回復整体が考える椎間板ヘルニアの根本原因とは

椎間板ヘルニアの根本原因

なぜ椎間板ヘルニアになるのか?

回復整体が考える椎間板ヘルニアの原因についてお話します。

この整体療法は現代医学とは全く違う理論で行います。

したがって、以下の椎間板ヘルニアの考え方も現代医学の考え方と違います。

理屈は簡単なことなのですが、難しく感じられる方もいると思いますので、出来るだけ簡単に説明していこうと思います。

周囲の堅い部分(繊維輪)に亀裂が生じ、中心部(髄核)が繊維輪を破って飛び出してしまう事を椎間板ヘルニアと言います。

回復整体の理論上、椎間板ヘルニアになる原因は、次のうちのいずれか、または、互いに関連し、複合的な状況から発症すると考えます。

①睡眠不足
②身体の歪みや捻れ
③過労
④精神的なストレス

上の項目4つの原因が相互に関連して以下のように進行していきます。

身体全体が疲労していくことにより、肝臓が疲労物質を処理することに追われ、新しい細胞を生産する能力が低下し、身体の新陳代謝が遅れてきます。

椎間板の周囲の堅い部分(繊維輪)が劣化して健康的な弾力性がなくなって機能が低下します。(簡単に言うと、クッション性が弱くなります。)

そして、身体が歪むと、本来のまっすぐな状態ではありませんから、当然、局所的に無理な椎間板の圧迫をおこし、中心部(髄核)の内側の圧力を高くすることになります。

身体の歪みは同時に捻れも伴うので、椎間板に平均して重みが掛からなくなり、椎間板の周囲の堅い部分(繊維輪)の特定部分への過剰な重みがかかることになります。

また、本来健康な人間には生理湾曲というものがあります。(まっすぐ立って自然なS字カーブ)

この生理湾曲が歪みやねじれによって保つことが出来なくなり、各所で梃子の原理が働き、特定の場所だけに無理な加重が起きるので、常にこれが負担となり、椎間板の特定の場所だけが疲労してきます。

最終的に椎間板の周囲の堅い部分(繊維輪)が無理な圧力に耐えることができなくなり、繊維輪は外側に飛び出た状態のまま固定化し、元の状態に回復しなくなります。

これが椎間板ヘルニアであります。

最も悪くなると、繊維輪に亀裂が発生します。

さらに悪くなり、亀裂が大きくなると、随核内のゼリー状の物質が繊維輪を破って外に出て椎間板が破壊されます。

ヘルニアは靱帯を突き破った場合は骨のような状態になり、そうならないときは、普通はゼリー状のまま靱帯を外側に膨らまします。

以上、病院などで説明された内容と違った観点から椎間板ヘルニアの原因を考えています。

回復整体は検査機器に頼らないからこそ、実際に治療を受ける方の身辺の情報(生活情報)を非常に大切にします。
ですから、その原因が特定できます。

骨格問診、骨格検査、骨格診断が正しければ、この理論を用いると、ほぼ椎間板ヘルニアの痛みは回復します。

”身体のゆがみ”について

身体のゆがみは、本来左右対称な背骨の形が対象でなくなった場合、すなわち非対称化と背骨の正常な湾曲(生理湾曲)に異常がある場合、昨日も少し説明しましたが、正常な骨格には滑らかなSのカーブがあります。

これが失われ正常なカーブをえがくことが出来なくなった場合です。
更に背骨の捻じれ等が複合的に絡んで発生します。

身体のゆがみは、主に生活習慣における学習と身体の過剰な防衛的反応によって、筋肉が常に異常緊張を引き起こし、硬縮かし、さらにひどくなると、その状態を脳が常に保つように脳からの命令が定常化することによって引き起こされます。

