回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム
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目次
■療術学校を卒業する利点とは
国家資格(柔道整復師・鍼灸師・マッサージ師、指圧師等)
■規制緩和による乱立状態卒業まで3年間の期間を要する
開業まで多額の資金が必要
■民間資格
(整体師・カイロプラクティック気功・リフレクソロジー等)
特別な資格は必要ない
民間団体が資格として発行しているケースもある。
費用はそれぞれ違う
1.療術業業界の現状
患者さんとのコミュニケーションを学ぶ前に最初の志の部分から始めたいと思います、
まず、「療術系の学校で何を学ぶのか?」という質問をしたいと思います。
殆どの方が「技術を学ぶために来た。」と言うでしょう。
これまで数千人の療術関係者と実際にお会いしたり、電話やメールで様々なお話をさせていただいたりしてきましたが、殆どの先生方が“技術が全て”と思い込んでいました。
ところが、技術だけを学んでもうまくいかないことが殆どなのです。
技術以前に、なくてはならない大切なものがあります。
このことは私たち学院でもかなりの時間を割いて説明していますが、簡単なことなのにも関わらず理解できる方はなかなかいません。
次に、療術学校を卒業する利点について話をしていきます。
この技術を学んでいる方の中には、有資格者の先生もいると思います。
独立開業できる国家資格としては、「柔道整復師」「鍼灸師」「マッサージ師」「指圧師」などがあります。
最近では国家資格取得のための療術系学校が、規制緩和により乱立状態になっているそうです。
かなりの数の学校ができ、実際私たちもセミナーや体験会などで様々な有資格者の先生方からその話を聞いていますが、かなり酷い事になっているようです。
卒業後国家資格を取得して実際に開業しようと考えた場合、至難の業だそうです。
開業しなくても関係企業や病院に就職するという手もありますが、就職しても有資格者の給与は本当に少ないということです。
国家資格を取るためには、三年間という長い期間がかかります。
もちろん、どんなことでも三年間も学ぶということは素晴らしいことです。
しかし、その期間と費用について考えてみるとどうでしょうか?
入学金が数百万円、交通費やその他もろもろの経費もかかります。
当学院を卒業された先生に聞いたことがありますが、彼の場合は他の学校で国家資格を取得するために総額で六百万、期間は卒業まで三年間かかったそうです。
しかし、現在では鍼灸師としての仕事は一切していません。
「あの三年間と費用はなんだったのか。」と冗談のように言います。
また、ある雑誌で鍼灸・マッサージ師の先生方の資料を見たことがありますが、毎年二千何百人くらいの国家資格取得者がいるということです。(柔道整復師の先生方を含めると更に多くの方が国家資格を取得されているでしょう。)
その資料には鍼灸・マッサージ師の先生方の平均的な収入も記載されていました。
驚くことに、年収300万円程度が平均だそうです。
もちろん平均ということは数千万円の施術所を経営している方がいれば、逆に100万円~200万円、もしかするとそれ以下という方もいるのでしょう。
その事実を知ったとき、業界で成功する難しさをいっそう感じました。
他の医療業界も大差はないようです。
先日、歯科医師の資料を見たのですが、歯科医師として国家資格を取得されている方は、年間2,800人程いるそうです。
毎年多くの歯科医師が世に出るということですので、歯科医師の業界も既に飽和状態のようです。
生き残りに四苦八苦しているということが書かれていました。
「実際、どのように食べていったらいいのか?」ということが切実に書かれています。
それ以上に療術の業界では、満足に食べていける先生方が少ないということが現実です。
私たちが勝手に言っているのではありません。
これまでお会いした多くの先生方の生の声から、そのような現実が見えているのです。
2.国家資格と民間資格
国家資格という言葉を交えてお話ししました。
では国家資格を持たない民間資格についてはどうでしょうか?
民間資格というと聞こえは良いですが、有資格者から見た場合無資格者という事になります。
整体、カイロプラクティック、気功、リフレクソロジー等、又は自分が開発した○○療法だと言えばそれで直ぐ開業できてしまう業界です。
ある意味、無法地帯ともいえる業界なのです。
セミナーや体験会などで「どうやったら開業できますか?」と言う質問を度々受けますが、あまりにも多い質問なので冗談交じりに「明日、税務署に開業届け出せば開業です。」というように答えるようにしているほどです。
本当にその通りなのです。
国家資格を取らなくても、開業届けを出せばそれで「整体の先生」と呼ばれる身分になります。
民間の療術関係の学校は、それぞれ自由に決まりを作っており、費用や学ぶ期間も全く自由です。
当学院のような形体で行っている学校もあれば、半年~2年という習得期間の学校もあります。
僅か、二泊三日という数日の学校もあるようです。
どの学校が良いか悪いかという問題以前に、受講しても実際にそれを自分自身のものに出来ない限りはその費用は無駄になるということです。
これは国家資格も民間資格も同じことです。
たとえ有名な技術・理論を長期に勉強したからといって開業して成功するとは限りませんし、その技術・理論に満足できないといって、次から次へと様々なセミナーに参加している先生も多くいます。
自分がこの業界に向いているのか?~向いていないと思えば職を変える必要も~ につづく
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