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整体院の経営は駄菓子屋さんのおばちゃん的経営から学べ!?
ここでいう駄菓子屋さんは、私たちが子供の頃(夫婦とも昭和40年代!ですが・・・)どこにでもあった地域の駄菓子屋さん、たばこ屋さんを兼ねて、おばちゃんが店番をしていた小さなお店のことです。
私たちが子供のころ、学校から帰ると直ぐにランドセルを放り投げ、小遣いをもらい、ワクワクしながら駄菓子屋さんに行きました。
たくさんの子供たちが小さなお店にごった返していたので、駄菓子屋さんって仕事はすごい!と、子供目線で思っていました。
昭和の時代ですから店のおばちゃんがインターネットで宣伝しているわけではありません。
店に集まった子供たち同士の口コミで、あのお菓子が美味しい、あのおもちゃが安い面白いなど、子供たち同士の情報を頼りに自分の意志で駄菓子屋さんに集まっていたのです。
(好きな事で集まる心理は大人も子供も変わりありませんね~)
その日あったことをおばちゃんに話したり、子供たち同士で語り合ったり、買ったおもちゃで遊ぶ場所を決めたり、仲間同士で楽しむ方法を語り合う場所となっていました。
駄菓子屋のおばちゃんは子供たちが「楽しい場所」を提供していたにすぎません。
そんな駄菓子屋さんは子供たちの憩いの場であり、情報交換の場でありました。
駄菓子屋さんのおばちゃんの都合で子供たちが集まるわけではなく、子供たちが楽しめる場所として勝手に集まっていたのです。
集まる子供たちの情報交換や当時は今では少ないであろう、子供たちの話し相手になってくれた両親や学校の先生以外の大人の一人でした。
学校で先生に叱られたり、友達とケンカしたり、いやな事があっても、駄菓子屋さんのおばちゃんに話を聞いてもらうと不思議と機嫌がよくなりました。
駄菓子屋さんのおばちゃんも当時は子供たちを相手にとても楽しそうにしていたと思えました。
実は私の親戚のおばさんも駄菓子屋さんのおばちゃんの1人でした。(伯父と伯母は夫婦で駄菓子屋を経営していました。)
(私(小森)は幼少期、伯父と伯母の経営する駄菓子屋さんで生まれ育ちました。)
当時を振り返って色々話を聞くと、そこにはやはりお菓子を売るだけのお店ではなく子供たちの様子を見たり健康的かどうか何かで悩んでないかどうかそんなことまで気にして店番をしていたと聞きました。
今はもう伯父はなくなり、伯母は駄菓子屋さんを閉めてしまいましたが、何年か前、「駄菓子を買いに来ていた子供たちが大きな大人になってもおばちゃんと尋ねてくれることが嬉しい。」と当時を振り返って話してくれました。
そんな話を聞くと、ある意味地域の社会貢献もしていたんだなぁ・・・と幼いころの思い出がよみがえりました。
整体院の経営はモノを売る商売ではありません。
でも、身体の痛み(腰痛・肩こり・慢性痛等)の悩みを抱えて来院される方は同時に心の問題を抱えています。
整体院は楽しい環境を提供するわけではありませんが・・・
悩みが軽減される環境を提供することは、当時の駄菓子屋さんも整体院もある意味共通点があります。
からだと心が安心できる環境を提供すると・・・
治療院の扉を開けた瞬間に「ここに来るとなぜか痛みがなくなるんです!」
患者さんからそんな不思議な?ことばが聞こえてくるようになります。
楽しむ場の提供と楽しめる人がその場にいる事この2つが大切なのだと思います。
楽しむ場の提供と中心で楽しんでいる人がいること。
こうした事は大人になった今でも全く同じではないでしょうか?
例えば、私はお酒が大好きですが気の置けない仲間とくだらない話をしながらのむお酒は楽しいものですし、誰かに言われて無理に集まるわけでもありません。
駄菓子屋さんも大人になってからの居酒屋さんでの食事も、どちらもワクワク楽しみに出来るから自分から勝手に集まるんです。
ちょっと変な整体院とは自分から無理矢理患者さんを集めるのではなく、自分も楽しいから相手も楽しく(痛みが軽減)なっちゃう。そんな場のことをいいます。
ここで駄菓子屋さんの話題を出して説明したのは・・・
子供だった当時の純粋な心境がこれからの時代ビジネスてあっても役立つだろうと思ったからです。
大人になると過去の経験から物事を複雑に考えすぎてしまう傾向があります。
子供心になって純真な気持ちで考えていただきたいと思ったからです。
楽しいことに大人も子供もない。ワクワクドキドキする場に人に人は勝手に集まるのだと思うのです。
患者さんは「ワクワクしたくて整体院に来院するわけじゃない!」という意見もあろうかと思いますが・・・
身体の不具合(股関節痛・ひざ痛等)や病気などの悩みを持っている多くの方は「痛みだけ解消すればいい」と思っています。
できることなら病院や治療院などに通わず病気やけがを治したいと考えています。
けがをしたり、調子が悪くなれば先ずは保険のきく病院に行きます。
しかし、「この症状は病院でも、ましてや自分ではどうにもならない」と理解したとき、はじめて治療院、整体院におみえになります。
整体院は一回の施術費が3000円~5000円。値段だけを見れば「高い!」と思う方もいます。
まして、そこで良くなるのかどうかもわかりません。多くの方が不安な気持ちで来るわけです。
出来ればそんなところに行きたくない!これが当たり前と考えてみることも大切と考えます。
おみえになる患者さんの気持ちをまず考えてみることだと思うのです。
単純に技術だけを提供し、相手のリクエスト「からだの不具合」を解消できればいいのですが・・・
私たち夫婦の経験上、それだけではリクエストに応えることはできませんでした。
整体の技術(手技療法)以外の「整体院の軸」というものが同じくらい大切だと思うのです。
「痛みを解消する」+「こころの問題を解消する」=回復の近道
痛みが解消して心も軽くなる・・・そんな整体院の経営、来院することが楽しみになる、ちょっとワクワクする。
そんな整体院づくりがこれからは必要になってくると考えています。
整体院は技術だけを提供していればいい!というのは大人の考え方。
ちょっと子供目線で物事を考え、遊び心を取り入れてみればと思います。
ドリフの大爆笑”コント もしも○○な○○があったなら!”の逆バージョン?
