患者さんにとってつまらない施術家とは?伝達理論その1

日本回復整体総合学院
学院長 小森やよい


目次

回復整体伝達・コミュニケーション理論 その1
-患者さんにとってつまらない施術家とは-

① 患者さんの話を聴かない

理論、理屈を並べて一方的に話す。
身体の歪みばかりに気を取られ(痛みの推測)患者が感じている痛みを聴かない。
患者の話が途切れるのを待って直ぐに自分の話を続けてしまう。
急に話題を変えてしまう。
患者の話しの語尾が終わらないうちに自分が話し始めてしまう。

※ 「話しをする」とは、お互いに話しをし、お互いに相手の話を聴くと言う事です。
施術家は特に「聴き」役の部分を多く持ちましょう。

②自分の価値ばかりを強要する

自分の考えを押し付ける。
患者さんの考えが間違っていると決め付ける。
勝手に強引なアドバイスをしたり自分の習慣に合わせようとする。
患者さんを全員目下扱いしてしまう。
患者さんが施術中に目を閉じていても、次々と自分の話を強要していく。

※ 私たち施術家は、患者さんを施術し患者さんと会話をする事によって教えたり、教えられたり しているのです。
特に自分より、目上の患者さんには人生の先輩であるという尊敬の気持ちを持って接しましょう。

③ 話題が狭い

骨格や筋肉の専門的な話しかしない。
自分の趣味のことしか話さない。
今日の痛みのことしか話さない。
患者さんが関心のある話題に移ってもすぐに自分の関心のある分野に話を戻してしまう。
患者さんの背景を見ない。(家族・仕事・趣味など)

話題の豊富な施術家は患者さんを飽きさせません。
常に話題が豊富であることは、沢山の患者さんと対応できるということです。
外(社会)からの情報に対してアンテナを立て目の前の患者さんを「よ~く」見てあげましょう。

④ 患者さんの顔(目)を見ない

患者さんの顔を見ない施術家は、痛みの変化に気付かない。
技術だけに酔ってしまう。
顔を見て話さない施術家は、患者さんの気持ちを読み取れない。
顔(目)を見て話さないと肝心な部分が伝わらない。

患者さんの顔(目や表情)をきちんと見ていれば、患者さんの気持ちに応じてやさしく「対話」ができます。
顔(目や表情)を見ていないと、施術家の「独白」に終わってしまいます。

患者さんの反応の変化と気持ちを尊重する為にも、顔(目)を見て話しましょう。

⑤ リラックスさせない。笑わせようとしない。

会話にハンドル“あそび”がない。
他愛もない話題が作れない。
軽い冗談が言えない。
“和む”言葉かけが出来ない。

痛みを抱えている患者さんの身体はカチコチです。
手法をかける前に言葉かけひとつで、患者さんの身体の力が抜けたらいいですね。
また、施術家の一言でにっこり笑顔が出てくれたらなら回復への道はさらに近くなるでしょう。

⑥ 笑顔がつくれない。

患者さんが来院してから帰られるまで、患者さんに一度も笑顔を見せない。
患者さんの良い情報に対して「にっこり」と出来ない。
「おはよう」「こんにちは」の出迎えや「お大事に」の見送りに笑顔がつくれない。

患者さんにとって自分の身体を、元気にしてくれる施術家の“笑顔”は回復への一番のエネルギーとなります。
毎朝、鏡に向かって“にっこり”してみましょう。

 

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