回復整体予約システム(回復カリキュラム)の理論的考察

回復整体予約システム(回復カリキュラム)の理論的考察

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予約システムカテゴリー
1.回復整体は繰り返しの運動療法/早期回復させる重要事項
2.他の民間療法における次回施術提案の根拠について考察
3.回復整体の次回予約提案は理論に基づく一連のプロセス上にある
4.回復整体で開業することのメリットとデメリット
5.回復整体における次回施術の具体的伝達法
6.整体師は指導者(専門家)である/次回予約のための考え方
7.予約システム(回復カリキュラム)は整体院成功の鍵
8.整体院はチームワークで回復カリキュラム(予約システム)を実行する
9.回復整体予約システム(回復カリキュラム)の理論的考察
10.予約システム(回復カリキュラム作成)まとめ


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1. 回復法は回復イメージと筋肉を介した脳への情報操作

私の実体験~ある日のできごと

ある日のこと、社員と懇親会を開催した。

何年か前、当時のスタッフとの懇親会出席したことがあった。
食事を少し食べ始めたくらいから、急に胃の辺りが「ぎゅーっ」と締め付けられるような痛みを感じた。

しばらく様子を見ようと自分で行う回復法を行ってみたが、益々痛みはひどくなってきた。
数分すると、座っていることが出来ないほどの激痛となった。

食事の前に多少胃の調子が良くないと感じていたが、その日はそれだけではなかった。
私も経営者の一人である。

当時、事業の資金繰りや回復整体の全国の会員の問題など、日々の問題について深く考えすぎていたことも原因かもしれない。
楽しい毎日ではあるが、知らない間に諸問題についてのストレスが心身に降りかかっていたのであろう。

目の前に社員がおり、普段「仕事は楽しくやらなくては!」と言っている手前、その痛みはなんとか自分で改善しようと甘く考えていた。
しかし、痛みは一向に改善しない。

整体師が腹痛で苦しむこれは座っていては改善しないと判断した私は、激痛で冷や汗を出しながらも、何食わぬ顔で「ちょっと外に出てくる。」と言い残して、平然を装い、店の外に出た。
午後7時くらいだった。

激痛が改善しないので、自分で行う方法以外に回復整体を行ってもらう必要があった。
痛みをこらえながら200~300メートル歩いただろうか。

とうとう痛みをこらえきれず、道に座り、うずくまってしまった。
懇親会には妻もいたので、連絡して施術を行ってもおうと考えた。

しかし、痛みをこらえることに精一杯で、店の中に携帯電話を忘れてしまってきていた。
苦痛で顔をゆがませながら、どうしたものかとかなり弱気になっていた。

すでに店から、かなり離れてしまい、ここから戻ることは、かなり難しい。
内心では、「これはまずい状況になった・・・。」と思った。

しかし、激痛の中「普段自分が指導していることを実践すればいいのだ。」と考え付いた。
即実践しかない。

そう思い、私は他人を気にすることなく空を向き、顔も表情もニコヤカに大声で笑いだしたのだ。
夏休みに子供たちと旅行する楽しいイメージや普段から楽しいと思えることを頭でイメージした。

こんな痛みたいしたことは無いと、一瞬だけ痛みを感じないと言う意識で、うずくまっていた姿勢から立ち上がり、スキップしてみた。
すると不思議なことが起こった。

僅か30秒か1分もかからないうちに、それほどの激痛が全てなくなってしまったのである。
このようなことは普段から不思議なことではないと、講義においても説明している。

しかし、これほどの激痛がほぼ一瞬の間に解消したことは、正直にいうと自分の身に起こったことであっても不思議に感じられたのだ。
激痛に身体は縮み上がり、腹部周辺と背中の筋肉群はガチガチに張っていたが、大笑いして、楽しいイメージをしただけで、倒れても不思議ではない激痛が全く感じられなくなったのだ。

この状況を回復整体の理論から考察すると、楽しいという身体的行動とプラスイメージ及びプラスの感情操作だけで、交換神経優位だった身体の状況が瞬く間に副交感神経優位となり、短時間で内部的な働きによって激痛が解消したのである。

これらは患者が回復法により健康回復していく原理と同じである。

回復整体とは、上記の私の体験にあるように、現実的に発生した具体的な症状であっても、以下の3つの外部的、内部的操作により、脳内に情報を送ることで実際の痛みや不具合が解消されるのである。(詳しくは2.予約表の埋め方(2)予約は理論からの一連のプロセスを参照)

