触れる、本来の動きで動作してもらう、あるいは患者さんの視覚や聴覚、辛い症状を抱えているときの心理状態なども十分に考慮して、痛みや疾患のもととなっている原因を解消させる準備を整えてもらうのです。
強く押したりひねったりねじったりすると、患者さんの体はいかに信頼感があっても緊張するものです。

誰かに殴られたら、誰だって体をこわばらせます。

たとえ悪意がないことがわかっていても、その物理的な刺激に脳が反応し、体を硬直させる指令を出します。

これは、むしろ逆効果ではないかと私たちは考えているのです。
逆に、体が安心する刺激があります。優しく撫でてもらう、さすってもらう、手を当ててもらう、それだけで痛みが取れる気がします。

実際に和らぐのです。

それは脳が痛みに対する必要以上の緊張を解き、体に「弛緩して大丈夫だよ」と信号を出すからです。
それは、動作でも同じことです。

 

患者さんは、いつも痛くないように無意識にも動作に細心の注意をしていますが、それが痛みの原因になっていることが多いのです。

その緊張を解くために、自然な動き方を誘導し、その動き方を脳に思い出させてあげるわけです。
この「正しい動き方」の指導は、患者さんばかりではなく、スポーツ分野でも応用されています。

クセを直し、正しい動き方を覚えることによって、運動の効率と効果が上がります。

 

学院を卒業した先生方のなかには、大学の体育系学部や実業団から要請を受けて、コンディショニングに携わっている人も何人かいます。
「回復法」は、このような五感や動作にアプローチする手法を数千種類も持っています。

②体の歪みを徹底的に解消

人間の体も、自然界のなかで進化してこのような姿になっています。

人が自然に動けるように、体は出来上がっています。
しかし、その動きには、長時間すわってパソコンを操作したり、運転したり、作業したりという、つい最近になって始まった動きは含まれていません。

 

このような不自然な動き(姿勢)は、人間の進化の歴史のなかでもつい最近に始まったことで、それに体の仕組みはまだまだ対応しきれていないのです。「運動不足」という問題も同様です。
座りつづけている人に腰痛などの不調が多く、よく歩く人は比較的健康なのもこのためです。
不自然な動き方や姿勢を続けることによって、私たちの体の姿が、本来のベストの状態からずれて、歪んでしまう。

 

これが、さまざまな疾患の始まりであり、その歪みを解消することが回復への第一歩となります。
この「歪みを修正する」という目的は、「回復整体」以外のどの療術でも重要視していることだと思います。

ただ、そのためのアプローチ(方法)が、まさに180度異なっているということです。

 

強い力による刺激ではなく、優しく心休まる感覚によるのです。
これは患者さんばかりではなく、スポーツ選手の技能向上にも役立ちます。

 

股関節、手首、足首、膝、首などの関節を調整することによって、それぞれの可動域が広がり、より大きな動作が楽にできるようになります。

全身的な筋肉の不均衡も解消でき、効果的な力が発揮できます。
体に負担のかからない施術なので、赤ちゃんから高齢者まで広い年代に行え、基本的な健康の維持に役立ちます。

 

③患者さんの五感を重要視し、最大限に配慮する

「回復整体」では、施術者は患者さんの「五感」に対して最大限の配慮をはからなければなりません。

患者さんにしか感じることのできない「五感」に対して敏感でなければ、いかに技術を覚えてもうまくいきません。
ですから、治療院全体の印象は、患者さんの回復のために非常に大切です。

「ここに来たら治るかもしれない」という「治療への意欲」をもってもらうことは、明らかに回復を早めます。

そう感じてもらうには、どういう配慮が必要なのか。そこに敏感でなければならないのです。
環境ばかりではなく、施術者から患者さんへ投げかけられる「言葉」「対話」も非常に重要です。

安心して、希望をもって、治ったときの自分を信じ、そこに向かう力を引き出すのも、私たちの大切な仕事です。

 

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