私たち夫婦が整体院を経営していたころ、
普通に繁盛していました。
(経営に苦しんでいる院長先生にはもうしわけないのですが当時はそれが当たり前でした・・・)
日々の施術は朝から晩まで休む時間もないくらいでした。
また、問い合わせや施術の予約の電話が頻繁にありました。
妻(学院長)生まれて間もない子供をおんぶしながら、
患者さんや電話の対応におわれていました。
そんな私たちの姿を見て、
年配の女性の患者さんたちはよく子育てのことや生活のことなどの悩みの相談に乗ってくれました。
二人とも必死に業務をこなしていたので、
それが当たり前としか考えていませんでしたが患者さんととてもよい関係で仕事ができていました。
私(代表小森)はだいたい午後10時前後に仕事が終わります。
それから食事をしたのですが、夫婦で今日施術した患者さんのことや、
明日来る患者さんのことを話していました。
症状がどうのこうのという話より患者さんの内面の悩みとか、
家族のことなどについて会話していたと思います。
逆に患者さんから受けたアドバイス、子育てのことやら料理のことなど世間話などもよくしていました。
若い夫婦が整体院を経営していることを、ほほえましく?感じてくださった患者さんも多かったと思います。
「女の子なら、こんな育て方すると良いよ。」とか「私が若いころはねぇ、こんな育てかたしてたよ~。」
長女をおんぶしながら受付もしていた妻(学院長)に話しかけてくださっていました。
当時のことを思い返すと、なんて幸せなひと時だったんだなぁ・・・と。
その後次女が生まれ、妻(学院長)は数年間、幼いわが子二人の面倒を見ながら受付をしていました。
かなりあわただしい日々だったと思います。
恵まれたことにほぼ隣にある保育園に二人を入園させることができました。
妻も受付だけではなく、整体技術を学び私と同じように娘たちがいない時間に施術ができるようになりました。
それだけ忙しく育児や家事をしながらも、整体の仕事ができた理由はたった一つです。
多くの整体療法は体力勝負!という感じなので一人の施術にすごく時間がかかります。
実際に私も妻も数年前にそうしたた「体力勝負」の整体技術を学んでいたので現実的な女性整体師の将来の姿をイメージできたのです。
患者さん一人の施術時間が1時間程度かかる方法です。
毎日何人も施術をすると身体中のあちこちが痛くなってしまいます。
女性が一日10人、20人も施術をするなんてことは現実的に難しいと思えたのです。
もし、私たち夫婦が一般的なボキボキ・ゴリゴリの力任せの整体院を開業したら、
おそらく数年持たなかったでしょう。
そうした経験から考えて、女性でも体力的なハンデがない整体技術を選んだから、
夫婦対等に仕事ができたのだと思っています。
ただし、力を使わないからといって簡単に習得できる技術ということではありません。
私たちの技術はスローな動きで見た感じはとても簡単そうにみえます。
ですが「見た感じ」と「やった感じ」は全く違います。
例えば、「太極拳」ってありますよね?
いわゆる中国拳法です。(間違っていたらすみません)
太極拳は一見して動きもスローで誰にでも簡単にできるように感じられます。
でも体験した方はわかると思いますが、真剣に学ぼうとするとすごく難しいんですね。
同じように私たちの「回復整体」も実際に学ぶと「もっと簡単だと思っていました・・・」
多くの研修生はそんな感想を述べます。
更に動きだけでなく「呼吸」も関係してくるので複雑です。
研修を受けた方は「これほど奥が深い技術だとは思いませんでした・・・」
と最初に技術を見学したときの印象とは間逆だといいます。
ただし、回復整体の長所はそれだけ難しくても、
比較的短期間で習得できることにあります。
昨日まで主婦だったような方がわずか数週間で腰痛や肩こりをはじめ、
股関節の不具合とか頭痛とかそんな症状を改善できる技術を手にすることができます。
難解な理論を知らなくても、「この技術を使えば○○の症状がよくなる」そんな技術が多数あります。
ようするに、症状に応じたマニュアルがあり動画やテキストが充実していることが柱となっています。