■プラスの行動(筋肉を介した脳への情報操作)
■プラスのイメージ(脳への具体的伝達)
■プラスの感情(情動システムへの情報操作)

これらの事実は回復整体予約システムにおいて、繰り返しの施術を行うことで更に強化されることになる。

3つのイメージが具体的に行われるほど、患者の傾向回復は促進されていく。
回復整体を実践している施術家は徹底的にこの理論を応用した技法を行っているので、患者の回復率も高く、評判になり、社会的成功と人間的成功の両方を得ることが可能となる。

前述したが、患者に対しても繰り返しの施術が大きな成果を挙げている。
10年来の膝の痛みを抱えた高齢の女性が施術を受けているとする。

その方が80歳くらいだとして、10年前までは旅行で全国を飛び回っており、そのことを楽しいかった思い出として持っていたとする。
痛みや身体上の不具合は、楽しいというプラスの行動を抑制し、痛みのために生活全般がマイナスのイメージとなる。

大好きな旅行にも行けず、担当の医師にも「痛みは一生お付き合いしなさい。」と宣言されていたとする。
そのような状況で回復整体により、「あれ、さっきより痛くなくなった。」と何年来全く改善されなかった症状が少しでも改善したとする。

痛みが少しでも改善するという状況は、痛み止めや薬品の投与等の一時の痛みの改善(対症療法)と変わらないと思うかもしれない。
そのような場合、医師や施術者から掛けられるのは「あ、少しよくなったね。」という五感を利用しない「言葉」だけだろう。

普通はそこで終わってしまうのである。

しかし回復整体では違う。
患者と共に、感動・感謝・共感という脳の機能(情動システム)を活用して、痛みの取れた先まで一緒にイメージするのである。

「この膝の痛みがとれたら何したいですか?」と連想を誘うのである。
殆どの場合、「5年前、10年前までは旅行に行っていから、痛みが取れたらもう一度好きな場所に行きたい!」などと応えるはずだ。

その具体的なイメージを回復法では理論的にも重要な こととしている。
更に繰り返しの施術において、健康回復の具体的計画を立てることを行う。

 旅行が海外であればどのような旅行計画で行くのか

 交通手段は飛行機か船か?

 旅行の費用はいくらかかるのか?

 誰と行くつもりなのか?家族か友人か?

 旅行会社はどこを選び、パンフレットがあればそのパンフレットを取り寄せる。

このように既に健康回復は当然のこととして、全身で行動、イメージしてもらう。
これらを行うことで日々の生活が楽しくなり、これまで痛みや症状を第一にしていた生活が一変する。

5年、10年と症状を抱え、医師からも「もう、良くならない。」と言われていた悲劇の人生が一転して、生きる希望がわいてくる。
生活に楽しみが加わり、目標ができる。

頭の中でシミュレーションを行い、そのイメージが楽しく、行動にも結びつくことで、日々の生活が楽しくなり、痛みや症状を飛び越えてしまう現象が起こるのである。
健康を回復する過程は、スポーツで記録を出すためのイメージトレーニングや人間が社会的、人間的成功をするために用いられる成功法則と同じなのである。

2.回復整体の施術は点ではなく線で結ばれている

回復整体の理論では、「夜間、就寝中に身体機能を改善させるシステムが身体には備わっている」としている。
どんな人間であっても長時間同じ姿勢をとった後には、他の姿勢や行動を取りたくなる。

同じ姿勢を保つ時間が長いと、身体を動かすことで同じ筋肉を使うことによる疲労を少なくしようとする。
拮抗筋を動かし、緊張した筋肉に牽引をかけ、同じ姿勢での緊張状態を長く続けることによる疲労を起こさないようにしている。

これは身体を自然な状態にする働きのことで、人間に限らず哺乳類などの動物でも同じである。
例えば、犬は人間と骨格の違いはあるものの、観察していると同じ姿勢をしばらく保った後は必ず違う動作を行っている。

犬は丸くなって寝て起きた後、前足、後ろ足と順番に「伸び」をし、丸くなって縮んでいた筋肉を反対側の筋肉(拮抗筋)を使って伸ばしている。
犬はストレッチ教室などに通っていないはずであるから、犬は本能的にこの行為をしているということである。