生活習慣による脳の学習とは、同じ姿勢をとることによってその状態を脳が常に命令を出して保とうとするような状態です。

例、パソコンをやると肩が凝る。

パソコンをやめても、パソコンをやる姿勢を常に脳が命令、その
姿勢を保とうとする。

やめても、脳の命令が常にあるため、緊張状態が続く。
そして肩こりがどのような姿勢であっても慢性的に発生する。

ゆがみが引き起こすからだの変化について

背骨のゆがみは、更には肋骨の形状変化を引き起こし、肋骨で保護されている内臓は肋骨内の容積が少なくなる関係で、内臓全体が圧迫を受けることになります。
内臓が持つ本来の活動が妨げられて、その他の器官、リンパ管や血管その他の諸器官もその圧迫により、何らかの制限を受けることになります。

内蔵を化学工場と例えて言うならば、血管やリンパ管は道路に例えられます。

それが交通規制を受けることになると、化学工場自体は生産能力が落ち、道路は狭くなり、交通渋滞が発生します。

これを身体に置き換えると、身体は疲労の回復が出来なくなり、常に疲労が起こり、回復に非常に時間がかかることになります。

更にストレスや睡眠不足、休養不足、過労が同時に起こると、肝臓の機能が著しく低下し、身体の新陳代謝が遅れることになります。

これが常に重なって起こると身体中の内、特に柔軟性、弾力性を必要とする臓器に悪影響が発生します。特に弾力性を常に必要とする部分は大きな影響を受けることになります。

それらの器官は細胞の弾力性が失われ、本来の機能に異常をきたし、ここでいう”ヘルニア”が発生することになります。

また、ゆがみは睡眠をも妨げることになります。
どんなに睡眠時間をとっても、朝スッキリしない、疲労が取れないなどこれに当たります。

身体がゆがむことによって、新陳代謝が失われ、沢山睡眠をとっても疲れが全然取れないときなどこのような身体のゆがみの影響があるからです。

熟睡できないと、呼吸や心臓の状態も制限されることになり。
10時間寝ようが、1日寝ようが疲れが取れなくなるのです。

前述の原因となる事項。

①睡眠不足
②身体の歪みや捻れ
③過労
④精神的なストレス

①~④は、互いにどちらが先で後、ということはありません。

これらが関連してヘルニアの原因が作られます。

最も影響が大きいのが4の精神的ストレスです。

ストレスの原因は人間であればさまざまな理由で起こります。

ほとんどが、「自分自身のこだわり、欲望、本人の価値観の相違」などによって発生します。

椎間板ヘルニア回復法

現代医学、東洋医学、整体やカイロプラクティック等とも全く違う新たな理論による治療方法になります。
初めて目にする方は、”そんなバカな!!”というようなふざけた理論に聞こえるかもしれません。
しかし、現実にこの理論で椎間板ヘルニアに対応すると回復します。

それは理論が正しくて、施術に再現性があれば、行った方法が正しいということです。

ヘルニアになってしまった場合(この場合椎間板ヘルニアを指します)次のような方法(回復ストレッチ含む)でよって回復することが可能です。

薬や手術ではなく、根本療法(原因療法)によってのみ回復させることが可能です。

身体の”ゆがみ”を正し、最低でも7時間、出来ればそれ以上の睡眠を確保し、内臓、とりわけ肝臓を休ませることにより、身体の新陳代謝を活発化させる(正常化させる)ようつとめる。

②身体の”ゆがみ”を矯正するためにはこの回復整体(回復ストレッチ含む)

筋肉を介してその命令を出している身体の最高司令官である”脳”に働きかけて身体各所に異常な緊張を生じさせている命令をやめさせれば良いということです。

③この治療方法は身体の互いに関連している各部分(例えば手や足等)や筋肉と神経を介して”脳”に特定の刺激を与えてその反応で脳の異常な命令を正す方法です。

④この治療により、少しずつ”脳”は異常な命令をやめ、正常な命令を保ち続けるようになります。

すなわち、症状が出て悪くなっていく過程とは全く逆の学習を”脳に行わせるのです。

スポーツで言う、繰り返しの動作、例えば野球で言えば、何回も難解も繰り返し、バッティングの練習をして、考えなくてもバットを振ればボールが当たるようになるまで反復練習をするのと同じであります。

