回復整体・経営・伝達(コミュニケーション)プログラム
目次
■業界でも、単なる療術業ではなく経営が大切という目線も芽生えてきた
■日本の社会で療術業を経営していくことは至難の業
■他業種に負けない意識と取り組み
1.増加する経営セミナー
業界でも経営が大切だという目線が芽生え、施術家に経営を指導するセミナーが増加しています。
また、現場でできないということで集客やコミュニケーションを学ぶためのセミナーを受けにくる方も多くいます。
セミナーに来ている療術の先生は、意外と偏っていて、技術と経営は全く別と分けて考えてしまっているようです。
そのためセミナーに多く出ているのにも関わらず、結果が出せない人が意外と多いのです。
経営ばかりに目が行くと、技術理論がいい加減になることもあります。
前に、私が買った本にはこのようなことが書かれていました。
「万が一、患者さんに怪我をさせてしまったとき、本当は院長が骨を折ってしまったとしても、その前に弟子に触らせておけば『弟子のやったことですから私の責任です。』という謝り方ができ、評価が高い。施術所の入り口に松葉杖を置いておけば評判になる。とにかく回数だけ来させて、口八丁で治った気にさせて、自分の手柄にしなさい。」ということが平気で書いてあったのです。
そもそも療術家を稼がせるという実績のある人は、なかなかいないのではないでしょうか。
他の業界の方々と一緒に経営セミナーを受けても、療術というのは異色なものですから、色が合わないということはあります。
療術家は療術もよく知った方に経営指導をしてほしいと思うのですが、そういう方はほとんどいないのが実状です。
普通の専門学校でも、今は技術だけ教えていたのではもう生徒が集まらないので、オプションで経営も教えますよと謳っています。
しかしオプションで経営の話やコミュニケーションの話を教えるということは、技術と切り離され一体化していないということです。
人の感情を無視して進められます。
そういうものを切り離して考えるのはどうでしょうか。
2.三法一体でなければ経営は成り立たない
「技術」「経営」「伝達」この三法が一体とならなければ、経営は成り立ちません。
伝達では、先程も述べたように、五感から入る全てが相手の身体に影響を与えます。
触る技術は、五感のうちの触覚の部分に対応します。
視覚に対応するのは、チラシや施術者自身が相手に発する情報です。
「タバコくさいな。」という聴覚の情報だけで、女性は歪んでしまうことがあります。
コミュニケーションや地域の口コミ情報は聴覚です。
おいしいものを食べたいと思わせることは味覚です。
いろいろな情報が混じりあって五感から入ることで、相手への情報伝達になるのです。
それが歪みや痛みを取るための第一歩です。
しかしながら、療術家として三法すべてを学べる場はないといっても過言ではありません。
ここまで教えているところは他にはありません。
日本の社会で、療術業を経営していくことは至難の業です。
しかし、恐れることはありません。
イメージが先行して、現実を作り出しているのです。
全てはイメージから始まります。
実際に相手に触ることなく、身体というものはイメージで変化してしまうので、安心感を与えるイメージを作ることが我々の役目です。
これが三法一体ということです。
3.他業種の成功者に学び、同じ意識を共有する
療術の中だけで物を考えずに、いろいろな業界の人たちと触れ合い、多様な情報や気付きを得て、自分を磨いていくということは患者さんのためでもあり、自分がそういう情報を発信できることが不調者への安心に繋がるのであればどんなことでもしてみるべきです。
終わりはありません。
他業種に負けない取り組みが必要です。
療術家に経営を指導するセミナーに行くよりも、他業種の成功者に触れ合った方が勉強になることもあります。
思いやりなどの共通点も多くあります。
矛盾するように感じるかもしれませんが、私が述べたいのは施術と経営を単に切り離して学ぶのではなく、他業種や経営セミナーから学ぶことであっても、常に回復法なら回復法という理論に照らし合わせながら、いかに自分の中に落とし込んで現場でそれを出せるか、地域でそれを施術所のアピールとして利用できるか、常々自分がインプットしたものとアウトプットしたものが正しいかということを考えながらであれば、多くを得られるということです。
4.施術の片手間に経営の話を聞く・・・では意味がない
施術の片手間ではいけません。
相手に与えるいろいろな情報は、触って相手に与える触覚の刺激と同じくらい大切なものです。
「そんなことは分かっている。」と思うかもしれませんが、知っているかどうかではなく、実行するかどうかです。
苦戦している現実に目を向け、今こそチャンスだと考えてください。
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