整体師は職人としての目線と経営者としての目線が必要その1

回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム

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目次

■技術・運営・伝達(学院三法)の理解を
■療術はサービス業であっても頭を下げるサービスではない
■“技術だけあれば成功する”は間違いの元
■患者さんへの対応・説明を重要視すること(五感の意味)


1.自分の活動すべてが施術

これは常に述べていますが、施術というものは触れるだけではなく、こちらから情報発信するだけでなく、向こうからの情報発信をどう取り入れるかも施術ですから、施術はチラシを打つところから始まっているのです。

自分の活動そのものが施術です。

回復法、伝達法、経営法(運営法)とわかりやすいように言っていますが、明確な区別はありません。

2.療術は一般的なサービス業ではない

私たちは余分なサービスもしませんし、お茶を出したり、相手に媚を売ったりすることもしません。

一般的にいうお客様という意識で仕事をしませんから、「お客さん」とも言わないでください。

相手をお客さんだと思ってしまうと、自分自身を苦しめてしまいます。

学校の先生や野球の監督、コーチというイメージでいてください。

身体の使い方がわからない人に、健康になるための体の使いかたを指導する指導者なのです。

 

今は教師にも親からクレームがくる時代ですので、子供がお客様になり、教師に威厳がなくなり、サービス業になってしまっています。

しかし本来なら指導者、教育者は相手に対して威厳を持って言わなければ伝わらないこともあります。

野球の監督やコーチが選手に「バッティングをもう少しこうしてもらえたらありがたいけど。」と言うでしょうか?

競輪学校の教官が「フォームをこうしてもらえるとうれしいな。お願いできますか?」と言うでしょうか?

 

それでは選手の士気があがりませんし、馬鹿にしていることになります。

そういう形で指導すると相手は絶対に言うことを聞きません。

偉そうに言えとか、きついことを言えということではありません。

相手のために言うのです。

 

常に感謝、思いやり、感動を忘れてはいけません。

教師についても、生徒が頑張って努力した結果に涙する金八先生のような人は、自分自身がそういう気持ちを持っているから、厳しくとも生徒から慕われるのでしょう。

感謝といっても、来てくれてお金を払ってくれてありがとうということばかりではありません。

こういう症例を持ってきてくれて凄く勉強になりましたという感謝の気持ちが大事です。

3.施術技術以外の技術

施術技術はあって当たり前だということは前にも述べました。

触ることだけが技術だと思わないでください。

タイミングをはかったり、相手と呼吸を合わせたりすることも技術の一つです。

また相手の背景や感情を読み取ったりすることも難しいですが、大切です。

自分の五感で相手の五感を受け入れて、インプット・アウトプットすることはさらに難しいことです。

 

電話やチラシの段階から、相手の五感に作用しています。

チラシに汚らしい格好でとった写真が載っていたら女性は来ません。

相手の五感を阻害していることになります。

チラシによりこちらの思いが伝わり、相手が「行きたいなぁ。」と思えば、視覚から入った情報が相手を楽にしているということです。

次は電話応対について述べますが、本当に100時間くらいあっても足りない程重要です。
電話での第一声は、聴覚を刺激します。

そこで相手の発する情報との受け答えがしっかりできれば、電話だけで相手を安心させることができます。

「優しい人だった。行ったら痛みが取れそうだな。」と期待を持たせるだけで、第一段階クリアと言っても過言ではありません。

電話が嫌いな人もいると思います。

私も嫌いです。

 

相手の顔が見えないから嫌いなのだと思いますが、頭を切り替えてください。

初対面で相手の顔が見えないことで、利点もあります。

私たちは電話を受け年齢や症状を聞いた時点で、相手の痛みを想像します。

話をよく聞くあまり、無駄なことをだらだらと聞いて肝心なことを聞き忘れてしまう方もいます。

電話の対応にもコツがあるのです。

 

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