日本回復整体総合学院
学院長 小森やよい
前の記事「患者さんにとってつまらない施術家とは?伝達理論その1」
目次
回復整体伝達・コミュニケーション理論 その2
施術家として自分の声をチェックしてみよう
~患者さんが安心する声とは~
あなたの普段の対話。
会話の声はどんな声でしょう。
自分の声って、自分自身ではよ~くわかりませんね。
施術家であるあなたの声をいちばん敏感に感じ取るのは
患者さん なのです。
さぁ、まわりの人にチェックしてもらいましょう。
①ボソボソ声!!
蚊の鳴くような声。
充分に肺に息を吸い込んでいません。
会話のセンテンス、センテンスも途切れてしまいがち完全な息不足状態ですよ。
※ボソボソ声は、自分が意識していなくても話の内容がバラバラで相手に伝わりにくいものです。
蚊の鳴くような声は、患者さんに話の内容が伝わらないどころか、不安にさせる一方です。
ボソボソ伝達は避けましょう。
②やたら大きな声
自分の気持ちが走りすぎる。
大声を発するがゆえに息の無駄使いが起き、センテンスを破壊してしまう
あまりに大きな声は露骨で過敏に伝わる。
身体の痛みを抱えている患者さんは、その声だけで萎縮してしまう。
あまりに大きな声を続けると、自分でも何を言っているのかわからなくなる。
不自然な大声のしゃべりは、患者さんにとって完全に意味不明状態に。
※ 患者さんに早く元気になってほしいのは山々ですが、あまりに大きな声で元気づけるのもかえって患者さんの身体を縮こませてしまいます。
第一声は大きくても、後の部分は加減しましょう。
③抑揚がつきすぎる声
息を十分吸わずにしゃべり出すと、はじめの音程は下がり高低差がつき始める。
息不足は日本語の話し言葉の語尾が上がったり、伸びたりする程よい高低の流れをこわしてしまう。
抑揚のつきすぎは、無意味に会話をうねらせてしまい、わかりにくくさせてしまう。
抑揚がありすぎると重要ポイントが強調されない=伝えられない。
電話の会話になると患者さんはイライラしてしまう。
※ 患者さんとの対話では、ある程度一文一文は短めで、間を取り、その間に息を十分吸うことを心がけましょう。
④キンキラ声
キンキラ声も息不足からくるコントロールの悪さが原因。
感情が高ぶりすぎるとキンキラ声になりやすい。
緊張しすぎも高音になってしまう。
キンキラ声は相手に緊張と攻撃を与えてしまう。
※ 患者さんはあまりに高音の耳にキンキン来るような声を聴くと、身体に緊張が入ります。ましてや頚椎の手法時に、耳元でその声を聴き、身体が硬直すれば今までの施術が台無しです。また、施術家に叱られているのかと勘違いしてしまうでしょう。息を大きく吸って、ゆっくり話すことを心がけましょう。
⑤語尾が消えかかる声
日本語の話し言葉のワンセンテンスは3~5秒。
この間息継ぎなし。
5秒以上話そうとするとどんどん声のトーンは下がってしまう。
話し言葉において、話しはじめの語の音が最も高く、センテンスの終わりに近づくにつれ、音は低くなる。
出の音が低いと語尾は声にならない。
※ 患者さんとの対応で最も伝えたいことを語尾におく場合、一文一文は短めに伝える。よく人に語尾のところで、「何?」とか「は?」とか「もう一度」と言われる人は、語尾が消えかかる人です。
息を十分吸って、出の音を少し高くしましょう。
こんな「ちょっと変わった整体師」の育成もしています!↓