整体の原理は人間そのものの存在にあります。

整体師は相手の不調箇所を見るだけでは一人前とはいえません。

整体師の皆さんは施術所に訪れる全ての方の人生を想像しながら対応する必要があると思うんです。

もちろん、回復においてその方の人生を請け負うということではありません。

そのようなことはできるわけありませんから、

痛みや症状については100%自己責任です。

同情したり、改善しない症状について思い悩む必要はありません。

ここで言うことは、その方の人生にかかる仕事をしているという意識の重要性です。

一期一会ということわざがあります。

『今後何度でも会えるが、もしかすると二度とは会えないかもしれない。だからそれ相応の覚悟で人に接すること。』

という意味になります。

家族でも、友人でも、自分の周りに当たり前にいる存在も、

今日あったから、次回も会えるという保障はどこにもありません。

自分が死んでしまうかもしれないのですから・・・

これを私たちの仕事に当てはめてみるとどうでしょうか?

日々接する不調者さんとは、実は次の予約で確実に会えるとは限りません。

実際私の経験でも、病気や怪我、事故でなくなったり、自殺をされた不調者さんもいました。

次回の予約であえると思っていたら、亡くなっていた。

実際にあることですし、人は必ず亡くなりますから不思議なことではありません。

私はこう思うのです。

どんな出会いであっても、自分がその人間に意識を向ければ、

必ず自分の人生の一部になる。

だから、本気でその人物とかかわるなら、

その人のこれまでの生きてきた証も大切にしてあげる。

それが相手に対する最大の礼儀ではないかと思うのです。

しかも私たちの整体の原理は、

人間そのものの存在にあります。

人は心身ともに健康な状態であれば、

何でもできる存在です。

日々諸先生方の整体院にお見えになる不調者さんは、

なぜ先生方の施術を受けに来るのでしょうか?

そう質問すれば、

「症状、痛みを取りに来ているに決まっているではないか!」

と答えが返ってくるのが世間一般の療術業の先生方の回答ではないかと思います。

しかし、回復整体では痛みや症状を改善するのは、

「当たり前の事」としています。

では何を目的にしているのか?

前述した「人の人生そのもの」を考えていくことにあります。

痛みや症状で現代医学からは見放され、

生きていくこと自体を悲観している不調者さんがいたとします。

例えば、若い男性で椎間板ヘルニアで仕事や勉強、

若者らしい生活が全て痛みによって奪われていたとします。

そのような方は、人生を悲観して死んでしまいたいと思っている方が少なくありません。

若いがゆえに結婚をあきらめているかもしれません。

仕事もできず、スポーツや趣味も楽しめないのかもしれません。

結婚できればその男性の子供が生まれるでしょう。

結婚できなければこの男性の種は滅んでしまいます。

もし、痛みが取れて普通の生活ができれば、

先生方は間接的にその方の子孫を残す手助けをしていることになります。

人のご先祖は10代遡ると約1000人、20代遡ると、約100万人いるのだそうです。

そこまで想像できると凄いことだと思います。

子供を作れないかもしれないことを考えれば、

その方のご先祖様の残した証である子孫が更に種を存続させることができるのです。

すこし話題を脱線します。

私は警察官をしていました。

自殺の現場に何度も遭遇しています。

遺書なども数多く読ませていただきました。

その中で一番悲惨なのは、

病気や怪我で人生を悲観して自殺される方でした。

こんな遺書がありました。

「子供たち、ごめんね。お母さん、痛くて痛くて、もう我慢できないよ。

ディズニーランドに連れて行ってあげれなくて本当にごめんね。

こんなお母さんを許してください。」

そのような内容でした。

病気や怪我などの後遺症で痛みを抱える方は、

逃げようがないのです。

毎日が拷問です。

そのようなことを踏まえると、

私はある意味、そのような経験を警察官時代にしているからこそ、

無意識にこの団体を立ち上げたのかもしれません。

だから、私は目の前の痛みは解消して当たり前なのです。

その方の人生を考えたとき、

痛みをとるのは単なるその方の人生がよりよくなるための、

手段に過ぎない。

痛みや症状を解消し、人間らしい生活をするための手助けに過ぎない。

そういうことなのです。

ですから、相手の今後の人生を想像して創造する。

施術所にお見えになる一人ひとりの不調者さんの人生を考えて施術するのです。

目の前の不調者さんが本当に目的としていることは何なのか?

