「脳にいいこと」だけをやりなさい!/マーシー・シャイモフ
¥1,470
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(上記の書籍の紹介については、文中にあります。)
整体師の情報とは、技術や経営スキルもその一つです。
しかし、情報は、受ける側がどのように判断し、使うかは別のことです。
情報を受ける、受け皿の部分が私たち自身にあたります。
受ける私たちの入れ物(脳)がザルのような入れ物だったら、
いくら重要な情報でも、すり抜けてしまいます。
脳にはRAS(網様体賦活系)という、自分に都合の良い情報を
収集する、情報のフィルターのようなシステムがあります。
以下、上記の「「脳にいいこと」だけをやりなさい」の抜粋です。
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ちょっとでもいいことがあったら見過ごさず、意識するのです。
ポジティブな考え、きれいなもの、おいしいもの、小さな成功、
問題の解決など、何でもいいから「うれしいな・楽しいな」と思うことを毎日見つけてください。
何事でも意識すると、脳の中のRAS(網様体賦活系)を活性化させることができます。
このRASは脳幹にある細胞の集まりで、たくさんの情報の中から重要なものを選び出し、私たちの注意をそれに向けさせる役割を果たしています。
たとえば、車を買ったら同じ車種の車ばかりが街で目につくようになるのはRASが働いているから。
このことから、前向きな気持ちにさせてくれるものを意識して探すことで、RASが次から次へと「幸福」を見つけてくれるようになります。
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技術・理論、経営計画など。
達人コースでは初歩的なこと、達人サービスでは応用的なことを、
様々な視点から指導しています。
しかし、その指導を受ける、受講者の受け皿に穴が開いていると・・・
いくら情報を詰め込んでも、意味がありません。
技術を指導しても、部分しか見れない・・・
経営計画などを作成しても、形だけで応用が利かない・・・
受け皿がない、柱がない状態で、整体を学んでも、
自己満足にしかなりません。
上記の書籍の抜粋にもあるように、人間の脳(網様体賦活系)は、
必要と思う情報しか、収集できません。
ようするに興味がないことは、全てフィルターをとおして、
不必要な情報を遮断しているともいえます。
まず、自分の興味をどこにもっていくか?
最初から、技術や経営だけをもっとも大切なことだ。
と認識してしまうと、他のことには目を向けられなくなります。
不調者の痛みの部分だけに気をとられ、感情や他のことについては目に入らなくなります。
技術や経営の知識もあくまで道具です。
道具を使いこなすためには、自分自身が道具を使うための思考を身に着けなければダメなのです。
道具をつくったり、使うことばかりを目的にして目の前の大切なことを、
見逃してしまうこと意味がありません。
道具と目的を混同し、技術や経営計画を部分として勉強し、
作成してしまうと、一番大切な、自分自身と目の前の不調者の本当の
目的がわからなくなります。
どんなに、技術を勉強しても、経営について学んでも、
一つのことしか見えない、感じられない、自分や他人の感情を大切にできないのではダメなのです。
一番大切なのは、これらの考え方を柱にして、これから開業し、
より良い人生を歩むために、考え方を変えることです。
整体院を開業すれば、必ず、思うように不調者が集まらない時期や、
技術的なことで戸惑うことがあると思います。
あるのが当たり前で、ないほうがおかしいともいえます。
そのような、普通に考えれば、うまくいっていない・・・
という時に、物事をどのように考えて、対応するか。
動行動を起こすか。
このことのほうが重要です。
ガチガチの考え方や、計画通りにいかなければ、それは失敗だ・・・
と考えることしかできなければ、それは計画ではありません。
計画通りにいかないときに、動切り抜けていくか?
前もって、最初の計画が違ってきた場合、他の方法を考える力をつけることのほうが大切となります。
プラスの方向をみるか、マイナスの方向を見るか?
これは全て網様体賦活系の働きです。
プラスの方向を見るということは、マイナスの方向を見ないように、
フィルターが働いているのですね。
そのためにも、マイナスの言葉や、マイナスの情報を頭に入れない工夫が大切です。
回復法という共通の道具はあっても、それを使う人間はそれぞれ違います。
技術や、経営方法など、うまくできる方法は学院には沢山あります。
しかし、これらを活用するためには、使うための自分自身を一番最初に考えなければなりません。
自分の網様体賦活系にどんなことを活性化させて、成長していくのか?
凄く大切なことだと思います。