人間は嘘をつくと必ず内部の感情が骨格筋に現れます。
人間は自分の感情を素直に出さず、
心のうちに無理にとどめてしまうことがあります。
そのような時、かならず身体に悪い影響が出てきます。
私の例で説明します。
私は中学時代、家庭環境から学校が嫌で数ヶ月ほど登校拒否をしたことがあります。
今では良い思いでですが、当時はかなり精神的に追い詰められていたと思います。
学校に行くと、必ず胃が痛くなりました。
(これ以外にもアレルギー性鼻炎、皮膚の湿疹、諸々)
それも尋常ではないほどの痛みです。
立っていられないほどの激痛で、
トイレでうずくまったまま動けなくなったこともありました。
今は職業柄、このときの身体の変化がわかります。
学校は自分の居場所ではない。
なので、周囲の環境や人間が自分の敵であると脳が判断し、
危険なので身体を守りなさいと防衛反応が出ます。
脳から常にアドレナリンが放出され、交感神経が優位に働きます。
その時、関係した骨格筋が常に微妙に緊張します。
特に私の場合、腹部周辺の筋肉がいつも緊張していたように思います。
それは、大人になった今でも、
嫌なことを無理にやろうとすると、
胃が痛くなることがあるからです。
その際、自分の骨格をよく観察してみると、
無意識のうちに、腹部に力が入っているのです。
意識できるうちは、腹部の緊張を直ぐに緩めることができます。
しかし、何時間もその状態に気がつかずにいると、
これはもう、おなかの筋肉だけを緩めてもとれなくなります。
特別なストレッチをしなければ取れません。
取れない場合もあります。
そのようなときの最も有効な対処法は、
「笑う」ことです。
中学のときの私は、環境の変化についていけず、
学校に行くイメージがマイナスで、感情も親の理不尽な離婚などのため、
常に怒りや不安で満ち溢れていました。
笑うことも少なかったのでしょう。
なので、その状態が無意識に記憶され、
感情が骨格に影響し、胃痛と言う症状に表れていました。
どこにも逃げられないと言う感情が、
身体が「胃痛」と言う症状を言葉の代わりにしていたのです。
誰か助けてくれ・・・
他者へのSOSの一が病気や症状の原因の1つではと考えます。
これらの症状は人によって違います。
内面の感情を言葉や表現として素直に出せない場合、
特にそれが苦痛と感じるほど我慢してやっている場合には、
隠された言葉や感情の代弁をするのが骨格、すなわち身体というわけです。
長期間ストレスを感じた際、体幹筋のような大きな筋群より、
補助的に使われる筋やインナーマッスルがダメージを受けます。
小さな部位の筋群が過剰緊張した場合、
これらの筋群自体が直ぐに弛緩することは筋の性質上難しいのです。
これらの緊張が神経や血管を圧迫し、もろもろの症状を出すわけです。
なので、感情を抑えすぎてしまうと、心の叫びが、
ダイレクトに骨格に反映されることになります。
緊張すると肩がこる・・・
などの経験があると思います。
苦痛に思えることが長期間、無意識にずっと続くといろんな部位に影響が出てきます。
これがゆがみの原因の1つになります。
外部要因や習慣的に間違った方法で道具を使う等の場合も、
骨格はゆがみますが、
上記のように、内部から上記のような原因で骨格が歪んだ場合、
非常に厄介です。
思考は起きているときも寝ているときも、常に働き続けるから
それをやめさせるのは難しんです。
睡眠中でも、ストレスを抱えている場合夢に出ますし、
脳は活動中のストレス以外にも潜在意識でそのストレスを感じています。
なので、感情が原因の身体の緊張は24時間継続されることになるのです。
習慣化された思考自体を取り除かなければ本来の歪みが取れません。
身体のゆがみを少しずつ解消しながら、
心のゆがみも解消していくわけです。
私の経験上、殆どの病気や身体的不具合は、
多くの場合、感情が身体に影響していると考えます。
習慣化されたストレスは、必ず骨格に反映され、
病気や不調の温床となります。
なので、整体師は実際に相手に触れるだけの技術のみを考えていると、
本当の意味で相手の痛みや症状をとると言うことは難しいと思うのです。
私達の整体学校では相手との関係性、思いやり、という気持ちを重んじて指導しているのはこのためです。
患者さんから、
「ここ(施術所)にくると痛みがなくなる・・・」
そんな言葉をたくさん聞ける整体院を増やしたいと思っています。
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CSR整体師育成コースはすでに締め切りましたが、現在入校を検討中の方に限りご相談の上入校を判断したいと思います。
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