他人より先に感謝すべきは 「自分の身体」である理由

私たちの整体院は、延べ10数万人という施術実績があります。
沢山の家族、組織内での人間関係を見聞きしてきました。

施術は話を聞くことから始まります。
そして、五感を通してその方の様子を観察します。
これが最初の仕事です。

多くの場合、自分自身の身体に対して、悪口ばかり言っています。
具合が悪くなった部位に関して、

「こんな身体はいらない!」、「なんで私ばかり・・・」

という方が多いと思いました。

これまで、自分の身体がしてきたこと、
腰は自分の身体を支え、中心になって活躍してくれました。
足だったら、悪くなるまで一生懸命歩いてくれました。

手はいろいろなものをつかんでくれました。
耳や目、口、それぞれ、役割を持ち頑張って情報を収集してくれました。
悪くなったとたん、こんなものいらない!

できるなら、取り替えて欲しい!
そういうんですね。

延べ数万人を施術した・・・といいました。
しかし、当時の私を振り返ると、本当の意味でそのことが理解できていませんでした。
はたして、自分の身体に感謝していただろうか?

よくよく、考えるとそうではなかったような気がします。
私自身、身体のトラブルで悩んだことがあります。

中学生の頃からだと思います。
全身に発疹ができるようになりました。
学生の頃はまだ、それほどではなかったのですが、

警察学校に入校してからのことです。
全身にひどく発疹ができました。
それは、夏の季節にひどくなります。

今考えると、様々なストレスが原因だと思います。
厳しい規律、対人関係や、拳銃をもつことへの恐怖や葛藤、いろいろあったと思います。
このとき、私も思いました。

こんな皮膚切り取って、取り替えたい。
なぜ、こんなひどい発疹ができるのか?
決して、これまで皮膚が正常でいてくれたことに関して、

「有難い」などと思いませんでした。
夏に全身に発疹ができる。
どの病院にいっても、良くなりませんでした。

冬になると、だんだん治まってきます。
なので、夏だけ我慢すればいい。
しかたがない。
そう思っていました。

「いったい原因はなんなのだろう?」

ずっと考えていました。
整体を学んだ師匠にきいたところ、「肝臓が悪いんだ」

といいわれたこともありましたが、当時は酒も飲まず、タバコも吸っていませんでした。

あまり夜更かしをするタイプではないので、寝不足もありません。
いくら、骨格を正常に正しても、よくなりません。
今考えると原因が良くわかります。

私の皮膚は、人前に出ることをしなくていいために、トラブルを出すことで、出なくていいようにしてくれていたのです。
具体的に考えるといつも不安がありうつむき加減。
身体が前傾になり、微妙にみぞおちの辺りに緊張が入っていました。

なので同時によく胃痛に悩まされました。
これが重心がずれることにより微妙に皮膚に繋がる何らかの組織が反応していたのだと思います。
夏に出るということはほかに問題が隠されていたのだと思います。

最近思うのは、多くの不調者さんとの会話や回復のありかたです。
自分の身体に興味を持ち、身体の各所をかわいがっている。
そのような方は、一人もいなかったような気がします。

ただ、良くなってくると自分の身体の有難さがわかってくる。
すると更に良くなって回復されていく。
今、自分自身の身体や心の問題を勉強しています。

脳のシステムとして自分の身体に興味を持ち、感謝することはとてもいいことだと知りました。
例えば、子供やペットをかわいがる時、愛おしいと思うとき。
とても良い脳内物質が分泌されるようです。

かわいがった子供やペットも同時に脳内から同様にいい影響があります。
犬は褒めならがやさしく身体をなでてあげると気持ちよさそうにします。

実際に犬の毛並みはツルツルになります。
身体は緩んで呼吸もゆっくり安定します。
では、自分自身にこのようなことをしているかというとしていないのです。

自分の細胞一つ一つに、愛おしい気持ちをこめ、この細胞が正常で有難い。
とても可愛い、愛おしい、素晴らしい自分の細胞だ!
ということはあまり言いません。

これをやると自分の身体が活性化します。
そして私たち整体師は他人の身体に触れる前、このことを実践する必要があると思います。
自分の身体を知らないのでは、とても他人の身体をみることはできません。

自分を可愛がらない人間が、他人の身体を良くする事などとてもできません。
他人や周囲に感謝することも同様だと思います。
自分自身の細胞に感謝することで、脳内から身体が活性化する物質が出ます。

感謝する自分自身は、自分が居ないとできません。
なので、先ずは自分の身体の状況を知り正常であろうとなかろうと、
今の身体、これまでの身体に感謝し愛することが大切なのでは?と思います。

自分の身体が嫌いになった場合、更に、やりたくないと思っている様々なこと。
身体は敏感に反応しそして自分自身の為に、
わざわざ、その嫌なことをしなくていいために手や足、腰や首、内臓など、

様々な自分自身の大切な部分が、「嫌なことはやらなくていいんだよ。」と教えてくれます。
これが病気や身体の不調、更には事故や怪我までも起こします。
偶然におこっているような事故や怪我も実は脳という自分の細胞の集まりが、「いやなこと」をやらなくていいようにそのような場所に無意識に連れて行きます。

不注意というのは無意識の仕業です。
ワザと不調意をおこさせて意識に知らせてくれます。
今、当学院の指導事項に「人体3Dイメージ法」という骨格診断技術があります。

相手と自分との対話方法です。
自分の身体の感覚を知り、過去にあった身体の出来事を思い出す。
そして身体について深く知り、これまでの身体の出来事に感謝し、有難く思うことで逆に他人の身体をみても相手の細胞に感謝できる整体師になる必要があります。

自分が自分の身体各所を可愛がり、しかし甘やかさないようにすることが大切だと思います。
これができると細胞と細胞が意識を通じて一体になるということです。
相手の心身の重心を改善するためには、自分自身の重心を正すことが専決だと思います。

 


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