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【索引用】回復整体理論(簡易版)
自然な動きを助ける、恒常性(現在の環境)を壊さない
人間(動物)の本能の動き。環境に適した動きのことをいう。
恒常性(ホメオスタシス)を壊さないという意味。動物は心身の内部環境を一定の状態に維持しているため、この環境を壊さない。
用語の例:回復整体技法で、身体各部の「安心、安全」な可動領域を広げてあげる。
用語の例:腕や手を動かした際、施術者が無理やり相手の動きを制限しない。
用語の例:身体各部の動きが広がる、身体が安心して動ける範囲(恒常性を破壊しない範囲)を広げる。
・重症な患者ほど自然な動きを邪魔しないように、患部より遠い部位から施術する(恒常性を破壊しない、やさしく受け入れられる刺激で技法をかけていく)
身体に防衛反応をしいている重症者は、僅かな刺激でも恒常性が破壊されることがある。
できるだけ刺激が小さい部位や症状がある日から最も離れた部位から施術を始めると良い。
その刺激が安全安心だと脳が判断すれば、徐々に受け入れるようになる。
・どんなに優しいと思われる施術(刺激)でも、最初の反応は常に危険だと判断することがある。
施術は僅かな痛みがあっても、その方法は避けること。
一度に多くの刺激を与えすぎない、自然な動きには休息が大事である。(10分で施術、その後30分~1時間後に再度10分の施術をする)
例 走る→休む→再び走れる
・患者の恒常性を破壊しないため、どのような場合であっても痛くない姿勢で施術(脳が安心して恒常性を壊さない)すること。
例:施術の際の言葉かけ「自分で一番楽な姿勢を取ってください」
※座位が楽なら座位から施術もある、そこから次第に楽になるので、次にできる姿勢を増やしていく。
・恒常性を破壊しないように相手に痛みを我慢させない
痛みを我慢させない痛みを我慢する人には説明してあげる
・自然な動きを制限しないためには、音(声、雑音、騒音)も重要
急に大声を出したりしない。
余計な雑音は遮断する。(外からの騒音)
やかましい音楽等は流さない。
施術台をドタドタと歩かない、乗らない。
・自然な動きを制限しないため、安心させる雰囲気も重要。
安心・安全と感じられる環境を作るのも技術の一つ。
治療効果を高めるには安心、安全に振舞う(施術者の動作、所作等)
硬縮がある患者はその中の最も安心して動かすことができる範囲で行なう。
その範囲が数ミリでも良い。数ミリ安心できる可動範囲で動作することで、可動範囲が広がっていく。
言葉かけも大切「こうしてください」ではなく、「今あなたが一番楽だと思う姿勢を取ってください」と言う。
本人の思考では無く、無意識的に身体が安心、安全だと感じる姿勢を優先する。
自然な動きを施術者がほんの少し手助けすると、可動範囲が広がる。
具体的には、意識して関節を動かした際、その関節の動きが制限されていると思われる方向性を見極めて、僅かに動かすことである。
例:高いところが苦手なら、少し高いところに上って安心してから、少しずつ高いところに上がっていくと慣れていく。これは脳の学習効果である。
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