パーソナルスペースという言葉を知っていると思います。
人と人との適正な距離のことです。
ようするに自分の縄張りのことです。
ここまでは自分の場所、このスペースに入ってくるなよ・・・
という、どこにいても、持っている自分の縄張り、空間です。
普通、見知らぬ間柄であれば、ある程度の距離を保とうとします。
初対面なのに、いきなり距離を縮めるとなんとなくいやな感じがします。
逆に親しい間柄では、この距離が近くても不快感はあまりなくなります。
しかし、私たちの仕事はその逆で面識のない人間といきなり近距離で対応します。
ある調査によると、人間関係により、
45センチ以内(親密)
45センチ~1.2メートル(個人的)
1.2メートル~3.6メートル(社交的)
と上記のような心理的スペースがあるのだそうです。
例えば、電車に乗る際、座席が空いていれば隣の乗客との距離をおいて座ると思います。
もし、電車に知人がいればその隣に座っても違和感がないと思います。
ここで私たちの仕事と比較して考えてみるとどうでしょうか?
整体師はほとんど初対面の不調者さんと、
場合によっては、いきなり45センチ程度の近距離に侵入しなければなりません。
相手も、健康回復したいという意識付けをもって私たちと対面します。
本来は社交的な距離が適正ですが、いきなり相手の身体に触れたり、
近距離で会話をしたりします。
物理的に相手の環境を受け入れたくなくても、
人間は我慢できる動物です。
もし、初対面の不調者さんが施術者に不快なイメージや恐怖を与えてしまうと、
一気にこの心理スペースが乱されます。
心で施術を受ける覚悟をしていても、身体は拒否反応を示します。
もちろん、何度も施術をしていればパーソナルスペースは近くなってきます。
逆に、相手との信頼関係が築けないと、いつまでたってもパーソナルスペースが近づきません。
上手く、この心理的空間を利用すれば、一般的な人間関係の何倍も早く信頼関係を、
築くことも可能です。
45センチという、近距離で接することなど、家族でもなかなかないことです。
間違った方法で相手と接しない限り、初対面でもすぐにこちらに好意を持ってもらうことが可能です。
更に、私たちは痛みを取り去るのが仕事です。
近距離での会話や、心地よい施術が重なってよりよい関係を築くことが可能になるのです。
これらは当たり前のことなのですが、少し頭に入れて対応することで、
更に不調者さんとの関係を大切に思えることができます。
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