ダメ整体師チーム?が成功を勝ち取るプロジェクトの続きです。
目次
《検証1》「卒業生のチームワーク」成功の軌跡を検証する
①学院の卒業生同士で結成したチームの経営計画発表会
「経営計画」と言うと、なんだか堅苦しい気がしますか?
「治療院の経営に『経営計画』とはまた、大袈裟な…」
そういうイメージかもしれません。
しかしそれは、整体業界(治療院業界)という「小さな井戸」の中だけの、とても狭い世界で通用している「常識」にすぎません。
その井戸の中では年商700万でも「一国一城の主」であり「センセー」ですが、ちょっと外を眺めれば年収は一般のお気楽サラリーマンと変わりません。
いや、やがて追い越されてしまうのが確実でしょう。
年金も退職金もありません。
みじめです。
ビジネスマンのみなさんにとっては、「目標」を設定して、それの実現ための方策を考え、行動を起こし、結果を吟味する、そしてまた「目標」を立てる、ということは、いつも会社として行っているごくごく当然のことでしょう。
それがあるから企業は存続し、給料は毎年少しずつでも上がり、退職金ももらえるような仕組みになっているわけです。
そういう計画で、経営が行われているのです。
経営者は、短期、中期、長期にわたる経営計画を周到に考え、実行しようとしているのがフツーなのです。
「経営計画」とは、目標を設定し、そこに達成するための努力と工夫をし、失敗を振り返って修正して成長していく、そのために必要なものです。
整体院は経営計画がないからその日暮らしになる
なぜそんなことをやるのかといえば、会社を現状よりもさらにステップアップさせるために必要だからです。
そうやってステップアップを重ね、社員を幸せにし、お客さんを幸せにし、世の中に貢献することが、イコール経営です。
そのために、経営計画はなくてはなりません。
整体業界(治療院業界)を見渡すとほとんどが「食っていくのがやっと」という状況ですが、その原因はカンタンで、「経営をしていないから」です。
目標はあったとしても、それは漠然としたままになっています。
だから、その目標達成のための具体的な努力や工夫の方法さえ明確ではありません。だから「夢は夢」などと考えて、毎日の同じような生活の繰り返しに甘んじてしまうのでしょう。かつて私たちもそうだったから、よくわかります。
整体院(治療院)経営者が具体的で的確な「経営計画」を策定し、それに沿った経営を行うことができないのは、なぜでしょうか。
おそらく大きな理由のひとつが、「一人だから」だと思います。経営のパートナーがいないことがほとんどなのです。
整体院(治療院)の経営者は一人だから、客観的に適切な目標を設定し、それを達成できるかどうかをしっかり監視したり評価したりする「ほかの目」を持っていません。
だから夢は漠然としたままであり、夢のまま、現実とは無縁の状態がいつまでたっても変わりません。
本当に具体的な現実の目的として、自分の夢を持つ。そしてそれを実現し、また次のステップ(目的)に向かう。
この当たり前のことが、整体院(治療院)の経営でも必要です。
卒業生同士がチームを結成したとき、最初に行うのが、この「経営計画」の策定です。
仲間が集まったら「傷のなめあい」、「愚痴のこぼしあい」をしない
メンバー個々が自由に経営計画を考えて持ち寄り、発表し、自由に討論します。
また、計画の進捗状況を発表し、成績が悪い場合にはその改善点などもみんなで考えます。
一般の治療家のみなさんも、同業の治療家仲間というのは、当然何人かおられると思います。
私たちも学院の門を叩く前にはありました。
でもそれは、気のいい仲間ではありますが、結局は愚痴のこぼしあいをしているだけで、経営面で考えればかえってマイナスになっていた、ということが今になってわかります。
「アイツも同じ境遇なんだからしょうがない」、そんなふうに考えてしまうのです。
学院の卒業生は、そうではありません。
(整体師としての将来の夢を色紙に記します。)
気のいい仲間の集まりで、飲んで騒いでバカをやっている一方で、自分の(メンバーの)治療院経営がもっと良くなるために真剣にリアルに考えようとする集団です。
大切なのは、ほかのメンバーの経営も自分のそれと同じように親身に考えている、ということです。
だから、
学院卒業生がチームを組んでの経営計画発表会では、ふだん冗談を言い合っている仲間が、真剣に「もっとこういう努力ができるのに、なぜしないのか」とか「最初の決意から考えると実際の努力は甘くないか」などというように、言いにくいことも歯に衣着せず言い合います。
それぞれの地域で各自が得た有用な情報やアイデアは、すべて発表し、みんなで共有すします。
「お前のところで、こういうことができないか?」などと、良い意味でおせっかいを焼きます。
言われたほうも、すぐに乗り気になって検討してみます。
どんな試案にも前向きに、プラス指向で考え、すぐに自分のケースにしてやってみます。
成績が悪く落ち込んでいる場合には、全員で勇気づけ、無理やりにでも上昇気流に乗せてしまいます。
これは集まった仲間が「全員で良くなっていきたい」と強く考えているからこそです。傷口をなめ合う仲間意識ではなく、すさまじく強い上昇志向の仲間意識です。
こうした集団のメンバーのなかにいると、自然に意欲が高まってきます。
以前は、私たちも心のなかで「年商1000万なんて現実にはとても無理」と考えていたのです。
ところが、学院で学んで意識が変わりました。
卒業生のチームは発足当初の経営計画発表会のとき、「目標1500万」「オレは3000万」「いや5000万」という“大風呂敷”がたくさん広げられました。
そのころは正直言って、それが本当に現実になるなんて半信半疑でした。
ところが自分の目標を立て、成功イメージを具体的に抱き、みんなで朝までバカみたいに熱心に語り合って(飲み合って?)いるうちに、それは「絶対できるじゃん!」という確信に変わっていくのです。
本当に、人間のアタマの中というのは意識次第だと思います。
みんなで勇気づけ合って「絶対にできるじゃん!」と信じられるようになると、すぐに行動を起こします。
それまでも一生懸命仕事していたつもりですが、その何倍も真剣に、マジになって仕事をするようになります。
「ホントに年商3000万になれるなら、そんな努力、苦にもならない」と思えるからです。
成功イメージを仲間とともに共有すると意識も変わる
その成功イメージが、私たちの場合には卒業生同士のの仲間意識によって支えられているのです。
やがて、実際に結果を出すメンバーが現れてきます。
信じられなかった「治療家の年商が数千万」の世界が現実に目の前に出現するのです。
「やっぱりできるじゃん!」
「アイツができたんだからオレも絶対にできる!」
「負けてられない!」
となって、さらに成功イメージを具体的にすることができます。
さらに仕事に没頭し、また次の成功者が出てくる。
その良い連鎖反応が、学院卒業生のチームワークの素晴らしいところではないかと思います。
成功イメージを持って、自分の具体的な目標を考えることは、とても楽しいことです。
「オレはこんなふうにしたい」という夢をみんなワイワイ話し合っていると、時間がたつのも忘れてしまいます。
そのうちに、自分の夢が実現するかもしれない、いや絶対に実現する、と信じられるようになってきます。
それが行動への強い推進力になり、成功への第一歩となるのではないかと思います。
自分の夢を否定しないで、「成功イメージ」を強く持つことが大事です。
施術家(治療家)の先生方は基本は一人ですから、このような経営者としての仲間意識が強い集団を持つことは、とても有用なのです。