整体師に最も必要なこととは?

立派な肩書の方や有名芸能人がとんでもない事件を起こして、
何かと世間を騒がせています。

いつの時代にもあることなのでしょうけど、
どんな人間でもストレスや悩みがあったりすると常軌を逸した行動をとるんでしょう。

一般的に考えて、こんな事件普通の神経ではやれるはずがない・・・

やっちゃダメって子供だってわかる・・・

責任ある立場の大人が事件を起こすと、

「きっと魔が差したんだろう」

理解できないのでそんな言葉をよくつかいます。

 

さて、私は昔警察官をしていました。

10数年の現場体験でいろんな事案をみてきました。

「人間が精神的に追いつめられると考えられない行動をする。」

信頼している身近な人でも。

人間は精神的にいっぱいいっぱいになると、

無意識はそこから逃れようと、とんでもないことを行います。

警察官をしていた私でも、
身近なことでビックしたことがありました。

私達夫婦が退職後、

信頼していた元上司(当時現役)が万引きをして捕まったと新聞記事やにニュース番組で話題になりました。

万引きした商品はわずかな金額です。

そんな立場の人間が、少額な商品を万引きするなんてとても信じられなかったのです。

警察官の不祥事。

かなりの立場の方、わずか1500円の商品を盗むなんて、それこそ魔が差したのか?

考えられない事件でした。

普通に考えれば、「あの生真面目で威厳のある上司が?」ありえない・・・

現役のころは、あたりまえのように犯罪を取り締まっていたのに、
信頼できる方が起こした事件は信じられなかったのです。

しかし、どんな立場の人間も職責の重圧等から、
無意識に行動してしまうことがある。

今だからわかるのですが・・・

元上司の行動から、「誰でもあり得ること」と知りました。

 

もう一つ思い出しました。

こんなこともありました。

銀行でお金を扱う信用第一であるべき女性行員が、

スーパーでわずか1500円の食品を万引きした事件もありました。

名前も職業も言わないので、持ち物から調べた知り合いに通用する・・・

といったところ、初めて個人情報を明かしました。

この女性は、先輩同僚との確執から精神的にまいっていました。

ようするに職場でのいじめに悩んでいたわけです。

事情聴取したところ、気がつかないうちに商品を店外に持ち出してしまった・・・

と、な泣きながら話しました。

まだまだ、思い出せばこのようなケースがたくさんあります。

すべては、感情の抑圧による無意識の行為です。

責任ある立場の人間が、事件を起こす。

あってはならないことですが、我慢していやなことをやっていると、

人によってはこのようなケースで自分の身を守ろうとします。

これらは、脳がそうさせているのです。

精神的に追い詰められていた結果の脳の無意識の防衛反応ではないかと思います。

これ以上、この状態が続けば心も体も壊れてしまう。

無意識は必ずその原因を知っています。

現在の状況を続けないために、現状を壊しにかかります。

 

そうならないためには、必ず遊びの部分を作って、

脳をだまさなければなりません。

芸能人のタモリさんの好きな言葉は「適当」

番組を長く続けるコツは「はりきらないこと」

何事も「いいかげん」がいいんだとか。

「いいかげん」とは、

悪い意味でのことばではなく、

物事をよい方向に進めるための、バランスのことだと思います。

頑張って肩肘はって物事を続けていると、
どこかで批判や対人関係などでまいっていしまうかもしれません。

仕事そのものが楽しく、ちょうどよい加減でやっているから続けられるのではと思います。

 

少し話題がかわります。

整体院にお見えになる患者さんの多くが、

心にゆとりがない、遊びのない方が多いです。

犯罪とは縁もゆかりもない、そんな方ばかりですが、
その反面、無意識が「もう無理をしないで!」

と悲鳴を上げています。

心と体のバランスが崩れておかしくなっているのは同じ。

身体に出ない場合は行動に現れ、

身体に出る場合は病気や怪我などで無意識がもうやめて、
と知らせてくることもあります。

最近、様々な著名人、有名人の「事件」から上記のようなことが思い出されました。

患者さんを少しでも「遊び」のある生活を取り戻してもらうのが整体師の仕事です。

そのために痛みや不具合を解消する。

なにより、患者さんの為に整体師自身の「遊びや心のゆとり」が大切だと思います。

頑張りすぎると疲れます。

私達夫婦も50歳代になってから特に実際の「遊び」を大切にしています。

私達自体が遊ばなくては、研修生や周囲の方にもっと遊ぼう!なんて言えませんから・・・

整体師の皆さんも疲れをためないように、適度に遊び心を育てましょう。

まじめな整体師は、患者さんが苦しんでいるのに自分が遊んだり笑ったりしては不謹慎だ!

そんな考え方の方が意外と多いのです。

ストレスにならなければいいのですが、
頑張りすぎて無意識に変な行動をしてしまったり、

身体に出てしまうと、自分自身が「患者さん」の仲間入りになります。

同情と共感は違います。

痛みや苦しみに共感しても、同情するとストレスにつながります。

整体師は心も体も楽に動くことが大切です。

仕事事態も楽しいけど、仕事を楽しくする工夫も大切です。

それが良い仕事をする整体師に必要な事だと信じています。

—————————

【お知らせ】

CSR整体師育成コースはすでに締め切りましたが、現在入校を検討中の方に限りご相談の上入校を判断したいと思います。

以下、詳細ページです。

https://bodyschool.jp/csr/

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

入校をお待ちしてます。

関連記事

  1. 毎日カップラーメンでも元気な人は元気!

  2. 技術にこだわりをもってはいけない?

  3. 何でも話せる相手がいれば技術も経営も安定します

  4. 患者さんの苦しみに寄り添う

  5. 仕事だけじゃない様々なタイミングで人は出会い 縁となる

  6. 整体師は病気をチャンスと考え自分を知ることである