人間も同様に、座る姿勢が長ければ無意識に背伸びをしたり、歩いたりと自然と他の行動を取りたくなる。
回復整体においては、回復法を施した際、予約システムにより次回の施術を行うまでの間を重要としている。

次の施術までの間を単なる「休み」とはしていない。
むしろ、施術と施術の間の患者の過ごし方を重要と考えている。

一度の施術から、骨格上の様々な変化が生じてくる。
これを夜間就寝中の「寝返り」という生理現象に当てはめて考察してみる。

人間が日中様々な活動をした際に、骨格上の乱れ、すなわち「歪み」「捻れ」という問題が発生していると考えている。
これらの骨格上の「乱れ」は、少なからず健常者にも毎日必ず起こっている。

全く無いという人間は存在しないと断言しても良いだろう。
身体を動かすこということは必ず筋肉を使うことであり、一部の筋肉の使用頻度が高いほど「乱れ」は起きやすく、元に戻るための時間も必要となる。

人間が歩行する際は、比較的全身の筋肉を使うことになる。

この場合は特別一部分の筋肉に負担がかかるということはあまりない。
しかし、日常的にあまり行わない動作、慣れていない動作をしたときは一部分の筋肉に負担がかかることが多い。

例えば、腰をかがめて何時間も掃除をしたときなど、同じ姿勢が続くことで腰部周辺の筋肉群に対して過度の負担がかかることになる。
一部分の筋肉の負担であっても、通常は身体の健康状態がよければ1日~数日で回復可能である。

日常動作において一部分の筋肉に対し負担がかかり、さらに寝不足、過労などが長期間続くことで問題が発生してくる。
その問題に対応する「ある生理現象」が行われにくくなるからである。

その生理的な動作の一つが、人間が就寝中に行う「寝返り動作」である。
「寝返り」が制限されることにより、問題が発生していることもある。

以下に「寝返り」の原理について簡単に解説する。
身体の「歪み」や「捻れ」というと、健康上の問題がある人間だけの問題と思われるかもしれない。

心身ともに健康であり、日々規則的な生活を送っている人間であれば、一日程度どんなに疲れる作業や運動を行っても、大抵は翌日にはその疲れや多少の筋肉痛などは解消しているはずである。
「疲れている」「関節が動きにくい」「筋肉痛がある。」という状態は、骨格上の「乱れ」によるものである。

夜間睡眠中にこれらの「乱れ」を無意識に解消している動作が「寝返り」である。
寝返りは、どんな人間でも行っている動作だ。

上記のように説明すると、「いや、私は仰向けのままで一切動かないぞ。」という方もいるだろう。
ここでの寝返りとは、睡眠中ゴロゴロと布団の端から端まで転がるような動作だけを言うのではない。

就寝中、モジモジと少しでも身体が動いている現象も含まれる。
例えば、夜間就寝している人間を一晩中ビデオで撮影したとする。

撮影後そのビデオを早送りしてみると、必ず対象の人間は動いているはずである。
すなわち、動きは僅かであっても「寝返り」をしていると言える。

日常の身体の活動の幅に合わせて、「寝返り」は行われている。
子供のように、遊びを通して様々な動きをしている場合、筋肉の疲労も大きく、寝返りの幅は大きくなる。

大人は子供ほど無駄な動きをしないので、寝返りの幅も比較的小さくなる。
では、このような微妙とも言える動作が回復法において、また予約システムにおいて、何故重要であるか考えてみる。

回復整体の施術を希望する患者の多くが、その痛みや症状を5年、10年と抱えている。
健常者は日々の骨格上の「乱れ」を自由な寝返りによって、健康な状態にリセットして翌日を迎えている。

寝返り整体で痛み解消骨盤矯正寝返りが自由に出来るほど、日中の筋肉の疲労を解消できる。
無意識に行われる寝返り現象は、日中の動作や姿勢において一部を酷使しすぎ、緊張状態を保ったままの筋肉群に対するものである。

身体はその筋肉群を無意識の状態で、伸ばしたり、縮めたりして、緊張した筋肉を元の状態に戻しているのである。(拮抗筋の働きによる)
健康であればその幅が大きく、関節における可動域が広く取れる。

そのため、筋肉の緊張も直ぐに解消しやすい。
しかし、積年の疲労や睡眠不足、不慮の事故、病気などの様々な理由から、日中の骨格上の「乱れ」が改善できなくなることがある。

