独自性(自己紹介)を考えたポスティングをしよう

回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム

前回の記事「整体院の具体的開業方法(開業スタイル)その3」


1.自分の自己紹介を考えて地域を巡る

このポスティングの方法に関しては、行えば必ず結果が出る方法です。

今回の方法は一般家庭の多い旧来からの住宅地などで効果が出やすい方法です。

また、体力を使う大変な作業なのである程度の覚悟は必要です。

真剣に汗まみれになってやれば、必ず結果がでる方法です。

ただ、こうした方法があると知っても、面倒がりやらない方が多く、何も考えず適当にやっても効果がでないので本気でやってみようという気持ちが大切と思います。

この方法を行う前に、自分との約束と考えてみてください。

人間は他人との約束は比較的守りますが、禁煙やダイエットなどの自分との約束は一番難しいものです。

自分との約束を守れる人は成功すると思います。

 

今ではお金を支払えば、ポスティングを広範囲に行ってくれる専門の業者もいますが、業者にはできないことがあります。

ポスティング依頼をすると、業者は単にポストに入れるだけですが、その作業だけでも、そこに経営者自身が関わったら大きなものが得られるのです。

地域を実情をしっかり把握して、そこに独自性をアピールして更に対象者に直接顔を合わせることがこのポスティングのポイントです。

地域を徹底的に歩き、五感で感じながらポスティングします。

実際に足を運んで、その地域の人や空気を自分で感じることです。

2.決して売り込みをしない

旧来からの住宅地等ならポスティングをしている際、地域の方と直接お会いできるチャンスがあります。

そのとき絶対に売り込まないことです。

「来てよ。」とは絶対に言わないことです。

あくまで自分の自己紹介をすることがポイントです。

ただし、あまり踏み込んだことまで話し出すと不審者だと思われてしまいます。

さりげなく、自分の事をはなしながら何をやっている人間なのか話題を広げることです。

 

話題の中で整体という言葉が自然と出れば、相手の健康についてアドバイスしてあげてもよいでしょう。

その際、回復整体ではその場で簡単にできる手技、例えば軽擦法で痛みがある部位にこうしたらよくなりますよ。

と教えてあげれば、喜ぶ方もいます。

人間は僅かな時間でも直接会って、好印象を持ってもらえれば信頼関係ができます。

ただ、こうしたことが難しく感じる方もいることでしょう。

なんどもポスティングをしていると、だんだん慣れてくるので心配ありません。

 

最初は人に会うと恥ずかしかったり、不審者に思われたらどうしようとか、マイナスなことばかり考えてしまいます。

たしかに、嫌な顔をされたり、あからさまに断られたりすると、心が折れるようなこともあります。

でも、やはり慣れることです。

断られたり、嫌な顔をされると「どうしたら自然に話ができるか?」と工夫するようになります。

何件もポスティングしている内に自然に良い方法が思い浮かんできます。

ここで少しだけうまく会話できる方法を一つお教えします。

 

まず、ポスティングしている時その家の方が近くにいるとします。

その際、何気なく近づき、声をかけるのです。

「天気がいいね。」くらいの軽い会話から何気なく入って行き、もし、何処か不自然な身体の部位があった場合など「んっ?どこか悪いのですか?」と続ければ、その痛みや不具合についてここぞとばかりに延々と話してくれる方もいます。(普段痛みについての悩みを家族に聞いてもらえない方が多いからです)

それを「うん」「うん」とずっと聞くのです。

一番のポイントは、相手の目を3秒見ることです。

3秒見て、「うん、うん。そう、つらいね。」と言います。

 

そこで信頼が生まれるのです。

これはポスティングに限らず、普段整体院で予約を取るときなどにも使えます。

相手の目を見て、3秒、「はい、何日に来てね。もっと楽になるよ。」と、嫌な相手であってもしっかりと意識して見てください。

ただし、3秒以上見てはいけません。

どこかおかしいと思われてしまいます。

患者さんは、不満ではなく、不安から来るのです。

 

