整体院の口コミを患者さんはどうしたらしてくれるのか

回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム

前回の記事「整体院経営最強のノウハウ 三方良し」

目次


紹介者に人を売ったと勘違いさせてはならない

紹介してくれた方への感謝を善意の感謝状で表しましょう。

金銭や物で表すと、紹介者に人を売ったというイメージを与えてしまいます。

感謝という気持ちを持って、双方が取り組むこととしてください。

紹介してくれた不調者の施術後の経過も伝えます。

自然なタイミングで紹介者に「紹介してくれたおかげで、○○さんは良くなっているよ。」と伝えます。

 

変なタイミングで言うといやらしく感じてしまうので、空気を読んでください。

「ありがとう。また紹介してね。」などと言うことは絶対に言わないようにしてください。

人を紹介してくれたということは、飯の種、お金をくれたことと同じですから、紹介してくれた方に本当に心から感謝しなければいけません。

そういう方がいるからこそ、その地域でやっていけるのだということを認識してください。

口コミを一番に考えた人が成功するが、口コミのみを当てにしてはならない

紹介(口コミ)は一番経費がかからず、一番確実な方法です。

患者さんは、専門家の意見よりも情報番組や友達のいうことに影響されるものです。

人気のテレビ番組でココアが健康にいいと言われれば、こぞって買いに行くでしょう。

情報として相手が善意の気持ちからしてくれていることなので、こちらもそれに答えなければなりません。

 

ただし、口コミのみを当てにしないでください。

技術さえあれば今に口コミで広がるというのは、大きな間違いです。

例えば、同じ料理でも喧嘩の後に食べればおいしく感じないでしょうし、「店長のこだわりで、○○農場から仕入れた取れたての野菜と肉を丁寧に・・・」と書いてあるのを見てから食べると、視覚から入った情報によるイメージでおいしさが倍増します。

同じようにどんなにいい技術を持っていても、それを魅せる工夫をしなければ宝の持ち腐れです。

本心からの感謝

うわべだけの感謝では伝わりません。

本当は本心から有難いという気持ちが湧いてこなければおかしいのですが、感謝しなさいと言われてもそうそう感謝の気持ちがわいてくるものではありません。

ですので、そのときだけではなく、客観的に感謝すべきことを普段からイメージしなければいけません。

小さいことからイメージしていくことで、あらゆるものに感謝ができるようになります。

最初は行動で感謝すればいいのです。

 

行動で感謝していくうちに、感謝することが身についてきます。

紹介してもらった方にただありがとうと思っているだけでは、何もなりません。

何も言わないことは恩を忘れるということですし、紹介してもらった不調者をぞんざいに扱ったら、紹介者に泥を塗り、恩を仇で返したことになります。

家族が生活でき、いろいろなことができるのは、紹介者がいてくれて口コミになって地域の方がきてくれるからだという思いが大切です。

それが無い方は、こういう仕事はやめた方がいいでしょう。

紹介者は全体の数%

数人の紹介者が何人も紹介してくれるもので、紹介しない方は今後も紹介しないと考えられます。

ただし、自分の痛みとの共感があった場合、紹介しない方も紹介するようになることもあります。

また、こちらが誘発することで紹介者を増やすことはできます。

報告の手紙

紹介された不調者の痛みや症状が取れた場合は、報告の手紙を出してください。

遅れて出してはいけません。

紹介された方が来たら、はがきでも何でもいいので紹介者に報告してください。

忙しい時間などもありますので、電話は必要ありません。

また、治すなどということは書いてはいけません。

 

痛みがとれて楽になると思いますという風に書いておきましょう。

事実を伝えればいいですが、個人情報には気をつけてください。

相手の知りえない情報や込み入ったことを書くと、いざこざがおきる原因となります。

紹介は信用そのもの

紹介は相手の信用ということを忘れてはいけません。

紹介してくれた方は、こちらを信用して紹介してくれたのですから、紹介された不調者をいい加減に扱ってはいけません。

相手の信用そのものをこちらは貰っているので、大事なことです。

紹介してくれた方は、私たちの施術に対して信頼を寄せているから紹介してくれたのですから、信用を裏切らないようにしないようにしてください。

紹介してくれた方を特別視しない(差別しない)

