私達夫婦は12年間、整体スクール事業を続けてきました。
長年、様々な門下生の「生き様」をみてきました。
今回は整体の手技を変えることの門下生の葛藤についてお話したいと思います。
整体師にとって今までの技術を捨てることは、人生の一部を捨てるほどの覚悟がいるようです・・・
自らに嘘をつき、苦しい思いで施術をしてきた・・・
ボキボキゴリゴリの整体では目前の患者さんの症状を改善できない。
どうしてだろう?
毎日のように自問自答している自分がいる。
そんな迷いが施術の結果となる。
痛みが取れない、患者さんの苦しみを取ってあげられない。
仏頂面、覇気がない、不安そうな顔、笑えない・・・
患者さんは整体師の顔を必ず見ています。
整体師の考えていることは伝わってしまうんです。
不安な心は症状を改善させるどころか、
もしかすると悪化させてしまうかもしれません。
藁をもすがる思いで、あなたの整体院に来たのに結果が出せないから苦しくなる。
でも、これから技術を変更するに時間もお金もかかる。
どうしよう、どうしよう・・・
「今の仕事は私の使命ではない気がする」
手を洗うたびに掌をみる。
そこにはボキボキゴリゴリの力任せの整体の後遺症が生々しく目に映る。
手首は腫れあがり、親指は変形して熱を持っている。
毎日何時間もそんな施術をしているので、背中や腰が痛くて休みの日は一日中寝ている。
腰痛や肩こりを改善する仕事なのに自分自身が不健康になってしまった。
どこまで今の仕事を続ければいいんだろう・・・
今通っている患者さんに申し訳なく思う。
「○○先生もっと力強くもんで、叩いてください。全然よくならないから。」
改善する技がないから、患者さんの言いなりになりより強く押す、もむ、たたく。
症状が改善しないのはわかっているけど、収入のためにそんな施術をやらざるを得ない。
とことん自分が嫌いになる。
12年間の整体スクール事業で1200人以上、整体氏を育成してきて、
そんな現実を垣間見ました。
整体師の皆さんは本当にまじめで真剣に仕事をしています。
患者さんがよくなったときの笑顔を見たいから整体師を志した。
そんな先生方がほとんどです。
私達夫婦は勇気を持って今の環境から抜け出すことをお勧めしています。
10年~30年間続けてきた技術を変更することは怖いし、これまで診てきた患者さんにも申し訳ない気持ちになることは理解できます。
手技を変更すると一時的に患者さんが経るかもしれません。
でも真の整体師になるためには、そんな覚悟も必要だと思うんです。
門下生の中には何十年も続けてきた手技を捨て去り、当学院に参加した先生方たくさんいます。
(是非調べてみてください!)
*以下、門下生が出版した書籍です。
多くの先輩方が今の皆さんの葛藤を感じながら手技を変更しています。
勇気を持って行動しませんか?