行列のできる施術所(治療院)のつくり方の続きです。
目次
どんなに回復(治せる)技術を持っていても、成功するとはかぎらない
入口もできた、施術所もイメージとピッタリのものができた。
よし、いよいよオープンだ、ということで始めてみる。
最初は人脈やチラシの力で患者さんもたくさんやって来るでしょう。
そこまではうまく行きました。大きな夢に向かって順風満帆です。
ところが、それで終わりではないのが「整体院経営(治療院経営)」です。
当然ですが、安定的に患者さんが訪れ、その数がしだいに増えていくような整体院(治療院)でなければ経営として成り立たないわけです。
ここで重要になってくるのが、
リピートと口コミです。
訪れた患者さんが、くり返し治療にやって来る。
そしてその患者さんが、友人・知人に「あの治療院はちょっと違うよ~」「いいよ~」と、最強の宣伝マンになってくれる。これが絶対に必要です。
アナタの施術(治療)を受けた患者さんがくり返しやって来て、友人・知人にそのことを「自慢」するように仕向けていく、それもアナタの重要な仕事です。ひとことで言えば、信頼を得るということでしょう。
施術家(治療家)の信頼は、第一に症状や疾患が「良くなる」「改善する」「治る」という結果です。
それも「そんな気がする」程度の甘いものではなく、はっきりとした圧倒的な「結果」でなければダメです。
患者さんが不思議がるくらいのインパクトが必要です。
それは学院で伝授する、「回復整体」という手技が保証してくれるでしょう。
ただし、技術だけで整体院経営(治療院経営)がうまくいくなんて、とんでもない!!
その技術を経営に活かす手腕がなければ、宝の持ち腐れです。
そもそもなんのためにその技術を獲得したのか、その意味がありません。
いやもっと以前に「なぜ自分は転職してまで治療院業界で開業しようと思ったのか」という、以下の記事の目的さえ見失っていることになります。
人助けをしたい、稼ぎたい、仕事を生きがいにしたい……どんな動機でもかまいませんが、その目的を達成するには、アナタ自身が技術を活かした経営を行って信頼を得る以外にありません。
そして、一人でも多くの患者さんを継続して良くしていくこと。
それが大命題です。
技術の習得で終わり、「治せる」で終わり、ではありません。
信頼を勝ち取るシステムづくり
患者さんがリピートする、そしてつい口コミしたくなる治療院をつくる。
それは院長先生がいくら「お願い」したってダメですね。当たり前です。
ではどうするか。
治療院を開業して患者さんと接している毎日のくり返しのなかに、「リピート・口コミの仕組み」を組み込んでいくのです。
それは治療院としてのシステムになっていなければなりません。
たとえば学院で学ぶ「伝達法」、つまり毎日の施術のなかで患者さんとどのようにコミュニケーションを取るのかは、絶対に欠かすことのできないノウハウの一つです。
人の信頼は、心に生まれるものです。
整体院になんらかの期待をしてやってくる患者さんの心がどのように動いているのか、整体院経営(治療院経営)者なら熟知していなければなりません。
ホームページ、チラシ、施術所、院長先生の言葉、立ち居振る舞い、そういったものすべてが不特定多数の患者さんにどのように受け止められるのか。
そこを熟知して、信頼を勝ち取るためのシステムを築かなければなりません。
そのノウハウは、すべて学院から伝授されます。
地域の評判を重視せよ
口コミは、とても強い武器です。
ただし口コミも、情報源がたった一つの場合にはさほど効果的ではありません。
「そうか…」と興味がわきますが、また忘れられてしまいます。
ところが多方面から無関係に同じ情報が入ってくると、その情報の信憑性は何倍にもふくらみます。
そして「その恩恵に私もあずかりたい」という気持ちが、どんどん熱せられていくのです。
そういう状態で整体院(治療院)にやって来る患者さんは、目つき・顔つきから違います。
「信頼」が前提となっていますから治療もやりやすいし、リピートへのはたらきかけも問題ありません。
しかも、そういう患者さんのほうが治りやすい。
患者さん自身の体が自分で治っていく、そのお手伝いの治療ですから当然です。
「信じるものは救われる」というのは本当なのです。
治療院の口コミ情報を多方面化するためにとても大切なのが、
「町の噂」を最大限に活用せよ!ということです。
たとえば、腰痛で整形外科を転々としても治らず、鍼灸もカイロも何をやってもダメであきらめかけていた主婦Aさんが、「まったく痛みのない治療でたった15分で腰痛が治った」という話を知人から耳にしました。アナタの整体院(治療院)のことです。
(現在は様々な形で口コミが発生します。とくにSNS( ソーシャルネットワークサービス)を活用した口コミは大きな流れをつくります)
その翌日、Aさんが腰痛仲間の八百屋のだんなにその話をすると、「そういえば〇〇町の□□さんも同じことを言ってましたよ」と言います。
そして自宅に帰ってポストを見るとまさにその治療院のチラシが入っていて、さらにその晩、帰ってきたご主人が「ああ、その先生の話、オレも電車の中で聞いたよ。
半年上がらなかった肩が、たった10分で上がるようになったって」。
これだけ口コミを聞いて、そこに行かない人はいないでしょう。
町の噂、評判が得られたら、成功は半分約束されたようなものです。
具体的には、これから公開する内容「整体院経営は深い信頼の源泉となる「認知」を!」の内容になっていきます。
「ひと味、ちがう!」独自性のある整体院経営(付加価値)を考えるにつづく