患者さんの話題に合わせる情報収集を心がける

回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム

前回の記事「患者さんの情報を必ずメモしておくこと」

■相手が回復できるための情報収集にはプロの意識を持つこと
■施術の現場は一対一の真剣勝負
■相手が話すことで回復が望めるのならば、その患者さんに対して最大限の情報収集を行う
■自分の施術所にあった思いやりを提供する


1.患者さんが回復できるための情報収集にはプロの意識を持つこと

それ自体が施術の一環です。

勿論全ての分野において詳しく勉強しておけということではなく、知らないことは知らないでもいいのですが、あまりにも無知すぎ、常識的なことを知らないと話になりません。

私も反省したことがあるのですが、あまりの忙しさに周りの季節の移り変わりに目がいかなかったことがありました。

その時に行ったセミナーで「静岡は桜が満開ですよね。」と言われてもわからず、恥ずかしくなりました。

自分の地域のことくらい知っておかなければと、焦りました。

そういうことは感覚的に覚えるというか、意識を向けなければいけません。

2.施術の現場は一対一の真剣勝負

施術の現場では誰も助けてくれません。

一対一で相手のことを見ているのです。

その一回の施術は誰とも比べようがありません。

患者さんがクローン人間で寸分違わぬ同じ動きをしているのでもない限り、全く同じ施術というものはありません。

川に流れている水というのは一瞬一瞬変わっています。

人間の体も同じです。

 

血液の流れ、呼吸、感情、すべて一瞬一瞬違います。

ですから、現場で一対一でやるということは、常にその人を見る自分が第一人者なのです。

そういう気持ちで真剣に相手の施術をして情報を収集し、相手の健康に役立てることです。

どんなに人が待っていても不調者は先生に話そうと思ってきているのですから、しっかり聞かなければいけません。

聞いてあげないと一対一の勝負に負けてしまいます。

例えで言っているのであって施術は勝負ではありませんが、10分間で相手の時間的感覚を30分にも40分にも感じさせ、こちらが真剣に聞くということが相手の満足感につながるのです。

「この先生、私の話をよく聞いてくれた。」と10分で大満足して帰っていくようになります。

3.相手が話すことで回復が望めるのならば、その患者さんに対して最大限の情報収集を行う

地域性や新聞、テレビ等、日々の施術の際の話題からその患者さんに適した情報を仕入れることを心がけます。

桜が咲いていれば頭にとめておき、花が好きな人にはそういう話をし、いろいろな情報を引き出せるようにしてください。

普段友達や家族には自然にしていることだと思いますが、全く知らない人が来ても即座に話題が出せるようにしてください。

私の義母は人脈も広く、その面では天才的です。

一緒に出かけたりすると必ずどこかでしゃべっています。

「友達?」と聞くと、「そこで待っている間に知り合いになったのよ。」というのですが、まるで10年来の仲のような話をしているのです。

話術に引き込まれて、いつの間にか施術の予約をしてくれたこともありました。

 

彼女は別に勉強して情報を収集しているのではなく、同じ目線で話しかけ、この年代の人ならこんな話という風に天気や着ている服の話、その場の話をぱっと引き出すことができるのです。

そういうことができないとしても、試みることが大切です。

警察官として尋問していた私でさえできたのですから、先生方はもっと上手なはずです。

まずは自分で演じることでだんだん訓練していきましょう。

このようにして自分の施術所にあった思いやりを提供してください。

4.一日三善

一日三善を行えば、大きな徳を積むことができます。

道路に落ちているゴミを拾うなどわずかなことでいいのです。
わずかですが、意外とできないものです。

自分の中で一日三善と決めて、習慣にしていってください。

これは無理には勧められませんが、自分の本心に無償の親切心があればやってください。

私にはこういう経験があります。

 

1人暮らしのおばあさんが草むしりで腰を痛めてしまい、それほど忙しくない頃でしたので休みの日に草むしりをしてあげました。

それがきっかけで、口コミがありました。

忙しくなると中々できませんが、地域で小さいことでも無償の気持ちでたくさんやれば結果的に口コミがでるのです。

心の中で感謝の気持ちが湧いてきます。

ただし、見返りを一切求めてはいけません。

 

やってあげたのにお礼もない、ましてや、これをやったら何人紹介してくれるかなどと考えないでください。

人が見ていなくても一日三善するのだと、自分の心の中で決めるのです。

私はこういうことが苦手でしたが、妻や身内がカバーしてくれました。

それを一年続けたら、大きな変化になると思いませんか?

イメージが変わり、自分自身の経験にもなります。

 

草むしりを手伝えば腰が痛くなる理由を体感できますから、その時の姿勢のアドバイスもできるようになります。

暇なときしか出来ないことです。

自分が変わることで、まずはそれを見た家族が変わり、周りも変わっていきます。

何か上手くいかないことがあったのならば、それは誰かや地域環境が悪いのではありません。

何かのせいにする前に、まずは自分自身を見直さなければなりません。

文句を言うより、自分を変えたほうがよっぽどいいと思いませんか?

そのためには行動に移すことです。

過去に不安や不満があるほど、幸福感を感じることができます。

 

次の記事「回復整体伝達(コミュニケーション)プログラムの最後に」


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