頚椎椎間板検査法<解説>

頸椎椎間板検査法(姿勢健康回復法バージョン)

18から頚椎の椎間板を対象とした技法となる。 頚椎については、これまで同様、敏感な部位であることから慎重に技法を行うこと 骨格検査は仰臥位にて回復枕を活用して行う。

要点

  • 18から頚椎の椎間板を対象とした技法となる。
  • 頚椎については、これまで同様、敏感な部位であることから慎重に技法を行うこと
  • 骨格検査は仰臥位にて回復枕を活用して行う。

頚椎椎間板調整の注意点

  • 頚椎周辺は重要な神経がちりばめられている。
  • 呼吸をしっかりと確認し、程度と加減を確実に意識して行うこと。
  • 特に牽引と、五指を使った技法については強く行ったり、指を立てて行わないこと。
  • 常に相手に確認しながら行う。
  • 椎間板の劣化が認められる場合は、その性質から緩やかにゆっくりと、牽引を行う。
  • 椎間板は、たとえると、水あめや粘土質の物質に牽引をかけることと同様である。
  • 牽引や可動法のスピードが速すぎると、意味がない。できるだけ緩やかに、ゆっくりと行うのはこのためである。
  • 鎖骨や胸骨の固定については、決して直接圧を加えないこと。
  • 圧が加わると、危険であるから十分注意すること。

頚椎検査法(前・後・右・左・右後・左後各方向)

  • 仰臥位の状態で頚椎からの神経伝達を検査する。(脚力測定)
  • 頚椎周辺の筋肉の緊張、椎間板の劣化収縮により神経伝達が阻害されている状況を判断する。
  • 一部回復枕を活用して判断する。脚力検査を行うことで問題が把握できる。

頚神経の伝達を阻害する 原因を検査する

  • 頚椎検査では頚椎の角度により、どの部位に原因があるのかを判断する。
  • 頚椎周辺の筋肉群の緊張または、椎間板の劣化収縮を念頭に置き、状態を把握することが目的。
  • 頚椎の神経、椎間板、椎体の位置を把握する。
  • どの部位から問題が発生しているかイメージできるようにしておくこと。
  • 図のように、頚椎の状態を変化させることで、どの状態で脚力が落ちるのか、または脚力が向上するのか判断する。

頚椎検査では頚椎の角度により、どの部位に原因があるのかを判断する。

頚椎検査法(正常正面位置)①

  • 仰臥位での正常の位置での検査法。検査者は図のように相手に片足を曲げるように指示する。
  • 相手の側面に位置し、掌(両掌でも可)を相手の大腿部に保持し、足を力を入れてあげてもらう。
  • その際、検査者は相手の力に抵抗し、脚力を測定する。両足とも行い、どちら側の脚力が弱いかを検査する。
  • 仰臥位で膝を曲げるよう指示する。検査者は相手の大腿部に掌を保持する。(図は両掌の場合)
  • 相手に足を上方にあげて力を入れてもらうように指示する。
  • 検査者は図の方向に相手の力と正反対に抵抗を加え、脚力を検査する。
  • 脚力の弱い側の頚椎に問題があると判断する。

仰臥位での正常の位置での検査法

頚椎検査法(左右)②

  • 仰臥位で左右に向いての検査法。
  • 脚力の検査法は①と同様、相手の側面に位置し、掌(両掌でも可)を相手の大腿部に保持し、足を力を入れてあげてもらう。
  • その際、検査者は相手の力に抵抗し、脚力を測定する。両足とも行い、どちら側の脚力が弱いかを検査する。
  • 正面検査の後、左側に問題ありとした場合。
  • 右に首を曲げ、脚力検査を行う。
  • 脚力が向上していれば、右側に問題ありと確定する。(図は左側の場合)左側が開くことで神経伝達が向上する。(図は左側の場合)
  • 他の頸椎においての脚力検査は全て同様。

仰臥位で左右に向いての検査法。

頚椎検査法(正常時回復枕を用いて)

  • 回復枕をあてがい、頚椎周辺の筋肉群及び椎間板の状態を検査する。
  • 脚力を検査する方法は①と同様である。
  • 仰臥位にて正面を回復枕を用いた場合、頭部の自重で頚椎に対して全体的な牽引がかかることになる。
  • 主に前方向が広がることで脚力が向上すると判断する。
  • 全体及び前方向が開くことで脚力が向上する。
  • 頚椎に対し、正常な整理湾曲ができることで神経伝達が向上する。
  • 他の頸椎においての脚力検査は全て同様。

 回復枕をあてがい、頚椎周辺の筋肉群及び椎間板の状態を検査する

頚椎検査法(左右向き、回復枕を用いて)

  • 回復枕をあてがい、相手に頚椎を右(図の場合)に向けるよう指示し、脚力検査を行う。
  • 脚力検査は①と同様。回復枕をあてがうことで、更にどの部位に対して問題があるか、深く追求することが出来る。
  • 頚椎後ろに回復枕をあてがい、首を左に向ける。(図は左側に問題がある場合)
  • 他の頸椎においての脚力検査は全て同様。

回復枕をあてがい、相手に頚椎を右(図の場合)に向けるよう指示し、脚力検査を行う。

頚椎検査法(後方回復枕を用いて)

  • 回復枕を後頭部にあてがい、頚椎を図の位置にする。その後脚力検査を行う。
  • 脚力検査は①と同様。回復枕をあてがうことで、更にどの部位に対して問題があるか、深く追求することが出来る。
  • 後頭部に回復枕をあてがい、脚力検査を行う。頚椎後方に問題があれば脚力が向上または低下する。
  • 他の頸椎においての脚力検査は全て同様。

頚椎検査法(後方回復枕を用いて)

頚椎検査法(斜め前左右、回復枕を用いて)

  • 回復枕を後頭部にあてがい、頚椎を図の位置にする。
  • その後脚力検査を行う。
  • 脚力検査は①と同様。
  • 回復枕をあてがうことで、更にどの部位に対して問題があるか、深く追求することが出来る。
  • 後頭部に回復枕をあてがい、首を右に傾ける。(図は左側に問題がある場合)
  • 脚力検査を行う。頚椎右後方に問題があれば脚力が向上または低下する。
  • 他の頸椎においての脚力検査は全て同様。

頚椎検査法(斜め前左右、回復枕を用いて)

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