回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム
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■水(ミネラルウォーター)を最初に売った人間
■技術・理論の価値を認め、誇りを持つこと
目次
1.水に価値をつけたのは・・・
日本には、水と安全はただという認識がありました。
ミネラルウォーターが販売されるようになったのは、ここ最近の話です。
私たちが子供のころは水を買ったことなどありませんでした。
それをミネラルウォーターでお酒などを割るように提案したり、水道水は汚いという認識を植えつけたり、企業が仕掛けを作ることで水に価値を持たせ、私たちはいつの間にかコンビ二で水を買うようになったのです。
水とガソリンではガソリンの方が当然高いだろうと考えてしまいますが、500MLの水を自販機で買うと150円程、ガソリンはレギュラー1リットル140円程でしょう。
(当時の値段です。)
水はガソリンの倍の値段というわけです。
それはミネラルウォーターの価値をそのように世間の人が認識して買っているということです。
その仕掛けを作ったのは、売る側です。
同じように、技術・理論の価値を認め、誇りや自信を持ち、アピールしなくてはこの仕事はできません。
水は物体としてあるけれど、技術は触れられません。
施術のやり方は情報です。
そこに価値を感じられない場合、他より高いか安いかという話になってしまうのです。
2.価値は自分が決めるもの
今学んでいることは最高峰のことだと思って学んでいるわけですから、価値を感じていれば何処より高くてもいいのです。
価値は自分で決めるものです。
「私はこの金額でこの仕事に誇りを持ってやっているのだ。」という堂々たる思いがなければうまくいきません。
施術所のルールというものを完璧に決めておいてください。
患者さんが約束事を守らなかった時も、「毅然とした態度」で厳しく接するのです。
「厳しく接する」といいましたが、もちろん、言葉遣いには注意が必要です。
また、悪い態度で接してよいというわけではありません。
相手の立場を重んじて自院のルールを理解してもらえる対応をするということです。
しかし、ルールを決めるのは院長先生であり、その決まり事を守ってこそ仕事として成り立つのだと思います。
とくに独自性のある経営をする場合、院長先生自身が価値をしっかり理解して「価値を破壊」してしまうような経営はしないようにしましょう。
そうすることで、価値というものをみんなが認めてくれます。
例えば、駅周辺にいる易者と有名占い師に占ってもらう場合では同じ値段でしょうか。
本当に有名な占い師なら、何十万、場合によっては何百万と取るでしょう。
技術に絶対の自信を持って、「私はこの価格でしか見ません。」と誇りを持っているのです。
自分のブランドを作らなければいけません。
高いか安いかと言っている時点で、自分自身がまだまだこの技術に対する信頼や理論を見出していないということになります。
それは自分の中で不安になりますから、相手にも伝わります。
技術に自信があれば安く売ってはいけません。
価値は自分で決めて、それを受け入れるかどうかは相手の判断となるわけです。
多くの方が受け入れることができない。という場合は院長先生自身が「価値」の見直しをすればいいのです。