⑧頚椎筋弛緩回復法(首周辺の痛み・頸椎矯正)

⑧頚椎筋弛緩回復法(首周辺の痛み・頸椎矯正)

このページは以下の回復整体基礎理論①~⑥の説明中の技法です。応用技法として単体でも活用可能ですが、基礎理論説明と合わせて活用ください。(この技法自体は回復基礎理論⑥からリンクされています。)

回復整体基礎理論①(身体の歪みを解消する仕組み)

回復整体基礎理論②(対症療法と原因療法)

回復整体基礎理論③(身体と脳(心)の関係)

回復整体基礎理論④(呼吸運動理論)

回復整体基礎理論⑤(可動範囲と程度と加減)

回復整体基礎理論⑥(標準アプローチ法技術解説)


⑧頚椎筋弛緩回復法

頚椎筋弛緩回復法は頚椎周辺の筋肉に対しての緊張を解消する回復法である。これまでの回復法でほぼ身体各所の歪み、捻じれ、筋肉の緊張が解消されている。
この回復法にあっては、更に身体において重要な部位である頚椎に対して不具合を解消して行く。

この手法は、軽圧と揺らし動作の2つを同時に行うことで相乗効果を出すことが可能となる。
頚椎筋弛緩回復法は、相手の頚椎周辺の筋肉に対し、揺らし動作と軽圧を用いて相手の頚椎の自然な動きを助けることで、頚椎に対する痛みや可動を多角的に解消していく。

あたり前であるが、人間の手足を切り取っても、即、死ぬことはないが、首を切断されれば、即、命を落とすことになる。頚椎は脳からの命令が直に集まっているもっとも大切な部位である。
どんなに外見上、不具合がみられない場合であっても相手の頚椎に触れる際は最も注意が必要である。

軽圧、揺らし動作のどちらを行うときも相手に決して痛みを与えず、相手の状態に応じて常に一定の手法を心がける。
頚椎に対する手法を行う際は、回復法の途中でも身体各所に発生している様々な症状が即改善する場合が多い。

回復法の途中であっても、これまでの回復法で身体各所に残っている痛みや不具合が解消している場合は、必ず相手に解消した痛みの有無を確認すること。
頚椎の場合も可動域が少なくなっている場合、施術者の都合に合わせて動作をさせてはならない。

可動範囲のない相手に対しても、施術が進むうち各所の緊張が解消されると可動域が広くなり、痛みや不具合が解消する。
この回復法で改善される主な部位は、頭痛、耳鳴り、軽度のめまい、視力の低下等頚椎周辺に留まらず、手足の痺れ、腰痛、麻痺等その他身体各部の症状が改善される。

以下、頚椎筋弛緩回復法における手順と注意事項を述べる。

ア)施術者の体勢は相手の上方(頭側)に施術台に両手を乗せる形で蹲踞する。

イ)頭部を両手で包み込むように保持し、その際相手の耳を掌で塞がないこと全体を点でなく面で頭部を捉える。

ウ)呼気で動作開始、樽を転がすイメージでゆらゆらと揺らし動作させる。揺らし動作は相手の可動を壊さないようにすること。

エ)めまいのある不調者にはこの回復法は省略すること。

オ)揺らし動作と同時に頚部を軽圧する。首の中央付近から軽圧する。張っている筋肉を真中から分断するイメージで行う。軽圧は揺らし動作を往復1~2回行った後、少しずつ移動させていく。

カ) 軽圧している指先は揺らし動作にタイミングを合わせ、頚部から離さない。指先を絶対に立てないこと。

キ)頚椎周辺の筋肉が動作により角度や方向性が変わることを意識し、四指の指先腹の部分を巧みに変化させながら行うこと。揺らし動作において通常隠れている部位の筋肉が軽圧できる利点がある。

ク)揺らし動作を終了するときは、少しずつスピードを落として終了する。絶対にスピードをつけたまま停止しない。

ケ)揺らし動作を停止した後、吸気で両掌を開放する。

呼気で相手の頚椎に軽く触れる。

呼気で相手の頚椎に軽く触れる。その後タイミングを見て更に呼気で揺らし動作を開始する。重度のめまいがある不調者には行わない。

細心の注意をしながら可動法をおこなう。

頚椎の可動範囲を越さないように細心の注意をしながら可動法をおこなう。同時に軽圧をおこなう。軽圧は、揺らし動作を往復1~2回行った後他の場所を行う。

上方に軽圧を行っていく

図の矢印の部位に対し下方から上方に軽圧を行っていく。頭蓋骨周辺の筋肉の付着面に対しても緊張がある場合、可動を少なくしてまんべんなく緊張を取り除くように心がける。


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