講義メモ
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整体院を開業すれば、会社員のように雇われて上からの命令に従っていれば給料が入るわけではありません。
家族を養い、満足のいく生活をするためにはお金が必要です。
整体師の仕事は、患者さんの施術をすることで成り立ちます。
経営は技術と同じくらい大切なことです。
殆どの整体学校では、技術は教えても経営については「自分で考えてね!」
というのが普通です。
なんで教えてくれないの?
という声が聞こえてきそうですが、
それは当然で、あたりまえです。
技術は何度も練習すれば教えることができます。
しかし、経営は一度失敗したらそれで終わり…
それが今の日本の在り方です。(本当はそうじゃないんですが)
必至で貯蓄したお金や、金融機関で融資してもらった資金で開業しても、
少しうまくいかなかっただけで、すべてを失うことがある。
今の日本では多くの方がそう、思い込まされています。
技術的なことは多少うまくいかなくても、
経験を積めば、なんとか上達できます。
(もちろん、間違ったことをすれば取り返しのつかないこともあります。)
「技術が下手なのは経験不足、あなたの努力が足りないからです」そう言えるのです。
経営は自分が努力して、頑張っても報われないこともあるんです。
健康な人間が時々風邪を引いたり熱を出したりして、体調を崩すことがあるのと同じで、
起業すれば自分がどんなに頑張っていても、周囲の状況が変わったりしてうまくいかなくなることもあるんです。
なのでそんなことは教えることができないのです。
経営的に失敗して、何度もあきらめず踏ん張って経営してきた。
そんな指導者がほとんどいないのです。
技術を教えることに長けていても、失敗に長けている?整体院経験者は少ない。
どん底から這い上がることは、今の世の中では難しいんです。
家族を養えなければ、家族でさえ逃げていくし、
お金の問題で精神的に病んで仕事さえ出来なくなる方もいます。
そんな非常な状況から立ち直れる人間はごくわずかです。
多くの場合、整体院が風邪をひく(経営がうまくいかない)と、あっという間に廃業することになります。
整体院の経営は一度の失敗が命取りです。
だから、整体学校で経営について知識を教えることはできても、
「上手くいかなかったらどうしたいいのか?」
そんな風邪をひいたときの対処法を教えることはできないんです。
患者さんが来なくなって、お金が無くなったらどうしたらいいのか?
一番知りたい情報は絶対に教えてくれません。というより教えることなんてできないんです。
手に職をつけ、開業すれば自然に患者さんが集まってくる……
そんな幻想を抱かせて、開業させることなんて私達はできません。
けれども、もしうまくいかなかったら方法はいくらでもあるんだよ!
ということは指導できます。
知識じゃありません。
全て経験です。
なので入学された方に真っ先にお伝えするのは、
「整体師になるってことは、経営者になるってことだよ!」ってことです。
今日、明日、来週、来月、来年が常に不安になります。
どんなに経営が順調でも、
必ずアクシデントは訪れます。
ケガをしたり病気をしたり、あるいは事故に巻き込まれたり、
自分が大丈夫でも家族に問題が発生したり…
一時的に経営が順調でも、必ず何らかの問題は起こるものです。
技術を学ぶことは整体師にとって道具なので、それは当たり前です。
同じように経営のリスク管理も大切なんです。
私達夫婦も起業して20年以上になりますが、
「経営は継続していくことが一番大変だ」
と実感しています。
そしてその経験を研修生の皆さんに指導しています。
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【お知らせ】
CSR整体師育成コースはすでに締め切りましたが、現在入校を検討中の方に限りご相談の上入校を判断したいと思います。
以下、詳細ページです。
https://bodyschool.jp/csr/
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入校をお待ちしてます。