単純な動作の繰り返しで脳は運動を学習していくことになります。
ボールをみて考えてからバットを振ってもボールにはあたりません。

考えなくてもボールにあたるように、脳が繰り返しの動作を学習して反射的に体が動くように訓練します。このことと同じように、痛みのない正常なからだの使い方を脳に学習させるということです。

⑤治療が進み、学習が定常化されてくると、背骨の左右と前後の異常なゆがみ、ねじれは次第に解消し、背骨に正常な”Sカーブが戻り、体型は元どうりに修復される。

”ゆがみ”のない正常な身体になれば、椎間板内部の圧力も元に戻り正常値になる。

また、身体の”ゆがみ”が改善されれば、身体中の血液の流れも正常になり等、新陳代謝が活発化される。

さらに、肝臓等が正常な働きを取り戻し、7時間以上の睡眠時間をとることによって、破壊された椎間板の新陳代謝が活発化され、椎間板自体が正常な形に復元されます。

⑥更にもうひとつの治療方法として、身体の新陳代謝を活発化させる方法として、椎間板をゆっくりと無理なくけん引して、伸ばしながら、慎重にゆっくりと揺すなどの追加的な方法もこのヘルニアの治療には有効です。

⑦椎間板内部の髄核が飛び出しており、靭帯を突き破っている場合はそのまま体液に吸収され、靭帯を突き破っていない場合は元の場所に吸収されることになります。

繊維輪も元の形に戻り、正常に髄核を囲み、椎間板全体は元の形に修復され、機能を取り戻します。

⑧現代医学では飛び出てしまったり、潰れてしまったような椎間板は永久に修復されないという事になっていますが、そうではありません。

なぜ現代医学のような考え方になるかといえば、上記のような身体の”ゆがみ”を放置したまま、部分的な事象しか見ていないからです。

ゆがみを回復し、正常な場な状態に戻した場合の臨床実験など一切されていませんし、現代医学では出来ないことだからです。

⑨生物の身体は、完全に死んでしまわない限り(生きている限り)正常な状態に戻ろうとして、最後の最後まで修復活動をします。

私達の治療はそのための条件を完全に整えるための100%の回復を取り戻すために最大限の補助をするものであります。

回復法における”身体を揺らす(ゆらし法)”とは

身体を揺らすとは?

身体を揺らすということは、椎間板が疲労して劣化し、潰れてしまっている場合や、椎間板ヘルニアに関係して異常に緊張している身体の筋肉をほんの少し、牽引(引っぱる)して、その筋肉の緊張をとることができます。

なぜこのような方法をとるかといえば、現代医学の牽引療法は、機械に頼り、身体のゆがみを全く無視して、単純に引っぱればよいという方法をとっています。

これでは、捻れが生じている際には神経線維、筋繊維に過度に牽引が係り、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。

