高度な技術はあっても人は集まらない!苦労から解放される考え方

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ほとんどの整体師が陥るわなとは?


何人もの整体師のみなさんと関わってきて、共通して言えることがあります。
これまでも何度かお話させて頂きましたが、 「技術」だけを売り物にして宣伝したり、これを習得することのみに時間を費やしている。

いわゆる「技術バカ」になってしまっているということです。
このことは、整体の業界ばかりではなく様々な技術職にも言えることだと思います。

知り合いに美容関係の方がいますが、やはり技術にこだわりを持つ美容院ほど集客に対する考え方が「技術」中心になっているという事でした。

どちらの業界も「高度な技術さえ持てばいずれ口コミが広がり繁盛する…」
と言う共通点があります。

そしてそのような共通点を持っている技術者はお客さんが来ない理由を自分の事実が未熟だからと言う考え方に行き着きます。

すると、さらに技術を磨こうと努力します。あるいは技術を補うため健康器具マシンなどを多額の費用をかけて取り入れたりします。

努力した分収入に反映されれば良いのですがほとんどの場合、あまり変わらないかさらに窮地に追い込まれます。

努力している本人はこの事実を直視しようとしないかあるいは、努力に逃げ込んでしまい出られなくなってしまっている…のかもしれません。

技術を磨くための努力と整体の経営を向上させることが必ずしも、 比例するとは限らないのです。
ですから切り離して考えることが大切だと私たちは考えます。

技術はあって当たり前!一番努力しなければいけないことは?
整体技術を磨くことは当たり前に行う事。
例えば料理人は料理を作る事は当たり前としてそれを人に食べてもらうためにはおいしくなければ商売にはなりません。

まずい店には二度とお客さんは入る事はないでしょう。

最低限の条件は・・・

料理店で言えば料理がまずくないのは当たり前。
普通に美味しくて当たり前。

整体の経営もこれと全く同じです。
整体の技術が未熟で劣っていれば来院される方の不具合は改善しません。
相手が満足できる技術を提供する。これは当たり前のことと考えます。

(中にはインチキ技術で相手をだまそうということを教えるセミナーもあるようですが… )

以上の条件を満たしていることが大前提です。

その上でどうしたら整体院が正常な経営が出来るだろうか?
と考えるのが正しい方法だと考えます。

経営者としての目線と、技術者としての目線を同時に持っていなければならないと思います。このどちらが欠けていても整体院の経営は難しくなってきます。
技術はあって当たり前。常に磨き続けることです。
それ以外のことにしっかりと目配りをして、そんな罠に陥らないようにしましょう。

繁盛している整体院を見学しても目線が違ってくる事実

これまでの整体師の指導方法として、「繁盛している整体院の先輩の現場見学。」
をしてもらったことがあります。

見学後感想をレポートにまとめ発表してもらったりしました。
お題は「なぜ繁盛しているのか分かりましたか? 」です。

長年整体院を経営している先生ほどこの時の感想が「技術」に関する感想が受けられました。「この技がとても上手だ。」とか、 「この技の組み合わせがとてもうまい」
といった風にその先生の手先ばかり見ているのでする。

中には技術的には自分と同じぐらいなのになぜ繁盛しているのか全くわかりませんでした…
などという答えも見受けられました。

これと対照的な答えが初めて整体を学ばれる研修生の皆さんの回答でした。
素人の方は新鮮な気持ちで物事を見ています。
技術的な事はまだ未熟であり、わからないことが多い代わりに他のことに目を付けます。
例えば、「先輩の先生が患者さんとこんな会話をしていた。 」とか「入り口にこんな花を生けてあった。 」とか「先輩の施術院の雰囲気がとても明るかった」とか「治療院の掲示板にこんな写真やニュースレターが貼ってあった」などなど・・・

よく、子供たちは大人と違った目線で物事を眺めている。
と言われます。大人が物事の中心を見ているとすると子供たちは周辺を見て変わったものを探している…と言われています。

まさに整体師の卵たちも未熟だからこそ周囲の物事に目線を配ることができるのだと思います。逆に業界にどっぷりつかっていると、物事を見る視点が中心に偏り周りを見れなくなっている。ということがわかりました。

また、男性と女性との違いもあります。
整体の経験があるなしにかかわらず男性は技術的なことを主に見ますが、女性は周辺や相手との会話を観察する傾向がありました。

年齢的な違いもありました。
若い方ほど周辺に対しての観察力が高まり、年齢が高くなるにつれ中心にしか目がいかなくなるようです。

もちろん、一概に全てがそうとは言い切れませんが傾向としてそんな感じの感想を述べていました。

 

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