整体院の同業者調査方法とは

回復整体伝達(コミュニケーション)プログラム

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目次

■五感を生かした施術方法であれば、他院はこちらにはかなわない
■療術業であってもマーケティングを考えなければならない


1.五感を生かす

他の整体や治療院でもたいへん繁盛しているところは、技術そのものの効果もあるでしょうが、むしろ安心感を提供しているのだと思います。

ある発展途上国で疫病が流行っていたころ、そこに病院が建ったことでその周辺の全く治療を受けていない地域でも病気が下火になり、良くなっていったという話があります。

これは安心感によるものです。

安心したという情報です。

人伝いに聞いた言葉、音声が情報として脳に入っただけで、体がリラックスし、治癒能力が高まるということです。

ということは、地域で「あそこに行ったら安心だよ。」という施術所を経営できれば、それだけでひとつ他より抜きん出られるというわけです。

 

まず安心、安全を提供するということを地域にアピールできなくてはいけません。

五感を働かせていろいろなことを感じてください。

自分の発する五感からの情報も、患者さんが発する情報も、双方を最大限に感じながら経営していくということです。

五感とは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のことです。

味覚についてはなめるわけにはいきませんが、指導することはできます。

 

また、来る人来る人から「ここにくると痛みがとれちゃうんだよね。」ということが聞ければ、その地域に安心できる施術所としてもう根付いているということです。

そのためには相手を不安にさせてはいけません。

身だしなみ一つとっても、相手の視覚や五感を通して自分がどう見られているかということを認識し、それに応え、安心させる工夫をしなければなりません。

身だしなみも重要ですし、表情も大切です。

笑顔ほど相手を安心させるものはありません。

笑顔と言っても人間の笑顔は複雑で、見え方によって相手に与える印象は違います。

 

相手への思いやりや感謝の気持ちのこもった笑顔は誰でも受け入れてくれますが、同じ笑顔でも作り笑いや冷笑は相手に見透かされます。

患者さんは敏感です。

無愛想な自分に気づいたら、毎日鏡の前で笑ってください。

時々笑うと顔が痛いという人がいますが、普段笑っていないため筋肉痛になってしまうようです。

自分の感情を活性化しましょう。

 

自分が良く笑える環境を作るために、家族を楽しませ、自分から笑い、情報発信しないとなかなか心の底から笑うことはできません。

お笑いを見に行くなど、楽しいことや感動することをどんどんして、泣いて笑っているうちに人間らしい人間になっていくのです。

それでも出来ない人は、恵比寿様のようなニコニコした人を雇って補ってもらうといいでしょう。

安心感を与えるということにおいては、待合室が非常に大きな役割を果たします。

自分が不調者だったときに、大阪と静岡の繁盛している鍼灸の先生のところに伺ったことがありました。

長く待たされるのですが、コタツか何か置いてあり、そこに常に人が集まっていました。

 

今思うと腕の問題というより、それがよかったのでしょう。

自分と同じ症状の人が集まると心理的に安心し、さらに「ここに来て10回目なんだけど、初めて来た時よりずっといいよ。」等と耳にすれば、安心感はさらに増します。

私たちが施術所を開いていた頃、口コミが広がっていった理屈も同じです。

公開型の施術所にし、施術所を広くとってコミュニティー広場のようにしてあったので、自然と患者さん同士で情報交換が始まったのです。

「そんなに悪かったのが良くなったの?」「うちのおばあちゃんもね・・・。」と良くなった人の話を生で聞くので、どんどん口コミが広がっていきました。

口コミを待つのではなく、自分で演出したのです。

 

ある卒業生の施術所に抜き打ちで行ったときも、おばあさんたちが数人集まり「や~、良くなっちゃった。」「今日で何回目なんだけど、全然痛くないよね。」「この先生若いけど熱心で・・・」という風に会話が飛び交っているのを聞き、初めて来た人も安心しているようでした。
こういう情報は非常に強いです。

