④腰背部筋弛緩回復法(仙腸関節・股関節の矯正)

④腰背部筋弛緩回復法(仙腸関節・股関節の矯正)

このページは以下の回復整体基礎理論①~⑥の説明中の技法です。応用技法として単体でも活用可能ですが、基礎理論説明と合わせて活用ください。(この技法自体は回復基礎理論⑥からリンクされています。)

回復整体基礎理論①(身体の歪みを解消する仕組み)

回復整体基礎理論②(対症療法と原因療法)

回復整体基礎理論③(身体と脳(心)の関係)

回復整体基礎理論④(呼吸運動理論)

回復整体基礎理論⑤(可動範囲と程度と加減)

回復整体基礎理論⑥(標準アプローチ法技術解説)


④腰背部筋弛緩回復法

伏臥位回復法により身体の大きな歪み、捻じれを回復したことにより身体の可動範囲は改善されているという前提で行う。
腰背部筋弛緩回復法は、施術者の指(指頭)を利用した軽圧法と関連した関節を動作しながら行う画期的で高度な回復法である。

軽圧とは相手に軽い圧力を与えていることがわかる程度の感覚を加えることを言う。
相手に決して痛みを与えず、相手の状態に応じて常に一定の圧力で触れなければならない。

この場合、主に片手の4指の指の腹の部分を利用し、脊柱起立筋肉に対しアプローチする。
同時に関節を動作することは、主に股関節、骨盤周辺の可動範囲を広め、更に軽圧を同時に行うことで、脊柱起立筋に対し様々な角度でアプローチが可能となる。

この回復法で改善される主な部位は腰背部、仙骨周辺、仙腸関節、股関節周辺等各部の筋肉が弛緩し、これらの部位の症状に有効である。
これらの部位の具体的な症状としては背屈して痛い症状、椎間板ヘルニアの一部の症状、疲労や腰背部周辺のむくみが改善される。

以下、腰背部筋弛緩回復法における手順と注意事項を述べる。

ア)施術者の体勢は、体側と平行に、相手に近い位置で片膝座りをする。

イ)アの後、相手の症状に合わせた角度で立ててもらう。

ウ)膝を曲げるということは、腰背部に牽引が掛かったということである。腰背部に症状や不具合がある場合、必ず痛みがないか相手に確認をすること。

エ)ウの後、施術者は相手に更に近づいて適切な位置に身をおく。
オ)施術者は曲げた膝に呼気で軽く触れ、膝蓋骨の下方部を掌全体で包み込むようにして保持する。その際、触れている部位に対し、決して強い圧力で握らないこと。

カ)施術者が触れている部位に対しては、常に技法の一部であることを念頭に置くこと。

キ)更に保持した側の施術者の腕を呼気で内転、外転の操作をすると同時に、上背部に指の腹で軽圧を行う。

ク)内転、外転操作の際に出来る背部の隙間に軽圧させる側の指を徐々に差し入れていく。その際、無理に差し入れるのではなく、動作のタイミングにあわせて無理なく行うこと。

ケ)上背部から腰部、更に股関節、骨盤周辺にかけて軽圧を行うが、その際4指(親指以外)は指に感じる様々な情報を得ながらそれぞれの指の角度、圧力、方向性を同時に判断する。動作を掛けることにより、主に脊柱起立筋の筋繊維に対する指頭の当たる角度が変わり、多角的に作用させることが可能となる。動作の中で常にこれらの情報が変化していることを念頭において技法を行うこと。

コ)軽圧は、動作を最低往復1~2回行った後、他の場所に移動すること。動作のスピードは常に一定で、スピードをつけて行わない。動作を繰り返すと、徐々に関節の可動範囲が広がってくるので、広がりにあわせて行うこと。

サ)動作は、決して施術者の力で行ってはならない。相手の足が内転、外転と動作する際の反動を利用して、帰ってくる足を軽く、反対方向に導くような感覚で行う。

シ)終了する際は、ゆっくりと徐々に動作を弱くし、停止する。このとき、急に停止させたりしないこと。停止させた後、吸気で触れている両掌を開放する。

ス)その後、相手に自分の膝を元に戻してもらう。更に反対側も同様に行う。

セ)この回復法を行っている途中、相手の腹部から「ゴロゴロ」と音がすることが確認できる。音の確認が出来る時は副交感神経の働きが増したということである。この場合身体の緊張状態が解け、施術効果があったと見る。

曲げた膝に触れ掌全体で包み込むように保持

相手の症状に合わせた角度に曲げてもらう。呼気で曲げた膝に触れ掌全体で包み込むように保持する。その後、呼気で内転、外転の順で相手の可動範囲に合わせて動作させる。動作の際に出来た隙間に指を差し入れ同時に軽圧し動作を行う。

動作と同時に軽圧を行う

背部、腰部、臀部、骨盤周辺、股関節等、動作と同時に軽圧を行う。可動範囲の広がりにあわせて動作を行う。軽圧は、動作が1~2往復した際に、徐々に場所を変えていく。決して可動範囲を越したり、スピードをつけて行わない。

後方転位する動作を触れている掌全体で感じ取る

動作は呼気にて内転から開始する。内転の際、股関節骨頭が後方転位する動作を触れている掌全体で感じ取る。異常な転位の状態が改善され、可動域が拡大してくると同時に動作も広げていく。

可動域の広がりを意識しながら動作を掛ける

内転動作の後、反動を利用して外転させる。外転の際、股関節骨頭は前方転位となる。可動域の広がりを意識しながら動作を掛ける。外転の際は、反動を施術者の身体全体でスピードを殺すように身体をばねのようにして受け止める。

動作と同時に黒線の部位を4指で軽圧を掛けていく

動作と同時に黒線の部位を4指で軽圧を掛けていく。動作において内転、外転でそれぞれ、起立筋の角度が違ってくる。これらを意識しながら指先の角度、方向性等を考慮しながら指先からの情報を念頭に入れて行うこと。


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