ちょっと例えが極端ですが、昔ドリフの大爆笑という番組がありました。
*youtubeに動画がありました↓バカバカしいコントですが今でも笑ってしまいます!
いかりや長介とその仲間が馬鹿馬鹿しいコントをするのですが、もしも〇〇な〇〇があったなら・・・
という、もしもシリーズというコントがありました。
まぁ、ふざけた内容でいかりや長介扮するお客さんが様々なお店に入ります。
例えば、もしも威勢のいい銭湯があったなら…
いかりや長介が銭湯に入ると、 はっぴを着た従業員が太鼓が鳴り響き、無理やり服を脱がせられ、威勢良くお湯をぶっかけられ無理やりお湯船に投げられて・・・客は驚いて腰を抜かす…
そんなふざけた銭湯がドリフのコントによって面白おかしく表現されています。
このコントでは迷惑極まりないお店をコントによって表現していますが、
私たちがお勧めする整体の経営とはある意味迷惑はかけないがちょっと変な整体の先生が経営する整体院もある意味こんな感じです。
例えばこんな整体院です。
「もしも酒好きな整体があったなら… 」
整体のドアをくぐると赤ら顔の酔っ払いの先生がいたら・・・ではちょっと迷惑ですが…
(これではドリフのコントになってしまいます。笑)
お酒が好きな整体師でも、お酒をこよなく愛するお酒に詳しい整体師なら私はアリだと思うんです。
日本酒が大好きで毎晩必ず晩酌で飲んでいる整体師の先生がいたとします。
しかも日本酒にかなりこだわりを持っており、あちこちの酒蔵めぐりを趣味にしているような先生がいたらどうでしょう。
〇〇県の地酒の〇〇と言う日本酒は〇〇という酒蔵で〇〇という特別な方法で作られている。などという、日本酒に興味のない人間には全く必要のない知識でも、同じ日本酒好きの愛飲家ではとても役立つ情報なのかもしれません。
そんな仲間と飲んだ日本酒は熱く同じ思いを語りあうことで妙な連帯感がうまれるでしょう。
もし本当にこうした独自性で整体院を経営するなら、最初のうちは「誰でも来てもらえる」整体院ではないのかもしれません。
しかし、長い目で見れば「つながり」でお酒に興味のない家族や知人も信頼関係から口コミで来院してくれるのではないでしょうか?
SNSの普及で楽しいことを共有すれば勝手に人が集まる
酔っ払いの整体師には施術してもらいたくありませんが、日本酒にとても詳しい(しらふで!笑)興味のある患者さんが来た時は世間話に花が咲き施術も効果的に進められるかもしれません。
また、そんな酒好きの患者さんは行きつけの居酒屋さんで。
「あそこの整体の先生はものすごい日本酒に興味があって色んな銘柄を知ってるぞ。今度一緒に飲みに行こうって誘われちゃったよ。 」
そんな話題を仲間同士で話すかもしれません。
さらに… 「整体の扉を開けたら日本酒の一升瓶がずらりと並んでいたんだよ。居酒屋かと見間違えちゃった。 」
そんな話題も整体の雰囲気づくり、演出できるかもしれません。
居酒屋さんのように実際にお酒を飲む場でなくてもお酒好きの人にはそんな話題が好まれるのではないでしょうか。
日本酒を好む患者さんがたくさん来ることによって、お酒の飲み方のアドバイス、健康的なお酒との生活方法、日本酒で健康になる情報、整体の先生が集めた日本酒の利き酒会、お酒を飲む前後の体操法など、様々なイベントや集まりを開催できます。
イベントを開催すれば、工夫から日本酒好きの方だけではなく仲間のご家族や知り合いも一緒に参加することで日本酒好きの人でなくてもその整体の先生の人柄が現れ仲間が増えていくことになります。
さらにこだわりを貫けば、地元の地酒を愛し紹介する…そんな整体があれば地域支援、社会貢献にもつながる可能性もあります。
そこまでこだわって好きなことを実践すればたくさんの人が集まり、そのうちマスメディアも取材に行きます。
ちょっと変わった整体院が町おこしを始めた…新聞やテレビも取り上げてくれるかもしれません。
そこまで大きな取り上げ方をされなくても今ではソーシャルネットワークによって仲間がどんどんその整体院の良いところを紹介してくれることでしょう。
迷惑はかけませんが、楽しくて面白くてどうしてもまた集まってしまうような「ちょっと変な整体院」です。
現代は「個の時代」といわれています。
自分の体験や好きな事をカスタマイズして仕事に組み込むことです。
同じ考え方の患者さんに集まってもらえばいいと思うのです。
上記は「例え」として日本酒の好きな変な整体院・・・としましたが、好きな事と経験を組み合わせることがでれば何でもいいと思うんです。
あなたの経験は、あなた自身のものです。経験自体は誰にもまねができないことです。
その経験を基にして周囲に楽しみながら影響を与える仕組みを考えてみましょう。
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こんな「ちょっと変わった整体師」の育成もしています!↓