もっとも信頼のある方が口コミしてくれた

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目次

信頼を得られると、独特の口コミが増えた

もう一つ、信頼を得られだからこそ女性特有の口コミでこんな方々も来てくださいました。

私たちの整体院に通院される方は女性が多かったと言いました。

来院された多くの方がその家族のお母さんです。(50代から70代)
父親が一家の大黒柱なら、母親は周囲を照らす太陽としての役割があります。

男性の患者さんは3割くらい。その多くが彼女たちの紹介で来院されたのです。
男性は幼い頃からの教育のためか痛いのを我慢する習性があります。

「男は泣いてはいけない」とちょっとした痛みがあっても我慢する癖をつけさせられます。

これが大人になってからも響いているのか男性が来院するのは我慢できないくらい痛みが増してからです。

(本当は女性よりも男性の方が痛みに弱いのですが… )
家庭の中ではそのようなご主人やお子さんを見て一家のお母さんがそんなにたいならあそこの整体に行ってみたら?

というような流れになるわけです。

家族からの紹介は信頼があります。
その家族のお母さんが私たちの整体院にお見えになると、調子の悪いご家族は全員が来院されるということも少なくありませんでした。

私たち夫婦の独自性とはこのような経験から来ているものです。

「変な夫婦が変な整体を始めたぞ! ?」
地域の皆さんは最初は興味本位。

しかし時間が経つにつれ、私たち夫婦に見合った患者さんがたくさん来院されるようになったわけです。

当時は決して狙ったわけではありませんが、私たち夫婦の生活スタイルそのままが独自性になっていたのです。

計画してこのような繋がりを作ったわけではありません。

しかし、これから整体を開業したい方は自分の独自性を考えた方法で起業することが良いと思います。
すでに整体院を開業している方は独自性を考えて経営することが成功の秘訣だと思います。

さらに「自分の好きなこと」を独自性にすれば仕事は遊び、遊びは仕事というようにその境目がなくなり毎日が楽しくて仕方がなくなることでしょう。

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口コミは信頼関係がなければ発生しない

信頼を築くことが口コミにつながる

私達夫婦が行っていた「ちょっと変わった整体院」言い換えると独自性のある整体の経営は、地域のお母さんたちを集めて地域のハブになっていたということがポイントになるでしょう。

患者さん同士で口コミが発生し、勝手に紹介しあっていたわけです。
中でも新規に訪れる患者さんの中で1番多いのはその「お母さん」たちの家族です。

家族のつながりこれが1番大きいわけですが、次に信頼のおける関係は同じ地域の方々 、あるいは同じ会社の方の口コミです。

例えば、自分が住んでいる地域のご近所さん同士での紹介は、信頼がなければ紹介することはないでしょう。

もし、信用のおけないお店や人間を紹介した場合紹介者自身が信用されなくなるからです。
このことは様々なケースがありますが、特に旧来からの住宅地などでは顕著なようです。

もちろん、それ以外の地域新興住宅地、オフィス街、等々様々な地域でも紹介する人間にとって信用が失われるような口コミは地域が違えどしないでしょう。

「ちょっと変な整体院の経営」は、お互いの信頼関係の上に成り立つ仕組みです。
私たちの夫婦の経験は家族という単位で地域の皆様とつながることができました。
そしてそのつながりをもとに地域のハブとしての機能が果たされていました。

旧来からの住宅地、もうちょっとはっきり言うと田舎での整体院の経営は、信頼がないとやっていけないともいえます。

先に述べたとおり地域が密接に関係しているので、紹介者が下手な紹介をして「あの整体院はダメだよ」というような気持ちになってしまっては信用が失われるからです。

逆に言えば、信頼されるような取り組みを行えば良い口コミが広がっていきます。
私たちの事を紹介してくれたみなさんは、お互いの利害関係がない状態で口コミをしてくださいました。

相手の為になる事だと思って口コミをしてくださったのです。

(実は失敗もあります。紹介をしてくれたときちょっとした粗品を渡したりしたことがありました。何名かの方に私はものをもらいたくて紹介しているんじゃない!と叱られたことがありました。相手の為になる事。という自分の信用に関わることが大切なのですね。)

「ちょっと変な整体院」の経営は地域の評判を大切にしなければいけません。

整体師は当たり前ですがしっかりと技術を習得し、それを提供する。
これは基本であり当たり前のことです。

相手の不調を改善し、健康について役立つ情報を提供する。
このことを当たり前にやっていれば仕事を通しての信頼は得られるはずです。

しかし、どんなに技術を磨いて完璧な仕事をしたとしても、それが口コミにつながるとは限りません。
例えば、皆さんは虫歯になれば歯医者さんに行くかと思います。
虫歯が痛くて痛くてとても我慢できない状態だとします。

激痛で少しでも早くこの痛みをなんとかしたい…
こんな時歯医者さんに行って治療を受け、痛みが取れたとします。

歯医者さんに行けば痛みを何とかしてくれる。
これは皆さんが普通に考えていることでしょう。

そんな時、あなたはその痛みが取れた事を近所の人や会社の人、あるいは友人などに「あそこの歯医者さんに行ったら痛みが取れたよ! 」とすぐに口コミするでしょうか?

おそらく、クチコミするときはたまたま虫歯の話題が出たときにその歯医者さんの事を思い出す程度でしょう。

さらに言えば、 「どこか良い歯医者さんないですか? 」と言われたとき初めて「私が行ってる歯医者さんは親切で丁寧な治療してくれるよ」と答える程度ではないでしょうか。

これはどういうことかというと 、 「患者さんの痛みや不具合をとっても、口コミはいつしてくれるかわからない」ということです。

整体師の皆さんはこの事を忘れないでほしいのです。

でも、この歯医者さんがあなたと深い信頼関係を築いていたらどうでしょうか?
実はこんな歯医者さんがあるんです。

ある歯医者さんのディズニーでつながる信頼関係


歯医者さんと患者さんとの間に「ディズニー好き」という共通の話題があり、そのつながりを通して深い信頼関係を築いています。

通院する患者さんたちは、大好きな歯医者さんの話題をあちこちでしてくれるそうです。

なんとなく行ってなんとなく治療してもらって痛みが取れたという歯医者さんとは全く違う状況です。

ですから、整体院も信頼を得ることが第一でありその信頼関係を築く方法の1つとして「ちょっと変な整体院の経営」をおすすめするわけです。

患者さんと好きな事を共有するから似た者同士が集まる
    すると、信頼関係が深まり仲間のことをあちこちで紹介したくなる。

また、信頼関係があまりない関係だと患者さんは思ったことを内に秘め話くれません。
要するに悪い点があっても戒めるような事は決して言いません。
そのかわり二度とその整体院にこなくなるだけです。

しかし、信頼関係が深くなると言いにくい事でも教えてくれる場合があります。
改善する前は来院される方が1番よく知っています。
そのことを素直に受け取改めればさらに評判の良い整体になるはずです。

 

地域に悪い評判が広まってしまうことほど怖いものはないでしょう。
私たちの経験から言えば、地域の「お母さん」を敵にまわすとひどい目にあいます。

女性のネットワークは良い噂よりも、悪い噂があっという間に広がります。
いちどついた悪い評判はなかなか解消するのは大変です。

なので、信頼のおける仲間から受けたアドバイス、特に悪い噂が立つような問題は早期に改善することが大切だと思います。

地域の皆さんの声に耳を傾け、より良い整体を目指すことが最も大切であり、信頼のおける仲間から受けた情報を整体に反映すればさらに絆が高まっていくことと思います。

 

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