不安というものは、聞いてあげないと解消できないものです。

不安を聞いて共感してあげれば、それだけで多少の不安が解消できます。

そしてこちらの情報が、安心安全だということを叩き込むのです。

3秒見ることで、患者さんは真剣に私のこと見てもらっているのだと感じます。

3.一枚のチラシの効果

一枚のチラシで10人が芋づる式で押し寄せることもありますが、一方で単にポストに入れるだけでは情報は捨てられてしまいます。

マンションの入り口のポストに広告がたくさんいれてある様子を見かけますが、あれでは見られるはずがありません。

考えてポスティングしましょう。

4.通常のポスティングとの違い

①地域性がわかっているので、実情に合わせて住民とコミュニケーションがとれる

警察官には巡回連絡というものがあり、家庭を訪問して、犯罪の情報や防犯的なことを伝えます。

私はそのノウハウを用い、今の整体という事業にあわせながら、地域住民の情報を把握していきました。

人とのコミュニケーションが第一で、整体院の売り込みは二の次という考え方です。

②施術を交えながら行うので気持ちが入る

全員にやるわけではなく、興味のある人が、話の中で入ってきたら回復整体の技術(軽擦法)をやってあげたり、教えてあげたりります。

③独自性で自分をアピールするので反応率が高い

押し売りではなく、その地域に対して自分をアピールするのです。

自分をアピールするときに、自分中心ではなく脇役としてアピールします。

④直接会って渡すから理解が早い

⑤売り込みをしなければ信頼してもらえる

先にも説明しましたが、絶対に売り込んではいけません。

多くの人は売り込まれると拒否したくなります。「来てよ。」と言うほど皆逃げていきます。

「来るなとか、来ちゃだめよ。」というほど逆の反応をしたがります。

⑥地域の住民に顔をおぼえてもらえる

1回印象付ければ、何かのときひょんなことで思い出して来てくれます。

⑦志が定かでないと、単なる売込み訪問になってしまう

覚悟が決まってないといけないということです。

この方法を信じているといううちはまだまだです。

信じているということは自分の中にまだ疑いがありますから、もう既存の事実としてこれを知りえているかどうかです。

 

そういう覚悟があれば、絶対に聞いてもらえます。

だからこそ、しっかりと志を持っていなければいけません。

自分自身が疑問を持っていたら、人には勧められません。

⑧業者に依頼したときと比べ、配布するのに時間と労力を必要とする

私は楽しくやりました。

とても勉強になりましたし、その土台で今こういう仕事をしているのだと思います。

デメリットというか、単純に作業の面で時間がかかりますということです。

⑨いきなり他人の家に訪問をするので怪しまれることがある

気をつければそういうこともありません。

⑩自分をアピールするので他人を使ってはできない

同じ志を家族が持てば、同じようにできます。

スタッフを雇うにしても、スタッフに同じモチベーションを持たせれば同じようにできます。

これもいくらでも改善できるはずです。

5.自己紹介ポスティングは人間性が肝心

①ある講師の気づき

・人と会って何を学べるのか考える。
・他人に何かを与えてもらうと楽しくなる。
・人(スタッフ)と一緒に頑張り更にお金がもらえて楽しい。
・人と関わると楽しくなり、周りも幸せになる。

これがある講師の過去の経験からの気づきです。

彼は、18歳のころから3年間ミシンのセールスをやっていました。

ドアtoドアのセールスマンで、小さな紙を持って、ミシンを売り込んでいたそうです。

 

対象は当然ながら女性です。

いきなり「どうですか?ミシン買ってくれませんか?」と言っても買うわけはないので、「無料巡回に来ているので、ミシンがあれば調子を見させてください。」から入るそうです。

すると、一般家庭でミシンがない家は少ないので、使っていないから油でも注してもらえればいいなということになるわけです。

「今からちょっと買い物に出かけるから。」という方もいましたが、家に入れた方ではほとんど契約が決まりました。

絶対に売り込まず、その人の得になる話をいつも提供するように心がけていたそうです。

 

他人によっては、家の中に入ると趣味がわかります。

絵が好きな方だったら、絵を飾ってあるでしょうし、花が好きな方は花を飾ってあるでしょう。

そういう方は、自分自身のことを他人に話したがる傾向がありますので、「こういったことがご趣味なんですか?」「これはどうやってやるんですか?」と言う風に話をすると、喜んで話しだします。

自分が来た目的は何だったのだろうというくらいに話をよく聞いて、「また寄らせてもらっていいですか?」と言って帰るのだそうです。

その際相手は話を聞いてくれたというだけで、安心感が植えつけられていますので、「ちょっとこの辺まで来たものですから。」と一ヵ月後に来ても嫌がられないのです。

 

人と関わるのが好きになり、また自分自身が好きになっていくそうです。

最初は女性が苦手でも、3年もやっていれば女性の事がわかってきます。

わかり始めると、女性が苦手ではなくなるのです。

②人の背景やご家族の構成を見る

人の背景や家族構成を見て、悩みのひとつも聞いてください。

絶対どの方にも、ひとつやふたつ他人に話したいことがあるはずなので、それを聞いてあげるのです。

これは仕事ですから、やれるかやれないという問題ではなくて、やるべきです。

最初はぎこちなく、わざとらしくても、関心をちゃんと向け、その人のことを思って本心で言うようにすることでだんだん慣れてきます。

これは経験するしかありません。

 

怪しまれない程度にいろいろなことをやってみてください。

楽しくないと、自分自身も嫌でしょう。

自分が発する情報が全て相手に入りますので、自分自身の気分が滅入っている時には、その状態で行かないようにしてください。

行く前には士気を高めて行ってください。

③ポスティングが楽しくなるとやめられない

ポスティングをやると人が集まり、結局それが収入になり、口コミになり、結果がでます。

500人、600人来るようになります。

結果がでると楽しくなり、やめられなくなります。

 

次の記事「独自性を考え地域での自分の役割を徹底してPRする」


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