病院などに行って聞いたことがあるかもしれませんが、年配の女性は「あそこが悪くて、ここも痛くて。」とよく痛みの自慢をしています。

自分がどこかに痛みや難しい症状を持っていると、それを話すことで人も同じ痛みを持っていることを知り、安心しようとするのです。

2.営業日と営業時間について

競合すると思われる他院の情報を確実に収集し、資料にまとめましょう。

営業時間帯を見ているだけでも、その地域性がわかります。

土日にやるのが悪いとは一概には言えませんが、家族がいる方はできれば土日は休んだ方がいいでしょう。

そのほうがよりいい仕事ができます。

独身であまりやることがない人は、土日にたくさん来る地域もありますからそれもいいでしょう。

 

時間帯については、午前中は動きが悪い地域もありますので、午後から始めて少し遅くまで開くなどとやり方はいろいろとあります。

年齢層や地域の情報を調査し、他院を何件か回ると傾向がだいたいわかりますので、営業時間帯も決まってくるでしょう。

もともとそこに住んでいる人は、特別ここまでやらなくてもわかると思いますが、新しい地域で始める場合には電話帳を見て何件でも回ってください。

3.施術時間

施術の時間が短いと言う人がいますが、そういう人は来なくていいのです。

八百屋さんに行って「魚ください。」と言っているようなものです。

医者に行って3分間診療で「はい次」と言われても、的確な診断で的確な治療をしてもらえれば不満はないはずです。

歯医者さんが好きな人はいますか?

歯を削って治療してもらうのが気持ちよくて楽しみだという人は、そういないと思います。

 

虫歯で痛みの治療をしに行くのではありませんか?

歯医者さんも私たちも気持ちの良さを提供しているのではありません。

もちろん気持ち良くはなりますが、一番の目的はその痛みを取って苦痛から逃れ、社会生活に戻ることです。
極端に言えば、痛みがとれれば施術時間は一秒でもいいはずです。

これは前に述べたように自分の施術所のルールを決め、自信を持ってアピールしない限り、相手もそうは見てくれないということです。

 

施術の流れを模造紙に書くか、業者にプラカードで作ってもらい、全体の流れを紹介します。

「まずは話を聞き、ベッドが2台あれば快福枕を使って5分から10分頚椎を正すために寝てもらい、体中をリラックスさせ、次に施術で話を聞く時間が何分、実際に触って施術する時間が何分あり、施術後また5分から10分横になってもらい、トータルで30分かかる」というような内容を書いておけば、文句を言う人はいないと思います。

聴覚から入る刺激や視覚から入る効果をさらにアピールしていくには、万人が聞いて心が和む音楽を流してリラックスしてもらったり、リラックスできる色や楽しかったことをイメージしてもらったりして、頚椎枕でゆっくり横になるだけでもだいぶ体の歪みがとれます。

スポーツのイメージトレーニングと同じです。

例えばスランプに陥ったバッターがいるとします。

 

何年も人一倍努力しているプロでも、メンタル面で何かあったり、疲労が溜まったり、体が歪んだり、故障したりしていると、同じように振っているつもりでも球に当たらなくなってしまいます。

それが改善していくとまた元に戻ります。

患者さんも同じで、不調と言う限りは病気ではありませんから、体の使い方を教えてあげるだけでいいのです。

理想的なバッティングフォームをイメージさせて練習させるコーチと同じで、不調者に正しい姿勢や歩き方を実際にやってもらうことでイメージさせます。

一流選手が年間目標成績を強力なイメージとして持つように、患者さんにも痛みが取れた後やりたいことを強烈にイメージしてもらうのです。

 

例えば旅行に行きたい方になら「旅行に行こうね。そのためのことをここでやろう。がんばっちゃだめですよ。ただ思っているだけでいいですよ。」と声をかけ、痛みが取れるのは楽しいことで、ここにくると本当にそういう希望が持てるのだという演出をしましょう。

このことは繁盛しても、スタッフを使って続けていかなければいけません。

何分いくらの切り売りが一般的な世の中ですが、私たちの療法が広まってくれば考え方が変わっていくでしょう。
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