整体を料理に例えると

調理に使う道具、

例えばフライパン、鍋、包丁、その他諸々の調理器具。

これを整体に置き換えると具体的に相手に触れる「技法」

にあたります。

そして料理にはジャンルがありその下にメニューがあります。

日本料理、フランス料理、中華料理。

日本食でも、各国の料理でもメニューはその下にあります。

メニューを整体に置き換えると「症状」

にあたります。

各種メニューからその料理を作るためには「レシピ」が必要です。

レシピを整体に置き換えると「理論」

にあたります。

そして、料理を作る人間がこれらをしっかり理解したところで、

おいしい料理ができるわけです。

整体では症状改善です。

どんな職業でも職人は仕事で使う道具の手入れをします。

道具を磨くのです。

料理で言えば鍋やフライパンを綺麗に手入れしますし、

包丁など刃物は研いで磨きます。

これらのことは当たり前ですし、人に公言することではありません。

道具はただひたすらよい仕事をするために黙々と当たり前に手入れをします。

これは一流の職人さんほど徹底しているのではないかと思います。

療術業において、殆どの場合料理で言う「道具」を磨くことばかりを

している先生方本当に多いと思います。

一生懸命道具を磨いていれば、いつかは良いときがくる!

言い換えると、技術さえしっかり持っていればいつかは口コミで

不調者さんが沢山来てくれる・・・

上記の料理のたとえをあてはめてみると、

そんなわけにはいきません。

技術は影で人前で公言して手入れをするものではありません。

整体の技術をいくら磨いても、

それは自分だけが徹底して行う当たり前のことですから、

誰も知る由はありません。

おいしい利料理を作るための、

「道具、レシピ」を持っていても、

その料理を食べてくれる人間がいなければ料理は台無しです。

まして料理を職業とすれば、

店舗や宣伝も必要です。

これらは私たちの職業と同じことではないでしょうか。

料理の世界でも、この料理は美味しいのに、

なぜ流行っていないのか?

というお店がいくらでもあります。

しかしながら、

療術業界では道具を磨くのは当たり前という考え方ではないのです。

「道具(技術)だけを磨いていればいい。」

そう考えている方がいかに多いか。

昔かたぎの職人さんは、

俺の後姿をみて仕事を覚えろ・・・・

というような方法をとりました。

いわゆる師匠の技術を見て盗むという考え方です。

今はそのようなやり方をすると、

若い方だけではなく、年配の人間でも技術的なことを覚えられないといいます。

手取り足取りやって当たり前。

教え方が悪いから仕事を覚えられない。

もちろん、昔のやり方がよいわけではなく、

現代は昔より環境も設備もよく、便利な考え方や方法論が

あみだされています。

それを活用しながら指導するのがもっとも大切だと思います。

しかし、自らが行動する。

自ら知りたいという欲求を大切にする。

こういうことがおろそかになり、

教えてくれるものは口をあけて待っているだけが、

面倒がなくてよい。

こうした考え方が療術業界にも蔓延しているのではと思います。

手取り足取り教えすぎると、人は自ら覚えよう意識が薄れるような気がします。

よいものでも空から無限に降ってくるような方法で教えすぎると、

それが当たり前となってしまうようなこともあるのでしょうか。

私たちはこうした世間で当たり前になっている事柄を

改善した方法で指導しています。

話が脱線しましたので戻します。

様々な症状に対応するため、

評判の技術を習得しようとしますが、

それは料理で言うレシピではなく、

切れ味の違う道具や少し大きさの違う鍋を集めているようなもの。

単に道具の種類を増やしているだけのことになります。

〇〇整体。

〇〇マッサージ。

〇〇療法。

沢山の道具を集めるだけで。

レシピにあたる症状に対応する理論がありません。

そして一番なくてはならないものがありません。

レシピと同様に大切なもの。

それは中身の問題です。

料理でも同じですが、作る人間の思いがかけていると、

なぜかレシピ同様に作っても素人の料理はプロにはかないません。

職業魂とでもいうものでしょうか。

志や使命、誇りを持っているかどうか。

そのような思いがかけているように思えます。

一つの料理を極めようとすれば、

いくらでも探求することができるといいます。

ラーメン一つとっても、人生をかけているというラーメン職人さんがいます。

整体師は日々、様々な症状を持って苦しんでおられる方を相手にしていることと思います。

料理と比べることが全く同じとはいえませんが、

整体においても、同じように見える症状であっても、

全く同じものはありえません。

その患者さんが持つ症状はその人間特有のものであり、

私たち整体師は目の前の症状を様々な角度からみて、

道具である技術をつかい、基本的な理論から、

これまでの経験と知識を当てはめて対応していくことです。

その土台となるものは人間力であり、

先にあげた志や使命感、誇りというものに当たります。

どれだけの先生方が言葉だけではなく、

実践としての「職人魂」を持っているでしょうか。

行動でしめす方のみがこの事実を理解していると思っています。

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https://bodyschool.jp/csr/

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