⑨頚椎ゆらし微圧回復法/頚椎・額関節各周辺 ※ 快福枕使用(仰臥位コアテクニック回復法手順~仰向け~)

他のCTC技法解説は以下を参照ください。

回復整体における「骨盤調整法」コアテクニック技法理論解説

①三点軽圧回復整体(伏臥位コアテクニック回復整体手順解説~うつぶせ~)

②開脚骨盤調整回法/足首ゆらし(伏臥位CTC回復整体手順解説~うつぶせ~)

③開脚運動回復整体/腰・肩・上腕・首(伏臥位CTC回復整体手順解説~うつぶせ~)

④伏臥位両下肢ゆらし回復整体(伏臥位CTC回復整体手順解説~うつぶせ~)

⑤腰背部膝入れゆらし回復整体(仰臥位コアテクニック回復整体手順~仰向け~)

⑥手組ゆらし運動回復法(仰臥位コアテクニック回復法手順~仰向け~)

⑦膝曲げ体幹ゆらし牽引回復法 ※ 快福枕使用(仰臥位コアテクニック回復法手順~仰向け~)

⑧手組挙上ゆらし回復法(仰臥位コアテクニック回復法手順~仰向け~)


2.仰臥位コアテクニック回復整体手順(仰向)

⑨頚椎ゆらし微圧回復法(頚椎・額関節各周辺) ※ 快福枕使用

(「頚椎ゆらし微圧回復法」は10分14秒から)

頚椎ゆらし微圧回復法は、頚椎周辺の様々な筋肉の緊張を解消する手法である。

また同時に、快福枕を活用することで頭部の自然な重みを利用して椎間板に対し、無理のない牽引を行うことが出来る画期的手法である。   頚椎に対し、微圧法、ゆらし法、牽引法の3つの手法を同時に行うことは快福枕なしでは不可能な方法である。

 

また、これら3つの手法の組み合わせから得られる効果は、頚椎周辺の様々な筋繊維に対して多角的にアプローチをかけることの出来る最も高度な手法であるといっても良い。

 

頚椎の不具合によって発生する、様々な問題、痛み・疲労、その他手足の痺れや、花粉症、喘息などの諸問題も改善することもある。

高度な手法ではあるが、実際に施術者が行う際にはこれまで同様、相手の頚椎の可動範囲を壊さぬよう、また、双方がリラックスした状態がその効果を高める働きをする。

 

相手の脳が危険を感じず、安心・安全な情報として入力されれば、この手法のみで様々な不調が改善される。

快福枕を使用する際は、無理のない範囲で行うこと。

相手が快福枕をして、痛みや違和感がある場合は、快福枕の位置を調整して、最も楽な位置に移動すること。

これまでの回復法同様、ゆらしの刺激は、初速に充分気をつけ、決して無理な力を加えず、少しずつ動作させ、相手が心地よいと思える範囲の刺激で行う。

 

この手法のポイントは、相手が左右にゆらし動作を行う際、施術者が相手の動作より、ほんの少し早めに左右に動作の補助を行うことである。

相手の動作より、施術者の動作が遅れる場合、その動作を邪魔することになり、安心な刺激とならないからである。

 

施術の際は、相手の左右の首の動きと、反対側の施術者の五指の動作を同時にコントロールする。 この回復法を行うことで、頚椎、額関節各周辺の様々な可動不良が原因である、


■頚椎全体の筋肉の緊張

■頚椎椎間板の劣化収縮

■頚椎が問題で発生している手足の痺れ、痛み

■頭痛・寝違え・ムチウチ症等

■触ると痛いなどの恐怖感及び筋肉の痛み

■相手の身体に触れている部位の筋肉痛

■顎関節症、歯痛、頭痛


等の回復が見込める。   上記のほかにも様々な症状が改善される。

頚椎ゆらし微圧回復法は、人間の重要な部位である、頚椎に対する手法である。

施術者がこの程度は大丈夫だろう、というような刺激であっても過敏になっている相手にとっては、とても危険な刺激と感じられるものもある。

 

