③開脚運動回復法/腰・肩・上腕・首(伏臥位CTC回復法手順解説~うつぶせ~)

他のCTC技法解説は以下を参照ください。

回復整体における「骨盤調整法」コアテクニック技法理論解説

①三点軽圧回復法(伏臥位コアテクニック回復法手順解説~うつぶせ~)

②開脚骨盤調整回法/足首ゆらし(伏臥位CTC回復法手順解説~うつぶせ~)


1.伏臥位コアテクニック回復法手順解説(うつぶせ)

③開脚運動回復法(腰・肩・上腕・首)

(「開脚運動回復法/腰・肩・上腕・首」は3分45秒から)

開脚運動回復法はコアテクニック回復法の中で、最も施術の際の動作が大きく、そして中心となる手法である。
この回復法は施術を受ける相手が開始前後の身体の痛み、不具合の変化を最も体感できる技術である。
上半身、下半身の主な関節を無理なく、少しずつ動作させ、施術者の心地よい手技による補助的動作により、様々な不具合箇所が改善される。

この回復法を行うことで、骨盤、体幹、肩部周辺の様々な可動不良が原因であ
る、

■四十肩・五十肩
■筋肉疲労
■肩甲骨の可動不良による痛み・違和感
■体幹を捻った際の痛み、可動不良
■首の痛み・可動不良
■歩行の際の動作不良


等の回復が見込める。

上記のほかにも様々な症状が改善される。
開脚運動回復法は、基礎理論で説明した「程度と加減」を最も意識して行わな
ければならない。

以下、開脚運動回復法の手順と注意事項を述べる。

 

ア)施術者はの開脚骨盤調整回復法を行った後、ASIS検査で、上方転位側を開脚するように指示する。(相手の姿勢はの開脚骨盤調整回復法と同様とする。)

 

イ)施術者は相手の開脚側と逆に位置し、写真②の姿勢になる。

 

ウ)施術者の両手の五指を呼気にて相手の骨盤周辺に軽く触れる。

 

エ)相手に、腰を左右に開脚運動を左右10 往復程度行うように指示する。

 

オ)開脚運動はゆっくりと、痛みや可動に無理のない範囲で行うように常に観察し、無理をしていないか質問し、声かけをする。

 

カ)相手が開脚動作が出来ない、又は難しく感じている場合は、腰の動きばかりを意識せず、膝が床の上を滑るように左右に動作するよう指示すると楽に動作できる。

 

キ)相手が骨盤を左右に動作している際に、動作の一往復ごとに施術者の両手五指は緊張していると思われる筋肉群に対し軽圧(微圧)をかけていく。

 

ク)更に身体全面の筋肉の状態を意識しながら、動作はゆっくりと行うよう指示し、相手の開脚動作を、各関節の可動を意識しながら無理なく少しだけ補助をする。(相手の動作を助ける補助的な外部刺激程度でよい。)

 

ケ)動作の際、骨盤や他の関節から何らかの音がしても、相手に違和感や痛みが無ければそのまま行ってもかまわない。各関節の自然な動きに対応して無理なく行うこと。決して力任せに相手の自然な動きを邪魔しない。

 

コ)施術者の補助動作は骨盤から上部の肋骨周辺まで行う。(写真④⑤⑥⑦参照)その後、最初より、相手の身体がリズミカルにゆれ動き、全体の各関節の可動範囲が大きくなれば緊張が取れていると判断する。

 

サ)コ)の終了後、施術者は相手の身体に写真⑧⑨⑩のように両足でまたがり、肩部周辺の動作を行う。施術者は相手に肩甲骨及び肩関節を上下に動作するよう指示し、同様に両手の五指にて軽圧・微圧を行う。
※ 施術者は開脚側と逆に座して肩部周辺の動作、軽圧・微圧を行ってもよい。

 

シ)相手の動きに応じ、肩部及び肩甲骨の動作を可動範囲を広げるよう、施術者の五指で補助、誘導し、可動不良を改善する。

 

ス)終了の際は、急に動作を止めず、緩やかに止めるように指示し、動作が停止後、吸気にてゆっくりと施術者の五指を離す。

 

セ)相手に開脚をやめて脚と顔をまっすぐにするように指示する。

 

ソ)次に下方転位側をを開脚するように指示しイ)~セ)の手順を繰り返す。

 

タ)全てが終了後、問診の際の痛み、不具合が解消したか再度ASIS検査及び、体感上の変化を相手とともに確認する。


①相手の姿勢は開脚骨盤調整回復法と同様


②施術者は開脚側と逆に位置する


③相手の骨盤周辺に両手五指で軽く触れ動作を開始


④骨盤から上部を行う際の動作の位置(1)


⑤骨盤から上部を行う際の動作の位置(2)


⑥骨盤から上部を行う際の動作の位置(3)


⑦写真のように大腿を保持し、動作を補助すると股関節の可動が大きくなる


⑧相手にまたがり施術者の五指を当てる


⑨肩甲骨を上下に動作させて動きに合わせ補助動作(軽圧含む)をする


⑩相手の両肩(三角筋)を両手五指でそれぞれ軽圧しながら動作補助をする

④伏臥位両下肢ゆらし回復法につづく。


 

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