整体院の経営には母性が必要

今の医療(病院)は父性的な経営をしている。

病院は、父性的経営ではなく、母性的経営をしなければ、
患者はよくならないし、寄り付かない。

病気ではなくても、また来たい!

と思うような病院経営をするためには、母性的経営が大切。
なぜならば、子供でも、大人でも、病気になったり、怪我をしたとき、
父親ではなく、母親(妻、女性)を頼りにするからです。

子供は少しでも不安があったり、困ったことがあれば「おかあちゃ~ん!」と泣きつきます。

人間も病気や怪我、精神的に落ち込んだ時は母親を頼りにします。

これが成人男性であれば妻や恋人に泣きつく方もいます。(恥ずかしい話ですが私も妻に泣きついたことがあります。笑)

ようするに、体や心が傷ついたときや痛みや悩みをうちあけ、自分を見てもらいたいとき生理的欲求には親を頼りにするということです。

私の著書「感動のをつくりなさい」で「おばあさん仮説」について説明しました。
人間という種族は、年配の女性が子育ての支援をするから、
発展してきたというある研修者の仮説です。

これまでは人類が世界中に繁殖した理由は、女性が中心になり子育てをしてきたからです。
家庭の中では女性が中心であり、家族の健康を見守り何かあったとき精神的な支えとなっています。
家族の話を無条件に聞いて、つつみこむ役目です。

中心になる女性がいない家庭もあると思いますが、そうした家庭では笑顔が絶えません。

母性的経営というのは、これと同じ考え方だと思います。
現在の医療機関は病気になると、病気そのものを見ようとします。
その結果、例えば「癌」という告知を受けるとします。

「あなたは癌だ、癌を直ぐやっつけよう!」

ダイレクトに、そのものズバリを男性的に行おうとします。
これだと全くクッションがありません。
弱い人間は宣告された症状の言葉だけでやられてしまいます。

病気の告知ひとつとっても、女性的な配慮をすることが今の医療機関には必要とされていることです。
クッション的役目として、やさしく、おおらかで、何もかも受け止め、相手の気持ちになり、精神的拠り所となる母性的な経営が必要だと・・・

このことから私たちのいる療術業界についても、全く同じことが言えると考えています。
私は整体学校の指導者として、数え切れないほどの整体師の相談にのってきました。
技術は習得したがなぜか経営がうまくいかない。

次回の予約を取れない。
自分の整体院に人があまり寄り付かない。
そのような相談の多くが施術所を「父性的経営」をしている先生方でした。

また、わけもわからず大繁盛している先生方は母性的経営が行き届いた施術所が多いと思います。
腕に自身のある、他流派の先生方では、自分より技術的に劣っているのでは?
と思える女性の先生がいた場合、繁盛するその原因が理解できない場合が多いです。

身体の不調に対応するということは、そのものズバリの症状を見るということだけではありません。
不調者の多くが、「母性的」配慮を求めているのです。
言葉だけで解釈して、男性が女性的になれということではありません。

あくまで整体院の経営方針のことです。
このことを良く考えるだけで、おそらく大繁盛すると思われます。
よ~く、周囲を見回して、なぜあの先生は大繁盛しているのか?

原因解明のヒントとしてくださればと思います。
整体院の経営は、大雑把な経営計画と、いつでも柔軟に対応できる体勢が最も大切です。
経営計画だけを完璧にして、そのとおりにならないと、うまくいかない・・・

そう考えるのはナンセンスです。
計画と寸分たがわずうまくいくことは、まれです。
殆どの場合、経営計画どうりに行かないことがあたりまえです。

計画のようにうまくいかないことを想定して、いかないときに
どのように対処したらよいかを考えるほうが大切です。

これは回復整体で活用する「骨格診断」と全く同じなんですね。
がんじがらめの計画ではなく、隙間を作りいつでもチャンスをものにできる。
そのようなゆとりが大切だと思います。

その上で、上記のような、母性的経営方法を模索する整体院が、
これからの時代生き残るのだと思います。
視点を変えて、このことを考えていただければと思います。

 


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