紹介してくれるからといって特に愛想を良くしたりすると、逆に嫌われてしまいます。

紹介することは人を救うことであり、紹介されて改善した方も感謝しているのですから、その感謝の気持ちをたくさん伝えるということは差別ではありません。

こちらも感謝していますが、そして回復した方も感謝しているのです。

差別してはいけませんが、感謝の気持ちは別です。

 

紹介者に恩を返すことは考えなければなりませんが、それは結果を出して、相手の痛みをとってあげることです。

割引をしたり、優先的に何かをしたりということではありません。

相手を売ったと思わせず、双方に感謝の気持ちを持ってもらうのです。

こちらも「飯の種をもらい、そういう症状の方を救えて嬉しい。出会えて嬉しい。」紹介された方も「何年も苦しんでいた痛みが取れて嬉しい。紹介者の方に感謝します。」という気持ちです。

こちらの有益情報を流し、周りの人間に健康になってもらう

紹介者の「あそこに行ったら痛みがとれるよ。あそこいいよ。」という言葉がけも、施術の第一歩です。

安心感を与える情報をインプットした時点で、施術家と同じです。

紹介というのはあの人を良くしてあげようという思いであり、五感への指摘です。

 

紹介された方は、「良くなるかもしれない。」という期待が湧きます。

それだけでリラックスできる人もいます。

期待というのは人間にとって一番必要なものです。

健康情報や季節的な症状への注意を相手に提供してみてください。

紹介者を中心に、皆が喜べる環境を

紹介してくれた方を中心に、その方自身や知り合いの方の痛みが取れて健康的な生活ができれば、たいへん感謝されます。

紹介された方で「あの人に紹介してもらわなかったら私の人生どうなっていたか。」という人もいるのです。

大きいことを言いましたが、私たちは結果を出しているからここまで大きいことが言えるのです。

紹介(口コミ)してもらうための方法①

紹介してもらった不調者が回復したことを掲示してください。

紹介したことで多くの不調者が感謝している手紙や書き込みを掲示したり、小冊子にしたりするのもいいでしょう。

良くなった方に手紙のようなものを書いてもらい、ネットワークを作ります。

「誰々さんに紹介していただいた何々ですが、こういうところが良くなりました。」というようなことを書いてもらい、「紹介してくれた方にこの手紙を渡してもいいですか?」と確認しましょう。

渡さないとしても「私からお伝えしてもいいですか?」と聞きます。

 

その情報を自分で読み取り、手紙に書いてあげてもいいでしょう。

そしてそういったものをたくさん掲示板に掲げ、善意の気持ちで皆さんが繋がって良くなっているのだとわかるようにしておきます。

ただ症状を隠しておきたい人もいるので、使っていい人と悪い人とをしっかり把握した上でやってください。

自分の症状と重ねて読みますし、コミュニケーションの場にもなります。

また「紹介の輪ができています。」というような新聞を作り、紹介者に渡して知らせてあげます。

 

小冊子というのは、症例を含めながら物語にして書きます。

皆さん物語が好きですから、淡々と書くよりは実名でなくていいので「○○さんはこういう症状で苦しんでいて、ある日どこそこでこういう方とであって当院を知りました。長年の苦しみが・・・・というお手紙をいただきました。」というふうにするといいでしょう。

こういうものを掲示物や小冊子にする際、手書き風にすると皆読んでくれます。

不調者は特に女性が多いので、こういうことが好きなのです。

紹介してもらうための方法その②

紹介者を表彰します。

私たちは仲間と共同で会場を借りて、いつも紹介をしてくれる方を集めて食事会をやりました。

嫌らしい目線ではなく、心よりの感謝の気持ちです。

私たちは感謝状も市販の額縁に入れちゃんとしたものを渡しました。

豪華すぎる必要はありませんが、想いはただ思っているより形にした方が喜んでもらえます。

また、感謝状は家に帰って飾っておくものですが、ちっぽけなただ印刷しただけのものだと飾れないかもしれません。

飾られて豪華だからこそ人目につき、「何ですか、あれ?」といろいろな人が興味を持つのです。

 