常に相手に痛みや不具合の状況などを聞き取りながら、自分勝手な施術にならないように細心の注意をしながら行うこと。

3つの効果的な手法が組み合わさった方法であるということを十分理解しながら、過剰なゆらし動作に注意する。

 

以下、頚椎ゆらし微圧回復法の手順と注意事項を述べる。

 

ア)施術者は⑥手組挙上ゆらし回復法が終了後、同じ位置、姿勢にてこの手法を行う。

 

イ)施術者は写真①のように相手の首の後ろに快福枕をあてがう。その際、痛みや違和感があれば、後方にずらして、丁度よい位置にする。

 

ウ)写真③のように施術者は両掌の根元の位置で相手の側頭部両側を軽く包み込み保持する。

 

エ)写真⑦のように施術者の両手五指を首の付け根周辺にあてがう。

ゆっくりとゆらし動作を行い、同時に微圧法をかけていく。

 

オ)写真⑤~⑥のように初速に注意しながら左右にゆっくりとゆらし動作を行う。

この時、左右に傾けた頚椎周辺の筋肉群に対し、両手五指の角度・あてがう位置は相手の不具合の様子によって変えてもよい。

微圧法は一部位に対し、必ず左右一往復以上行う。

 

カ)頚椎に対する動作を行うときであっても、身体中の筋肉の連動を意識して、流れに逆らわずゆっくりとした動作を心がける。

 

キ)頚椎に対するゆらし動作であっても、足先までゆれているかどうか、動作の一往復ごとに確認する。

 

ク)ゆらし動作を繰り返していくうちに、頚椎の可動範囲が広がってくる。

頚椎周辺の筋肉の緊張が解消してくると、施術者の表情や顔色などが変化する。

変化があればそのつど声をかけ、状態を聞くこと。

 

ケ)決して力任せに相手の自然な動きを邪魔してはならない。

その際、ゆらし動作と、微圧法を行う両手五指および、頭部を挟む両掌の関係を忘れず、常にリズミカルに連動するように気を配ること。

 

コ)決してちぐはぐな動きにならないように注意すること。

どのような方向にゆれが増幅していくか、五感のうち、視覚と触角を研ぎ澄ませてゆらしの感覚をつかむこと。

このときも相手に痛みや不具合がないか、常に確認して作業する。

少しでも相手が不調を感じたら、すぐに動作をやめること。 写真⑧のように五指が届く範囲であれば、様々な部位に対して行う。

 

サ)相手の頚椎椎間板に問題がある場合、快福枕の牽引および、ゆらし動作により、数回の往復動作で椎間板の劣化収縮が改善されることが多い。 この手法を行っている途中に、症状か改善されてきたと施術者が感じた場合、できるだけ短い時間でも手法を切り上げることが大切である。

例え、数秒の施術であっても、少しでも改善が見られたら、速やかに次の手法に移ること。

 

シ)終了の際は、急に動作を停止せず、緩やかに止めるように心がける。 相手の頭部が緩やかに停止した位置で、吸気にてゆっくりと保持していた五指をおよび両掌を開放する。(写真⑨参照)

 

ス)全てが終了後、問診の際の痛み、不具合が解消したか必要な検査及び、体感上の変化を相手とともに確認する。


①相手の首の後ろに快福枕をあてがい、違和感のない位置に置く


②施術者の両掌及び五指を使って行う


③両掌の根元の位置で相手の即頭部両側を軽く包み込み保持する


④五指を首の付け根周辺にあてがい、ゆっくりとゆらし動作微圧法を行う


⑤相手の頭部がゆっくりとゆれること(右ゆれ)


⑥相手の頭部がゆっくりとゆれること(左ゆれ)


⑦ゆらし動作と同時に五指を使い筋肉の緊張を解消する


⑧五指が届く範囲であれば、様々な部位に対して行う


⑨終了する際はゆっくりと停止し両掌を吸気で開放する

⑩顔面軽擦回復法/顔面・顎関節・頭部周辺 ※ タオル使用(仰臥位コアテクニック回復法手順~仰向け~)つづく。


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