【整体院経営】リスク管理について

【整体院経営】リスク管理について

「整体院経営のリスク管理」についてまとめました。
万が一のことを考えて想定できるクレームやリスク管理について記載しました。
実際に発生した他の整体院、カイロプラクティック院、治療院でのケースもあります。
(末尾には実際に日本回復整体総合学院の卒業生が体験したクレームの対応や、リスク管理についての記載もあります)

【患者からのクレーム(想定)】

●女性からセクハラを訴えられた時(勿論、身に覚えが無い時)
●男性からのセクハラ(そっちも触っているから自分も触らせてなど)
●治療内容に満足できない不調者が、規定料金をはらわない場合
●来院した時よりも痛みが増したもしくは全然変わらない
●施術後に、触れてもいない場所が痛いといわれ治療費を請求された
●不調者が施術中に具合が悪くなる。施術内容をその原因とされる。
●施術した、次の日他の所が痛くなったと訴えられる
●施術した、次の日ぎっくり腰になったと訴えられる
●施術後は改善されたのに、不調者自身の行動により痛みが悪化し、訴えられた場合。
●病院の治療・投薬内容を不調者から相談され、医療行為まで踏み込めないと断ったにもかかわらず訴えられる(先生が薬よくないといったから…などいったいわないの水掛け論・証拠がない)
●長引く腰背部痛などで、ある程度施術期間が伸びて(3ヶ月以上など)、患者さんが病院に行ったら癌などと診断を受け、かなり病状が進行していたケースで、適切な医療を受ける機会を妨げたと訴えられた場合の対応はどうしたらよいでしょうか?(こちらから、「一度検査を受けてくるように」などと一言も言っていない場合です。)

【広告に関するクレーム】

●広告やHPについて薬事法違反とクレームがついた時
●チラシへの誇大広告
●看板や院の壁に「ヘルニア、腰痛、五十肩、膝痛」と書いてあるが、法的に問題か?
●ホームページ(ネットの世界)に表記してある、腰痛が治る等の文字は、チラシ、看板広告などと同じく、問題か?(法律的に引っかかる?)
●医師法、薬事法などでの法律違反 (治療院は病院ではない)
●チラシ・看板などで、対応できる症状を○○の痛みと書くべきか、椎間板ヘルニア等、具体的に書いてよいのか、症例ごとの表現がはっきり分からない。

【院内外においての事故】

●店の前に立てていた立て看板が風で飛ばされ、通行人に怪我を負わせた場合
●院内の備品などで怪我
●院内で滑って転んだ
●ドアに指を挟んでケガをした
●自宅の二階で施術しているので階段から落ちた時の対処
●不調者がエレーベータホールで滑って頭を打った
●どこかに自己責任を表記しておく必要があるか?
●不調者が、院内もしくは駐車場で転倒、その際の責任は、施術院の管理者側にもあるか?
●出入り口で患者どうしの体があたって怪我をした場合に治療院側の責任について
●治療中の事故、及び治療院内での不調者の転倒による怪我等について。
施術がどんなに軽くても、寝返りやベッドへの寝たり起きたりの動作時に圧迫骨折などをしてしまう場合がありますが(施術所内での転倒等で不調者が怪我をしてしまった時も含む)、その時の対処は(責任問題という意味で)どうしたらよいか?傷害保険への団体加入を考えるとか(希望者で)各自で共済に加入しておいたほうがよいか?

【暴力団関係者・その他からのいやがらせ】

●暴力団からの因縁
●運悪く、当たり屋や美人局に当たってしまった時はどういう対処を
すればよいか?その場と、その後の対処法。
●有資格者、同業者からのいやがらせ(予約をいれて、来ないなど)
●同和団体を名乗る(同和団体を装った)者から「運動に賛同してお店に本を置いてもらえませんか?」という電話があった場合の対処法
●指撫法や静圧などをあきらかなマッサージ行為(違法行為)だと
言い掛かりをつけられた時は、どう対処すればよいか?
(不調者として施術を受けた者に、その時あるいは後から言われるケース)
マッサージや治療ではなく、「指導」であると言ってよいか?

【他の民間療法の施術所で実際に起きた裁判事例】

●あるカイロ治療院で施術後、両足の痺れで歩行困難になり、他の病院に半年間入院して手術を受けたものの、結果的に身体障害者3級と認定され、損害賠償を請求されたそうです。
ポイントとしてこのカイロ治療院は、施術方法もろくに説明せず、問診も3分ほどの簡単なものだったため。だったそうです。
●ある整体院で、腰痛の方に前屈運動をさせその後、歩行困難になった。
これも、賠償金の支払い命令が出たそうです。この時の裁判長の指摘は、「整体師は問診やレントゲン撮影などの検査を尽くし適切な経過観察を行うべきだった。」ということらしいです。

【その他】

●テナントの場合家主や不動産屋とのトラブル。(立ち退き・不当値上げ等)
●個人情報の取り扱い
他の患者さんに症例として説明するときに名前・症状などを見せる場合、本人の許諾が必要か?(書面で頂いていても)レントゲン写真・CT画像・説明責任(コンプライアンス)etc・・・
●個人情報(カルテなど)を誤って、紛失、流失した場合

【セクハラリスク回避】

●身体に触れるときに相手の同意を得る、勝手に触れない
●施術や、必要な検査は説明する、またテキスト本などの説得材料を用いると同意を得やすい
●初診のときに同伴がいると安心
●女性の受付をおく
●施術する前に手法の説明を一言いれると納得してくれる

【卒業生の施術所で実際にあった例】

●右翼団体を名乗る人間から機関誌を定期購読しろと、居座られる。
●(企業恐喝)療術施術所専門?という、ヤクザが3~4人が入れ替わりで数日間連続で現れた。
●「うつ」と自称する不調者がを2ヶ月程通った頃、本人の預金通帳など全財産を預かってくれと持ち込まれた。本人の親御さんは、私が金を持ち出せとそそのかしたと思い込み。親御さんが乗り込んできて大騒ぎになった。
●他の施術所で痛みがひどくなったと痛みと怒りで来られた人が「ここでも治れなければどうなるか分かってるやろな」とすごんできた。
●なかなか症状の改善がない若い女性から「これ以上通ってもよくならなければ、彼氏がクレームを言いに来る。」と軽い脅迫。
●熱心に通ってくる人が結局宗教の勧誘やマルチ商法の勧誘だった。
●50代後半女性が施術終了後「きわどい所を触られた」言い出した。
●逆セクハラ的言動。(一方的な恋愛対象にされ、交際していると思い込んでいる。自分の思い通りにならない時は大声で泣き出した。)
●ストーカー的行動。(何日の何時頃、どこどこで誰々と何々をしてましたよね?・・・)
●開業初日初患者(82歳女性)が、施術後お金が無いので安くしてくれと言い出す。ダメだというと、お金を使うと嫁に家を追い出されるからと泣き出した。
●同業者であろう人間からいやがらせ。(知り合いの治療院が) 手紙で、「ここの治療院を閉めろ!」と脅迫を受けた。

 


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