そしてまた来るというネットワークができます。

これは、すばらしいツールです。

人のネットワークというのは、一番確実なものです。

女性はおいしい食事を皆で食べ、わいわいできる時間もうれしいようで、その上思いがけない感謝状をもらえて半分くらいの人が泣いていました。

その際に良くなった不調者さん2名ほどに来てもらい、「○○さんに紹介してもらったなんとかです。こういう症状でずっと苦しんでいましたが、○○さんが紹介してくれたので良くなりました。」という手紙を読んでもらいました。

 

感動の盛り上がりを作ることで、そこでまたネットワークができ「今度はこういう人を紹介してみよう。」と盛り上がるのです。

そういうことをしていくうちに、その地域に根付いていきます。

食事会ではなくても、感謝の気持ちが表せれば何でもいいのです。

例えば、意識の高い紹介者には健康教室を開催します。

「ご家族にやってみてください。」と言って、軽擦法を少しだけ教えると喜びます。

これがツールになるのです。

 

「えー、何これ!不思議、何で楽になるの?」「これはあそこに行って教えてもらったの。」
「何処?あたしも肩が・・・」と、そこでまたネットワークが広がります。

こちらの手法も上手に話してくれます。

善意の気持ちから自ら紹介したいという考え方を持ってもらいましょう。

 

紹介者に「本当に良くなってもらいたいから、あなたに教えてあげたんですよ。」という気持ちを
持ってもらうことが大切です。

しかしお金をあげるようなことはいけません。

金一封等をあげれば、「私は人を売ったんじゃないか。」と思わせてしまいます。

感謝の気持ちですので、そういうことは絶対にしないでください。

紹介者への報告は具体的に

紹介者の自己重要感が満たされているかどうか

人間には食欲、物欲、性欲などいろいろなものがありますが、その中でも重要なものが自己重要感です。

「他人に認められたい」「ほめてもらいたい」「役に立ちたい」という気持ちはどんな人でも持っています。

犬でも猫でも子供でも大人でも、社会の一員として組織に属していれば、自分で自分を認め、他人にも自分を認めてもらいたいという欲求は皆持っているものです。

「みんなが幸せになったね。」と感謝の気持ちを表現することで、紹介者の自己重要感を高めてあげてください。

紹介者に女性が圧倒的に多いのは、女性は守るという意味で大きな役割を持っているためです。

 

戦争を仕掛けるのはたいてい男性で、女性は子供や自分の地域を守ろうとします。

日本の社会は男性中心の社会といっても過言ではありませんので、女性が主婦になるとなかなか自己重要感が満たされません。

世間の役に立ちたいと思っても、中々そういう機会がなく、「私の人生って何なの?」という方が非常に多いのです。

そのため感謝状を送ったり、あなたは地域の役にたっているんだよということを伝えてあげたりすることで、生きがいとばかりに紹介してくれる人がでてきます。

女性が集まるとどこのスーパーが安いなどという会話が始まりますがが、男性はそういう話をしないものです。

女性の方が紹介しやすい土壌があるので、自己重要感の低さを汲んであげればいいのです。

紹介も立派な施術である事を伝える

「紹介するだけであなたは役にたっている。凄いことなのですよ。」ということを言ったり、冊子などで伝えたりして、声をかけることがもう施術になっているということを相手に認識してもらいましょう。

