3.仰臥位腹部微圧法・軽圧法<腹直筋を緩める>

 

仰臥位腹部軽圧法の目的

対象者の腹部の緊張を改善し呼吸を整える。(脳の記憶・パターンの書換)

①写真のように対象者を仰臥位(仰向け)に寝てもらうよう指示する。

② 「手や足をこの位置にして下さい。」等の言葉かけはしないこと。

③仰臥位(仰向け)での寝方は個人差があるので相手が無意識に行う姿勢を優先すること。

具体的手順(手のひら軽圧法)

①対象者のへそが手のひらの中央に来る位置に手のひらを置く。

②手のひらを置く時のタイミングは相手の呼吸が呼気(息を吐く)時に行う。③手のひらの圧は、相手が僅かに皮膚に手のひらの重みを感じる程度で行う。

④呼気(息を吐く)・吸気(息を吸う)に応じて腹部が上下するのでその都度手のひらの位置を変更すること。

⑤周辺筋肉の緊張が解消してくると、「ゴロゴロ」という腹音がすることがあるので目安とすること。

⑥人間の腹部はとても敏感な場所であるため、決して強い刺激を与えることなく、施術者自身も肩の力を抜いて強い刺激を与えないように注意すること。

⑥目安として対象者が4~5回呼吸を繰り返したところで終了する。

仰臥位腹部微圧法・軽圧法は緊張している腹直筋を緩めることで、身体前面の骨格を調整します。

腹直筋が無意識に緊張している状態にあると、様々な部位に影響が出てきます。深呼吸ができない、常に腹痛がある、更に骨盤や股関節などにも大きな影響を与えます。

ここで行う微圧法・軽圧法は、対象者の呼吸を観察し、呼気にて軽く触れ、症状に合わせて使い分けます。

骨格筋は呼吸のうち、呼気(息を吐く)、吸気(息を吸う)の生理現象を利用することで人為的に緊張、または弛緩させることが可能です。

その理由は呼気(息を吐く)の際に自律神経の副交感神経系が働き、筋肉の緊張がゆるみ、吸気(息を吸う)際に自律神経の交感神経が興奮し、筋肉の緊張が増すという生理現象が働くからです。

これらは全て脳の働きによるもので、不思議なことではありません。

これらの身体の原理原則を無視して、不用意に触れることは骨格の正常な状態を異常な状態にしてしまうことになります。

脳は常に防衛反応を全身に発令しています。

どのような刺激であっても、最初は必ず「この刺激は危険ではないか?」

ということから始まります。

やさしい刺激は、最初は身体が反応しますが、脳が「この刺激は危険ではない。」と判断すると、直ぐに受け入れるように指令を出します。

この現象を利用して骨格筋の不必要な筋の緊張状態や弛緩状態をコントロールしていくわけです。

この技法をマスターすることで誰にでも直ぐ行える回復整体として利用してみて下さい。


基本7メソッド<目次>

回復整体基本メソッド解説(はじめに)

普段何気なく生活している中で人間はどのように身体を動かしているのか

回復整体の理論について

基本7メソッド骨格検査・診断編

直立姿勢位歪み診断法<姿見検査法>

直立姿勢位歪み診断法<アーム検査法>

正座姿勢位骨格診断法<正座検査法>

直立姿勢位歪み診断法<腸骨検査法>

イス姿勢位骨格歪み診断法<イス腰掛検査法>

基本7メソッド実技編

1.イス姿勢位回復法<イス足組法(骨盤前後の調整法)>

4.伏臥位腰背部軽擦法<広背筋を緩め筋肉痛解消>

5.イス前屈微圧法<座位で腰背部の緊張を解消する>

6.原位足首回転法<下半身・骨盤の全体調整>

7.上腕伸ばし姿勢位回復法<上半身の全体調整>


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