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今考えると私たち夫婦は無謀な方法で起業しました。
公務員の私たちは身分があるうちにマイホームを兼ねた整体院を多額のローンを組んで立ててしまいました。
はっきり言って成功することしか考えていませんでした。
この時貯金はわずか50万円。
どのような小さな事業でもある程度の生活に運転資金は必要です。
貯金が50万円という事は翌月から収入が得られなければ、たった1ヶ月で廃業ということもありえたわけです。
当時20代で若かったからこそ無計画にこのような方法で起業できたのかもしれません。
結果的に翌月から多くの方が来院してくださり、収入についての悩みは以後数十年全くありませんでした。
なぜ自分たち夫婦の開業した整体院がここまで繁盛できたのか?
先ほどお伝えしたように当時は全く考えもしませんでした。
しかし、これまで私たちが多くの整体師の皆さんに指導してきたこと、それはこのときの夫婦で整体を経営してきた体験がすべてのことなのです。
私達夫婦は技術(整体の手技)だけを売り物にしていませんでした。
もちろん、技術は常に磨き続けていました。
当時同じ方法で開業していた整体師の皆さんが全国にいました。
でもほとんどの先生方が経営に苦しんでおられました。
むしろ私の技術より上の先生方もいました。
技術習得に私の何倍も熱心な先生方もたくさんいました。
そんな中でまともに食べていけるのは数人しかいませんでした。
私たち夫婦は特別なことをしていたわけではありません。
何か特別なサービス、過剰なサービスを行っていたのではありません。
ただ、夫婦で生き生きと仕事をしていたのです 。
そうです。 「夫婦で生き生きと」というところがポイントだったのです。
私たち夫婦は20代後半で整体を開業しました。
2人で無謀にも公務員という安定した前職を捨て、他人から見たら成功するかどうかもわからない整体という業界に飛び込んだのです。
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