病院もお医者さんが一人でやっているのではなく、受付があり、看護婦さんがいて薬剤師さんがいて、それで症状が良くなるのです。

同様に、声をかけてくれたことも安心感ときっかけをつくったという施術の一連の流れの一つです。

ですから、紹介者に「あなたは重要な人物なんです。」ということをしっかり伝えてあげましょう。
口コミは自然発生しなのが当たり前と考える

口コミは自然には発生しません。

先程も述べたように、紹介してくれる人は本当に少なく、そういう人でも頻繁に紹介してくれるということはありません。

紹介者や口コミというものは自分で作るものです。

これを勘違いしていると、技術さえあればそのうち人がくると思い込み、そのうち閑古鳥が鳴いて潰れてしまうのです。

どんなにいいものを持っていても、他とは違うことを自分でアピールできなければならないのです。

紹介者を作るにはどうしたらよいか

紹介者を作るには、施術者自身がこの療法の再現性の理論を事実として認識しなければなりません。

誇りと自信が必要です。

前にも述べましたが、この再現性の理論を“信じている”段階ではまだまだです。

信じると言うことは、逆を返せば疑いがあるということです。

「あなたを信じるわ!」と奥さんに言われたら、浮気を疑われていると思ったほうがいいといいます。

裏切るかも知れないと思っているから、「信じている」と言うのです。

 

「私の奥さんは女性だと信じています。」とは言わないでしょう。

それは事実であり、事実だということを知っているためです。

同様に、先生方もこの技術、理論の再現性の事実を知っているということです。

ですから、誇りと自信を持ってこの技術を世の中に発信していくんだという確固たる思いが無いといけません。

施術者が当たり前の事実としてこの療法について理解していれば、本心からこの療法をすすめることができます。

あなたは虫歯を治してもらった歯医者さんを紹介する?

あなたは歯医者で虫歯を治療してもらった事実を何人の知り合いに説明するでしょうか。

夜も眠れないような痛みがあり、歯医者で治療して治ったとしても、職場で「昨日痛くてたまらなかったのが、あそこの歯医者に行ったら次の日痛みがなくなったんだよ。お前も行ってみろよ。」などと言うでしょうか?

のど元すぎればなんとやらで、痛みというものはとれた瞬間に忘れるものです。

それだけでは口コミにはなりません。

命が助かったということなら別ですが、虫歯の一本くらいではなかなかそういう気になりません。

口コミは施術者自身が仕組みを考える

口コミといのは、こちらから仕掛けるものです。

まずは相手の気持ちを察しながら、こちらの感謝の気持ちを伝えていくことが大事です。

男性と女性では圧倒的に女性のほうが口コミをします。

男性が口コミをするパターンとして、会社で上司が部下に「行きなさい。」と言ってくれることもあるので、会社の役員の方は口コミの要員になりえます。

そういう事実も知っておいてください。

施術を受けた患者さんが口コミしたくなる方法

口コミしてくれる人は数%しかいないということを何度か述べましたが、今から述べることを実践すれば、短期間でも同じように紹介してくれるようになります。

回復整体の施術自体は短いですが、その中ですべてをやるのがプロです。

これは自分だけがやるのではなく、女性に対しては女性がやるほうがいい場合もありますので、スタッフや奥さんにもこの方法を教えてあげてください。

2.相手の目線を自分以外に向けさせ、家族や知り合いについて、不調者自らイメージさせる

毎回の施術の際、その不調者の家族や知り合いに自分と同じ症状を持つ人がいないか質問します。

 

質問するといっても、そういう人がいたら紹介してほしいということではありません。

痛みに関連させながら、向こうから口を開くようにだんだんそういう話に持っていきます。

家族、知り合いが皆健康だということはありえませんから、誰かがどこかおかしくしています。

例えば切り口として、姿勢が悪くて腰が痛い人に「ご家族で同じ症状を持っている方いますか?」と質問してもいいのです。

 

それで「そうなんです。父も・・・」などと応えたら、「姿勢は親から受け継ぐものである」という言葉をきっかけにし、親族が同じような症状を持つ理由を説明します。

子供は生まれてから成人するまで親を見て育つため、親の考え方と同じように、親の姿勢も子供に刷り込まれているのです。

お父さんお母さんになっている先生はわかると思いますが、子供は姿勢や食べ方など、悪いことほど真似するものです。

このように、相手の目線を自分から家族や知り合いに向けイメージさせることで、自分がよくなるだけで終わるのではなく、他の人に紹介したいという気持ちを起こさせることができるのです。

整体院への紹介者(口コミ)調査表を作成してみる

 

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