整体師は笑ってはいけない!?

最近、ふと思い出したことがあります。

それは繁盛している企業(生花販売)についての特集、テレビ番組です。

1年以上前の番組なので詳細は覚えていません。

なぜそんなことを思いだしたかというと、
最近の世の中の風潮、特に若い世代の考え方が、
「仕事はお金を稼ぐための方法であり、楽しいことではない。」

私達夫婦には20歳代前半の娘が二人います。

なので若い世代の様々な情報が入ってきます。

多くの若者が「仕事って楽しくない!」と思っている・・・

最近そんな話題でもりあがったからだと思います。

話を戻します。

この番組では、とてもユニークな方法で事業を展開させ成功しているということを紹介していました。

社員だけでなく、アルバイトにも営業を自由にさせることで、

各自責任を持ち、業務が楽しいと思えるような職場を形成に力を入れていました。

そのひとつの方法がとても印象深かったのです。

紹介された会社は女性従業員が多く、どうしたらお客さんが花を見てくれるのか?

女性視点で生花について、楽しそうに様々な議題を出しあっているシーンがありました。

店員の一人が声を出すと、他の店員もオウム返しで同じ言葉を発する。

「いらっしゃいませ」と誰かが声を出すと、

他の店員も、「いらっしゃいませ」と繰り返していきます。

最近ではよくある光景ですが、それが凄く楽しそう。

ディズニーランドでもそんな感じですが、
また違った雰囲気。仕事というか趣味を楽しんでいる感じといったほうがわかりやすいかも。

なので花屋さんに入ってきたお客さんも、つられてワクワクする。

声を掛け合うことだけみても、「やらされている感」がないんです。

まるで趣味を楽しむように店員が楽しそうに声を出したり、行動している。

(趣味を楽しむような感覚で仕事をする・・・
肝心な具体的取組について覚えていません!一番重要なことなのに!
たぶん、企業として社員やアルバイトに自由な権限をもたせること、
それが突拍子もないことだったような? 苦笑)

本当に、自然にお客さんが集まってきます。

仲の良い友達に必要以上に気を使う人はいないと思います。

お客さんと、そんな人間関係を自然に築いているんです...

どんな商売でも、少しは店員とお客さんとの間に見えないバリア?みたいなのがある。

でも、この会社はそれを取っ払うことに成功しています。

「社員が仕事を趣味のように楽しめる」そんな工夫を徹底的にやっている感じ。

花屋さんですから花が好きなのは当たり前。これが土台。

「花」という商品について店員とお客が一体となって会話できる空間をつくること。これが徹底している。

徹底した「賑やかな店内」がまたお客さんを集めます。

無理に商品を売ろうとすると、押し売りになるし、放任状態だと買ってもらえない。

花を見てもらうために何が楽しいのかを全員でよく考えている。

「花を売る」のが仕事ですが、

「どうすれば楽しいか?」ということが第一として花を売ることはその後に考えること。

そんな感じ。

他人が楽しむための秘訣は、そのことをやって「自分が楽しいか?」が基準となります。

自分たちが楽しいから、楽しそうな場に人が寄ってくる。

紹介されたこの花屋さんはそんな考え方なのです。

お店で美しい花を見ることと、店員が楽しそうに仕事をしている。

相乗効果でお客さんがいい気分になるのでしょう。

 

さて、整体院も上記の花屋さんの事例と同じだと考えます。

整体院には痛みで苦しむ方が多く見えます。

だから、整体師は相手の苦しみに共感しなくてはなりません。

だからといって、整体師の先生が苦虫を噛み潰したようなの表情では良くないと思います。

あるいは、痛みが取れたことを「当たり前」とし、
クールな自分がかっこいい?みたいな立振舞いもどうかと思います。

感動は感動している人を見ているだけで伝わります。

オリンピックなんかを観戦していてもそうですよね。

メダルを獲得した選手に感動し、それを観ている観客にも感動する。

院長先生自身が、患者さんが痛みから解放されたことに喜び、感動すること。

 

「よかったですね~」と心から思うこと。

先生が感動していれば、その雰囲気は自然に院内に広がります。

明るい雰囲気の整体院には人が集まります。

その明るさは、そんな院長先生の人柄だと思います。

患者さんが来院する前に思うことは、

「痛くなさそう、気持ちよさそう、先生が優しそう、話を聞いてくれそう・・・」そんな感じです。

上記の花屋さんと同じ風景が重なります。

もちろん、整体院は花屋さんではありません。

経営方法も、販売と無形のサービスの提供という違いはあります。

しかし、共通して言えるのは仕事を楽しめるかかどうかだと思います。

お客さん(患者さん)が喜んでくれることが楽しい。

そういうことです。

目の前の仕事が楽しくなければ、周囲は楽しそうだと見ません。

これではお互いが不幸です。

両者が楽しいと思える仕事が大切なのだと思います。

今やっている仕事が楽しくないのであれば、考える必要があると思います。

やらされているのでは苦痛です。

お金のためだけに仕事をするのも、つまらないと思います。

整体院についても、楽しいと思える工夫をすることで、

結果的にたくさんの人が集まってくれるようになると思います。

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