そのような時は、健康を維持するための恒常性(ホメオスタシス)が十分に機能しなくなる。
健常者でも何日間も激務が続いたり、慣れない仕事やスポーツを行ったりすれば、睡眠を十分に取ってもなんとなく疲れが残り、身体の動きが悪くなるという経験があると思う。

この時、寝返りが十分行われない状況であると言える。
一晩睡眠を取った程度では骨格上の問題が解消できていないということである。

骨格上の乱れが完全に解消できていないまま、翌日を迎えてしまうのである。
「歪み」や「捻れ」が元の正常な骨格に戻らないので、起床した際になんとなく違和感や疲労感が残るのだ。

そのような状態が続くと益々骨格上の「乱れ」が大きくなり、疲労が蓄積される。
何ヶ月、何年とその状態が続くと、身体は日々の疲労の解消や消化吸収に関わる活動に追われてしまう。

以前から解消せずに残った疲労や骨格上の「乱れ」は解消されず、残されてしまうことになる。
するといくら寝ても疲労が解消しない、スッキリしないというようなことになる。

身体が健康であれば、自然な寝返りをすることで殆どが解消されているが、自然な寝返りは自由な環境でなければ本来の役目を果たさなくなる。
疲労が極限まで達してしまうと、骨格上の様々な筋肉の緊張が邪魔をして、自由な寝返りが出来なくなる。

無意識に動作する際にも、各関節の緊張が邪魔をして寝返りの際の動作が制限されるのだ。
5年、10年と慢性的な痛みや症状を訴えて来院する患者は、積年の疲労から、あちらこちらで不具合が発生している。

そのため、骨格上の「乱れ」を解消しようとしても、ある一部分の「乱れ」しか改善できないようになる。
例えば、膝や腰が何年も悪いとする。

人間の身体は元々悪いこれらの部位だけではなく、骨格から生じる様々な部位や内臓の疲労、不具合も睡眠中に取っており、また食物を摂取すれば消化吸収という働きも行われる。

これら全てを睡眠中に行うことになる。

何年来もの症状を抱えている患者は、生きて行く限り、これら全てを身体が同時に行わなければならない。

積年の疲労状態により骨格上様々な不具合がある患者は、寝返りが十分に出来ない状態である。

回復整体では、例え一度の施術であっても、骨格上の「乱れ」が以前と比べれば大きく解消される。

例え僅かでも骨格上の「乱れ」が解消すれば、その日からの「寝返り動作」において関節の可動範囲が広がることになる。

可動域が広がることで、更に関連した他の関節も可動制限が解ける。

すると、これまで解消できなかった疲労や筋肉の負担が日々改善される。

要するに、回復法の施術では、施術者が直接行う手技的なものだけではなく、むしろ患者の無意識の反応を利用した場合の効果のほうが大きいのである。

日々の生活の中で患者自らが、施術者の指導のもとで行う様々な動作が重要である。

3.寝返り効果を期待した自己整体「CTC技法」

具体的に言えば、骨盤調整の技法である「コアテクニック(CTC技法)」があげられるだろう。

CTC技法は、「寝返り動作」に焦点を当てた方法である。

通常、6時間~8時間かけて行われる「寝返り動作」をほんの数分で行うことが可能である。

就寝前に患者自身で行うCTCストレッチを行うことで、先に解説した一部の筋肉の負担や、可動制限されている関節に対してあらかじめ解消しておくのである。

いわば、無意識の行動である「寝返り動作」を人為的に行いやすくしておくのである。

疲労を積み重ねないように、就寝前にCTC技法をあらかじめ行うことで「寝返り動作」をしやすくし、翌朝に疲労や筋肉痛などを残さず、骨格も正常に戻すことが可能となる。

以上のことから、回復整体の予約システムにおいて、次回の施術の間隔が重要であると認識しなければならない。

それは施術と施術の間における患者個別の生活動作全般を解析し、施術の効果の持続性や、就寝中における骨格の状況を把握しなければならないためである。

施術と施術の間が適切であれば、一度の施術効果は何時間も継続することになり、次回の施術まで様々な効果が期待できることになる。

自院に来院して施術を行うことだけが、回復整体ではない。

回復整体は施術者と対面して行う施術よりも、手技を行った後の患者の身体の状態に重みを置いているのである。

予約システムを重要視して解説しているのはこのためである。

施術者が予約システムを適切にコントロールしてこそ、患者の痛みや症状が早期に改善されるのである。

 

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