絞った雑巾を、絞りきった状態のまま前後に引っぱれば、捻れて限界にある繊維が更に引っぱられることとなり、何れは切れることになります。

私の治療では、軽く揺らすことにより、いわばコルクの栓を抜くときまっすぐ引いてもぬけないときには、左右に捻りながら引き抜くと上手く行く。

これが回復整体の単純かつ合理的な理論です。

また、身体を揺らすこと自体も疲労を発生させることから、時間、回数、セット数などは治療を受ける個人によって全く違います。

個人の疲労の状態、症状によって、出来るだけ、ゆっくりと、弱くするのが通常です。
物体がちょうど良くゆれるためにはそのタイミングや周期が重要です。

これらは、早く揺らそうとしても上手く行きません。

個人の状態を治療家の身体全体で感じながらリズムを大切に、相手の表情や痛みの具合を見ながら、全く痛みのない状態を感じながら揺らすことを心がけます。

これらは決して機械では測定できない、人間の微妙な感覚でなければつかめないものです。

人間の指先は、ミクロン単位の髪の毛でさえ感じ取ることが出来ます。

それだけ、微妙な感じ、ファジーな感覚なのです。

椎間板ヘルニアと体重の関係

~椎間板ヘルニアに体重が関係しているか?~

病院などで、体重が重すぎるから椎間板に無理な圧力がかかってヘルニアになる。

というようなことを言われた方が、整体院にはたくさん来院されます。

体重は、椎間板ヘルニアと無縁の方も、不健康で椎間板ヘルニアを発症した場合でも常に同じ体重がかかっていることになります。

(例、100キロの健康な人間と、100キロでヘルニアを発症した人間どちらも同じ100キロの体重が椎間板にかかっている)

これらは、体重自体は椎間板ヘルニアとは全く無関係であるという証明であります。

なぜかといえば、人間は体重が増えれば、それだけ骨格や筋肉、靭帯、椎間板自体も、その体重の範囲内で強化されます。

したがって体重が増えたからといってすぐにヘルニアになるのではありません。

そうでなければ、人間の体重が”何キロ以上になった場合ヘルニアになる”

という定義がなければおかしいことになります。

でも、実際世の中には、体重の軽い人間、重い人間、筋肉が沢山ある人間、少ない人間、子供から大人、それぞれ違います。

その差を統計的に、科学的に分析したわけではありませんので、ただ単に見かけ上体重があるからヘルニアになるということ自体ばかげた話なのです。

その他にも、一見して痩せている方が病院に行くと、”筋肉がない”事が理由でヘルニアになったという医師もいます。

その逆もしかり、筋肉のつけすぎでヘルニアになった・・・・・

これ以上は全く根拠のない話になってきます。

このように椎間板ヘルニアの原因は体重ではないということです。

椎間板の機能を低下させる原因、新陳代謝を阻害する原因とは何か?

前述のとおり、椎間板ヘルニアは、以下の4つの原因が互いに関連して発症します。

主には疲労、肝臓機能の低下、身体のゆがみ、ねじれにより、血液の流れ神経伝達の低下、などの理由によります。

再度、補足説明します。

1、睡眠不足

睡眠不足は治療以前の問題になります。

人間に必要な3大要素、栄養、休養、適度な運動、この3本柱のひとつが欠如するということは、健康の定義から逸脱します。

人間は睡眠(休養)があってはじめて心身ともに疲労が取れるように出来ています。
睡眠なくして人間的な正常な活動は出来ないと考えます。

よって、このような場合は実際に施術を以前の問題です。
睡眠がとれない場合は、治療をしても全くの無駄となります。

もっとも基本的なことです。

2、身体の”ゆがみ”や”ねじれ”

身体の”ゆがみ”や”ねじれ”は正常な睡眠を妨げます。

身体が疲れているにもかかわらず、ゆがみによって、呼吸や心臓の動き、その多臓器が正常に働かなくなります。

何日もこのような状態が続くと、慢性的な疲労(積年の疲労)をおこし、寝ても”ゆがみ”も疲労もとれず、更に悪循環となり、疲れが蓄積されます。

3、過労

過労は、その人間の限度を超えた無理な身体の使い方によって起こります。
自分の体力を超えた無理な身体の使い方により、その労働に耐え切れず
椎間板も、筋肉も、骨も靭帯、腱、その他諸器官もダメージを受けることになります。

4、精神的なストレス

ストレスは直接身体を使った動作などのストレスとは違い、寝ても起きていても、下手をすると24時間心身ともに影響します。

常に身体中に微妙な緊張が起こることにより、内臓や筋肉にも大きな負担をかけることになります。
気になっているストレスの原因が、夢の中まで現れるなどということもあります。

頸椎椎間板ヘルニアの骨格検査法等については以下を参照ください。

姿勢健康回復法<目次>


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