身体を曲げて痛い腰痛の改善法

昨日に続き、動画にて技法を解説します。今日は腰痛です。

腰痛・・・と言っても、
私達の整体では同じ腰痛はないと定義しています。

人間の数だけ腰痛の種類があると考えています。

生まれてからこれまで生きてきた全ての動作を脳が記憶しています。
その記憶によって、健康的な正しい姿勢が保てたり、

逆に痛みを伴う、おかしな姿勢になったりします。

そのプログラムの修正として、
人間のもともと持っている生理機能を活用して、
僅かな刺激を脳に送って間違ったプログラムを修正していきます。

とても簡単に見えるのは、
普段、何気なく行っている無意識の身体動作と似たような原理だからです。

同じ姿勢をしていれば、歩きたくなると思います。
歩いてばかりいれば、休みたくなります。

そのときの骨格の原理を人為的に利用しているのが私達の方法です。

さて、
ひとくくりに腰痛と言っても、

・立っていると痛みがある
・何もしなくても特定の部位が痛い
・座った姿勢が痛い
・座っているとだんだん痛くなる
・特定の姿勢のみ痛くなる
・静止しているときは良いが特定の動作の時のみ痛くなる

などなど、相手の姿勢による痛みは分類すれば無限にあるといえるでしょう。

今回の動画は施術の動作はとても簡単に見えます。
ただ足を持ち上げ、軽く引っ張っているだけ?
しかも、時間にしてわずか数秒です。

特別なことはやっていないように感じられると思います。
しかしながら、相手の特定の部位に触れる際、
呼吸に注意したり、保持した掌の中で、
相手の筋肉の緊張具合などを感じ取りながら行っています。

このため、研修生の多くは、

「こんなに難しいとは思わなかった!」

との感想が多いのです。

しかし、簡単に見えても、
骨格診断がピタリと当たると、
劇的に痛みが解消します。
これが不思議な方法に見えてしまうようです。

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腰部前屈痛回復法 手順

適応症例

立位などで前屈した際。腰部が痛くなる。
仰臥位で腰部が痛くなる。伏臥位の姿勢をとると楽になる。
等・・・

①伏臥位にてASISが上方側の下肢を上方に掌で保持し、吸気にて牽引する。

②必要があれば、ASISが下方側の下肢を下方に掌で保持し吸気にて牽引する。
(その際、下方側を最初に行うこと)

③1、2の際、股関節の転位方向を考慮する。
意識する筋群は、大腿四頭筋、大腰筋、腸骨筋等(何れも牽引)

■ポイント

・ASISの検査を確実に、検査により両下肢の牽引の方向性が変わる。息する筋群をイメージする。また、椎間板→前面が広がるとイメージする。

・前屈にて不具合が出る場合の多くは、鼠径及び、大腿部周辺の筋群に問題があることが多い。
よってこれらの部位に関してのアプローチを行うことで、骨格の位置関係の修正が行える。

以下の動画の場合、
右側のASISが上方に転位しているため、
左側の足首の位置が右側より高い位置にて保持。

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