身体の脳は命を守るためなら死んでもいい?と・・・

慢性痛の本当の原因とは? 身体の脳の副作用。 命を守るためやむを得ないこと!

回復整体は無理に直そうとせず心と身体に心地よい刺激で語りかけます。

その語りかけが一般的な方法とは全く異なるため、なんだか不思議に見えるんですね。

「パワーを送っている」とか、「宇宙の力を借りている」等・・・笑

しかし、種明かしをすれば脳科学に基づいた全く不思議でもなんでもない方法なんです。(このサイトに理論とか色々アップしていますから詳しくは記事を参照していただければと思います。)

身体の脳が常に命を守ってくれているから、いつまでも危険を回避しない興奮した彼(身体の脳)安心を与える唯一の方法だから。

動物は人間に限らず身体に不具合があれば常に治そうとしています。

いわゆる「自然治癒力」のことです。

この自然治癒力がなんでもかんでも一瞬のうちに傷や病気を治してくれるといいんですが、
なかなかそうもいきません。

人間の場合、手足を切り取ってしまえば絶対に生えてきません。

大けがをして傷が深ければ、何か月もかかって治癒します。

(他の動物ではこれらの傷を負っても回復してしまうこともありますが・・・再生医療には期待しています。)

人間の場合身体が必死で治そうとしてけど、時々融通が利かないこともあります。

「こっちの調子が悪い」と判断すると後先考えずに反応してしまうことがある。
結果、なかなか症状が消えずにその部位の修復が後回しになってしまうとか、現状維持でかまわないなんてことも。

慢性痛なんて、そんな身体の融通が利かない事から発生する痛みです。

五十肩とか膝関痛、股関節痛とか長年全く改善せず困ってくる方が多いと思います。

本当は自分の身体は治りたがっているんですが、
ちょっとした手違いとか、周囲の環境とか、あるいこれらの痛みより先に対応しておかなければならない身体の不具合があるんですね。

なので、身体が全体を改善するために必要としている情報を、聞きだしてあげればいいんです。

でも、聞きだす方法は無理やりとか暴力的な方法じゃダメ。

ちょうど、「北風と太陽」の寓話みたいなものです。

動物の身体ってその場の環境に順応しているから生きているのです。

今の環境から著しく変化すると、びっくりして益々今の環境を守ろうとします。

急激な変化を嫌うんです。

例えば、暖かい環境から急に寒い環境への変化に直ぐに対応できないんです。

季節の変わり目に体調を崩しやすいのはこのため。

話がそれましたが、慢性痛も同じ原理です。(他の身体の不具合も基本的には同じです)

どんなに膝が痛くても、身体の脳が今の環境から出るのを嫌がっている場合は何年でもその痛みが続くのです。

身体の脳は単純で刺激にのみ反応し、危険であると判断するとカラダ全体に命令して防衛します。

身体全体を緊張させ、敵から身を守ろうとします。

できるだけ、わかりやすい説明をしてみますね。

例えば急に目の前にボールが飛んできたとき、無意識に目をつぶって腕で顔をガードすると思います。(例外なく誰でもです。)
この反応は意識してやっていません。

考えずに身体の脳が勝手に反応しているのです。

その瞬間、周囲の状況なんて考えていられません。

ボールを避けたために、足を踏み外してすぐ横の川に落ちて怪我をしたり溺れたとしても・・・

心の脳は後先考えていません。

もし、ボールが顔の前に飛んできて考えていたらどうなるでしょう?

「あっ、ボールが飛んできた!手で払いのけようか、それとも横に体を移動させようか・・・」

なんて意識的に考えていたら?
考えている間にボールが顔にあたり大けがをしたり打ち所が悪ければ命にかかわります。

このように意識して考えていては生命の危険があるような場合、身体の脳は意識の判断を必要とせず勝手に命令を出し危険を回避しようとします。

凄く便利な機能なんですが、結果的に命を守ることができてもその後どんな副作用が起こっても心の脳からすれば「あとは知らないよ!」って感じになります。

「知らないよ!」ってなったときでも、身体はその環境を維持しようとします。

急激な環境変化はきっかけがないと元の環境に戻ることが難しいのです。

身体の脳が危険回避のため、やむを得ず反応したためその後慢性痛になったり、〇〇症候群というような身体の不具合として残ってしまう。

で、こうした副作用からが痛みや関節の不具合として場合によっては何年も残ることになります。心の脳(意識)はつらい、苦しいとなります。

現代医学等では身体の脳が命を守るために行ったこれらのことの後始末に対して、単純に部分的に薬や注射で痛みをごまかしたり、最終的に「そんなに痛いのなら切り取ってしまおう!」となります。

あるいは機械や器具で痛みをかばって、不具合のある部分を使わないようになまけさせます。(杖やコルセットなど)

でも、一時的な方法はやはりその後悪い結果となります。

使わない部分はどんどん退化して筋肉が弱ってきまます。

根本的な原因を取り除かない限り、決して痛みはなくなりません。(最も切り取ってしまえば痛くないってことですが・・・それでいいのでしょうか?)

痛みがあるとごまかしでもなんでもいいからと対症療法に頼ろうとします。(気持ちはわかります。痛みは拷問ですから・・・)

現代医学ではこのように一時的に助けようとするんですが、その代わり必ず副作用という有り難くない反応を受けなければなりません。(機械器具、薬でも、手術でも)

飢えている人間に食べ物を与えれば一時的には空腹をしのぐとこができますがその場限りです。

飢えている人間には食べ物を得る方法を教えることが最善です。

現代医学や他の療法は身体の自立を応援しないから、慢性痛に対応する方法は対症療法であり、根本な治療はしないんです。

身体を自立させながら痛みを解消する方法以外、元の状態に戻すことはできません。

怠けさせないけど、助けは必要ってことです。

子供のために大学の試験を受ける親がいますか?

合格しても子供のためにはなりません。

苦労させて、いろんなことを経験するから子供は自立出来るんです。

人間の身体も全く同じです。(動物も)

私たちの整体はそんなように、身体の自立を助け本来あるべき健康な状態に戻そうとする方法です。

治すのでもなく、自立できるような方法で手伝うだけ。

生きている限り、絶対に回復すると相手の身体を信じているんです。

 

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