それは心身ともに健康で不自由ない生活を送りたいということなのです。

仕事、家族との団欒、趣味、スポーツ、あらゆる生活です。

そういうことができなくなったり、やっても痛みのために楽しくないから、

現在の症状や痛みを改善したいのです。

また、高齢の不調者さんにあってはその方の人生そのものを

感じながら、どんな人生を送ってきたのか。

高齢の方は人間として生存競争に勝ち抜き、

生物的な意味では若い私たちよりも、

ある意味優れていたとも言えます。

整体師の皆さんは80歳まで生きれると言い切れますか?(長生きがいいという意味ではありませんが)

80歳まで生き抜く確実性はありません。

生存競争に勝ち抜いたからこそ、その方は存在しているのです。

そう考えると、その方の人生を感じて、

敬うことも大切ではないかと思います。

できることなら、全世界の一人ひとりの人生を感じることができればすばらしいでしょうね。

長文になりました。

最後に過去の卒業生からのコメントを紹介します。

——————————————–
小森代表 こんばんは。

昨日は、講義ありがとうございました!

本日、患者さんから、貴重なお話をしていただけました。

長文になります。

80代 女性の不調者さんです。

踊りの師範をされている方で、今までは、踊りのことなどを施術中に

話していただけていました。

しかし、本日は、戦時中の話をしていただけました。

私達が住んでいる北九州市は、新日鉄を中心とした

鉄作りが盛んな町です。

そのため、戦時中は、凄まじい空襲にあったそうです。

その患者さんは、疎開していたため空襲には

会わなくて済んだそうです。F

しかし、母親に一刻も早く会いたいため空襲直後の

疎開先から汽車で帰ってきたそうです。

汽車を降りて、歩いていると、一面焼け野原で地面は燻り、

履いている下駄が焦げて、鼻緒も切れたそうです。

そこに通りがかった親切な方に、鼻緒を直してもらい

また、歩き始め周囲を見ると、

防水層に頭だけ突っ込みその頭が吹き飛んでしまっている人。

焼け焦げて横たわっている馬。

体は、爛れて泣き叫んでいる子供 ・・・

そんな姿を見ながら、必死に家に帰り着くと、

家は、焼け焦げて無くなってしまっていたそうです。

力が抜け落ち、その場でしゃがみ込み

おかあさーん

と、何度も叫んだそうです。

そうすると、後ろから、お母さんが歩いてきて

生きていたんだ!

と、とても、とても嬉しくて泣き叫んだそうです。

母親が生きていた喜びは、今まで生きてきた中で、

1番嬉しかったことで、今でも、その喜びは残っているそうです。

しかし、悲惨な光景も頭に焼き付いて離れない ・・・

現在も、時々夢を見ることもある。

それ位、辛い経験でした。

と、私に涙を流して話していただけました。

私は、戦争を経験していません。

しかし、今日の話を聞かせていただき、

悲惨なことを必死に乗り越えてこられた

不調者さんの背景を見させていただき

本当に、自分が今いることのありがたみを痛感しました。

今日のことは、昨日の講義に参加していないと経験できなかったと

私自身は思います。

小森代表の講義の中で、不調者さんの背景を見て施術する。

この言葉があったからこそ、今日の不調者さんも、

話していただけたんだと思います。

長い分になりましたが、

小森代表、昨日の講義本当にありがとうございました。

私にとって、貴重な財産となりました!

——————————————–
以上です。

【お知らせ】

CSR整体師育成コースはすでに締め切りましたが、現在入校を検討中の方に限りご相談の上入校を判断したいと思います。

以下、詳細ページです。

http://bodyschool.jp/csr/

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

入校をお待ちしてます。

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